巨人の惑星の”A Small War”

巨人の惑星の”A Small War”を観ました。父親に与えられた、リモコンで操作する兵士のおもちゃにすっかり夢中の少年が、キャプテン達を敵のValvoのスパイだと思いこんで、オモチャの兵士、オモチャのタンク、オモチャの飛行機などでキャプテン達を攻撃します。その少年はキャプテン達の宇宙船もたまたま見つけてしまい、オモチャの飛行機で石ころを使って「爆撃」までします。マークは少年が本当に自分達を殺そうとしていると、少年を攻撃に行きますが、捕まって捕虜収容の小屋に閉じ込められます。少年は鉄条網に高圧電流まで流します。しかしダンがオモチャの機関銃によって傷つき、血を流したのを見て、なおかつベティーが説得したのでようやく少年もキャプテン達がValvoではないことを理解します。しかしそこに少年の父親が戻って来て、話を聞いてそれはオモチャの兵士ではなく、リトル・ピープルだと言って、捕まえたら賞金がもらえると、キャプテン達を探し回ります。運悪くフィッチューとベティーが父親に見つかり、モグラ穴の中に閉じ込められます。そこでキャプテンがオモチャの飛行機に乗り込み、父親を攻撃しますが、逆に石を投げ付けられてキャプテンは気絶してしまいます。しかし少年がリモコンで飛行機を無事に着陸させたのでキャプテンは助かります。しかし子供がミニチュアの何かでキャプテン達を困らせるというのは、前にミニチュアの街の話でもありました。

エデュアルト・パニアグアのCD

エデュアルト・パニアグアというスペインの古楽演奏者がいます。
私はこの人のCDを31枚ほど持っています。元々は、グレゴリオ・パニアグアとアトリウム・ムジケーという1964年に結成された古楽演奏団体があって、中世などの今日では失われた楽器を自分達の工房で再現し、それを使った演奏を行っていました。私が持っているアトリウム・ムジケーの音源で一番古いのは、スペインのHispavoxというレコード会社が出した「スペイン古楽集成」のLPの中の「聖母マリアのカンティガ集」がアトリウム・ムジケーの演奏によるものです。
グレゴリオ・パニアグアとアトリウム・ムジケーは、1980年頃に発売された「古代ギリシャの音楽」のLPをオーディオ評論家の長岡鉄男がアナログの超録音優秀盤として激賞したことで、一躍有名になり、その後「ラ・フォリア」「アラブ・アンダルシアの音楽」「ラ・スパーニャ」等のやはり録音優秀盤が次々に発売されました。ちなみに「古代ギリシャの音楽」は厳密な考証に基づくものではなく、限定された史料から楽器を再現し、また想像力を膨らませて曲を作って演奏しているもので、本来の古代ギリシャの音楽そのものとは言えません。そういう意味で真面目な音楽評論家・音楽学者はパニアグアを毛嫌いする人もいます。
今は、おそらくグレゴリオは引退し、その年の離れた弟(といっても1952年生れなので今は69歳ぐらい)であるエデュアルド・パニアグアが今でも精力的に演奏活動をやってPneumaというレーベルからCDを出し続けています。特筆すべきは、「聖母マリアのカンティガ集」の録音です。全部で406曲もあるこの14世紀の音楽のCDをエデュアルドはこれまで私が知る限り15枚くらい出しています。406曲の中できちんと楽譜が付いているのは一部で、それも正確に採譜されているか怪しいものも多く、おそらくやはり想像力と最新の研究を合わせてCDを録音し続けているんだと思います。
カンティガだけでなく、スペインの中世の特徴である、アラブ系・イスラム系の音楽も積極的に録音しています。スペインの中世というのは、キリスト教、イスラム卿、ユダヤ教(スペインを支配したイスラムの王朝はユダヤ教に関しては寛容で、ユダヤ人達は自分達の信仰を守りながら暮していくことが出来ました)の混じり合った非常に興味深い音楽文化を持っており、その一部をエデュアルドの演奏で聞くことが出来ます。
なお、今出ているCDの録音についても、かつてのLP時代のものに比べてまったく遜色ないどころか、場合によってはデジタル録音の進歩でかつてのレベルを上回り、オーディオチェックには最適です。長岡鉄男が亡くなってからこういう録音優秀盤を継続的に紹介し続ける人がいなくなってしまいましたが。

NHK杯戦囲碁 瀬戸大樹8段 対 山下敬吾9段


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が瀬戸大樹8段、白番が山下敬吾9段の対戦です。瀬戸8段はこれまで6戦して山下9段に勝っておらず、苦手のようです。先期山下9段は初手天元、5の5など意欲的な布石でベスト4まで行きましたが、今回はタスキの星から天元と、また面白い布石でした。この布石のポイントですが、天元の石がどのくらい働くかですが、結果的に攻めと守りの両方に十分働き、成功でした。この碁の最初のポイントは左下隅から左辺にかけての折衝で、黒が上手く左下隅に入りこんで、なおかつ左辺の黒地も値切ることに成功したので、ここで白のリードとなりました。しかし勝負を決定付けたポイントは右上隅でのお互いに眼の無い石の競い合いでした。しかし白は天元の石の働きもあって右上隅からの白の眼の無い一団が黒2子を取って治まり、逆に黒の右上隅からの一団が眼が無く追い立てられ、右辺と右下隅に白地を作りながら攻められたのが黒の敗因でした。結果として盤面で持碁の白の6目半勝ちでした。山下9段の意欲的な布石が成功した一局でした。対して瀬戸8段はちょっと打ち方が固すぎて効率として白に遅れたという感じでした。

インチキ真空管アンプに騙されないように

Just MyShopというジャストシステムの通販サイトから「真空管アンプ」のメールが来ました。しかしここで紹介されているアンプはYAHAアンプ(Yet Another Hybrid Amplifier=なんちゃってハイブリッドアンプ)というもので、プリの1段目に確かに真空管を使っていますが、12Vと言う低電圧で、真空管のもっとも特性の良くない箇所(増幅特性が直線ではなくかつ増幅率も悪い箇所)を使うもので(要するにどれだけ低電圧で真空管を駆動出来るかのお遊びであり、高音質のためではまったくない)、またメインの増幅はデジタルアンプなので、真空管らしい倍音の多い音などまったく期待出来ない安物です。
またブランドは「サンスイ」となっていますが、これはドウシシャという会社が山水電気が破産した時に、ブランドを買い取ったもので、かつての山水の製品とはまったく関係ありません。
それから「倍音を追加する」とか適当なことが書いてありますが、真空管が倍音をエコーのように追加するのではなく、真空管の歪が奇数倍の高調波歪みが少なく、偶数倍の歪が多いので、(真空管が半導体に比べて歪み率が悪くても)比較的気にならないというだけの話です。
まあ要するに一種の詐欺商品です。こういうもので真空管アンプを試してみようと思わない方がいいです。Just MyShopからはこの前も「真空管アンプ」が来ていて、こちらはちゃんと真空管アンプでしたが、それも何故か五極管シングルで五極管接続という、一般的にはあまり音の良くないとされているものを、「A級アンプだから音がいい」と書いてありました。真空管アンプの場合シングルアンプは全てA級アンプです。また音を良くしたいなら一般的は三極管を使うか、あるいは五極管接続でも三極管接続かUL接続を使います。
ちゃんとした真空管アンプの音を聴きたいなら、エレキットのキットをお勧めします。自分で組立てるのが面倒だったら、アムトランスとかサガミオーディオで組立て済み+部品交換のものを売っています。

アディンゼルのワルシャワ協奏曲

またもERATEの珍盤。イギリスの作曲家アディンゼルのワルシャワ協奏曲。1941年のピアニストであるパイロットの映画の音楽として作られたもの。お聴きになれば(ここで聴けます)すぐ分かりますが、もろラフマニノフです。最初そのラフマニノフに音楽を頼んだら断られたため、アディンゼルが代役としてラフマニノフ風の曲を書いたもの。