日立コール・ファミリエ 第19回演奏会

日立コール・ファミリエの合唱のコンサートに今年も行きました。今回で多分連続12回目くらいです。昔の上司3人が合唱団に参加しており、その中のお一人から毎年チケットをいただいています。合唱そのものよりも1年に1回昔の仲間に会う日になっています。メインの曲は指揮者の趣味で、かなりのマイナーな曲が多かったのですが、さすがに団員からクレームが出るようになったと見えて、一昨年はフォーレのレクイエムで、今年はモーツァルトのレクイエムです。有名曲のせいか、ソリストも歌い慣れており、また合唱団員の熱気も感じられてなかなか良い演奏で、今までで一番良いのではないかと思いました。ただ、リタイアされた方々がメンバーの中心であるため、年々平均年齢が上がっていっているのは否定しようがなく、数名の方が椅子に座っての合唱でした。それに比べると指揮者の木村義昭さんのお若いことにはびっくりします。もう80代半ばだということですが、まったく衰えを感じさせいない指揮振りで、モツレクでもうまくまとめていました。

NHK杯戦囲碁 林漢傑7段 対 寺山怜5段

本日のNHK杯戦の囲碁は黒番が林漢傑7段、白番が寺山怜5段の対戦です。布石はお互いにじっくりした展開でしたが、局面が動いたのは右辺です。黒の林7段が右辺の高く開いた白に攻めを見せたのですが、それに対し白の寺山5段が右上隅の黒に肩付きを打ち、その後右辺は軽く見て何回も手を抜いて、下辺に先着したり、上辺に展開したりしました。最終的に次に黒に先に打たれれば死にという所でようやく右辺に手を戻し、活きを確かめました。黒は逆に左上隅で手を抜いて足早に左辺に展開していました。左上隅から延びる白がまだ一眼しかないのを狙って迫り、白が生きるために黒の継がなかった所を切った時に劫に弾きました。この劫はそういう意味で黒から仕掛けたものですが、白がもう一眼作る手順が冷静で損のないもので、最終的には黒は劫に勝ちましたが、白はその間に下辺を大きくまとめることが出来ました。ここで白が優勢になったように思います。ヨセに入って白にミスが2回ぐらいあって、右下隅が持ち込みを増やしてしまったりしましたが、大きな意味で形勢の逆転には至らず、結局白の4目勝ちに終わりました。

「タイムトンネル」第4話、”The day the sky fell in”(空が落ちてきた日)(真珠湾攻撃)

「タイムトンネル」の第4話、”The day the sky fell in”(空が落ちてきた日)を観ました。これが「タイム・トンネル」全30話の中で、2話だけ日本では放送されなかったものの内の1話です。トニーとダグはハレー彗星騒ぎに巻き込まれた後、今度は1941年の12月6日のハワイに飛ばされます。そうです、真珠湾攻撃の1日前です。(攻撃の日は日本では12月8日ですが、時差があるためハワイでは12月7日です。)トニーの父親は海軍少佐で真珠湾攻撃の後行方不明となり生死が分からなくなっていました。トニーは実の父親に会って警告し、その命を救おうとしますが…というストーリーです。トニーの父親は日本軍の爆撃で傷つきますが、真珠湾に向けて回航中の空母エンタープライズに向けて最後の力を振り絞って「これは演習では無い、引き返せ」という無線通信を行います。トニーはその父親に自分が息子であることを告白しますが、父親はおそらくトニーが未来から来たという事実を最後になって認識し、「私の小さな息子が生き延びてくれて良かった」と答えます。その後トニーとダグはそのビルから脱出しますが、更に日本軍の爆弾が落ち、ビルは完全に吹っ飛びます。これがトニーの父親が行方不明になった真相でした。なかなか感動的な回になっています。もちろんステレオタイプな日本人の描写(ハワイの日本大使館員)はありますが、それほど気になるものではありませんでした。

王銘エン9段の「棋士とAI - アルファ碁から始まった未来」

王銘エン9段の「棋士とAI - アルファ碁から始まった未来」を読了。アルファ碁に関する本はもうこれで何冊目になるか分からないくらい読んでいますが、この本はアルファ碁の打つ手の分析とかではなく、アルファ碁を中心としたAIの碁が人間の碁のはるか先を行くようになり、(アルファ碁の最新バージョンだと、人間のトップ棋士より既に三子強いのだとか)、そういう時代に棋士はどうAIと向き合っていくか、といった所を述べた本です。囲碁に限らず、これからありとあらゆる分野で人間がやってきた仕事はすべてAIに脅かされずにはいられないでしょう。そういう時代に人間としてどういう技能を強化して生き残っていくべきか、色々と考えさせられる本です。NHK杯戦の囲碁を毎週観ている限りでは、人間のAIの碁の研究はまだ本当に始まったばかりであり、人間がAIの良さを吸収してもう一歩上に行くにはまだかなり時間がかかると思います。日本の囲碁はいまや中国や韓国の後塵を拝するようになって久しいですが、AIはその中国や韓国の棋士に勝つための有用なツールであって、日本の棋士にとっては大きな武器になると思っています。

高田郁の「銀二貫」

高田郁の「銀二貫」を読了。これはローマからの帰りの飛行機の中で読みました。元はたまたまAmazonで見つけて、レビューの平均が4.7と非常に高かったので買ってみたもの。作者はTV化されている「みをつくし料理帖」の原作者です。
で、帰りの飛行機の中というのは体調が良くなかったのですが、そのせいかもしれませんが、私的にはあまり響く所がありませんでした。ストーリーの展開がきわめてありがちで、大衆小説を沢山読んでいる私には、どこかで読んだようなものばかりです。主人公が新しい寒天を生み出そうと努力して、結果的に練り羊羹というものが生まれる、というその辺は割りと面白いのですが、例えば同じように食べ物を扱った小説では、芝木好子の「湯葉」なんかの方がずっと上だと思います。Amazonのレビューは、私に言わせるとちょっと褒めすぎで、色々本をたくさん読んでいる人は4.7なんていう、そこまで高い評価はまずしないと思います。