TOEIC Listening & Reading 第221回テスト受験

TOEICのL&Rテストの第221回を受験してきました。会場は明大の生田キャンパスで、一昨年と同じです。小さな教室で人数も35人くらいでリスニングで聴き取りにくいということはありませんでした。これで通算5回目の受験です。
リスニングは一部迷った問題もありましたが、昨年より全体に易しく感じました。これは問題が易しくなったのか、こちらのリスニング力が上がったのかはどちらか分かりません。
これに対し、リーディングは途中までは順調で時間も残り50問で55分くらい残していてペースとしては上々でした。しかし後半の読解で結構時間を消費し、残り10問で丁度10分というきわどい展開に。特に最後の5問が難しく、結局2問は「塗り絵」になってしまいました。まったく、Hassanって誰だよ。(3つある文書の最初のアーティクルでHassanはどのように書かれていますか、っていう問題がありましたが、そのHassanがどこに書かれているのかが見つけられませんでした。)一応昨年はリーディングで465点、その前は455点で受験者の上位2-3%に入っていてこれですから、多くの人が塗り絵だったのではないかと思います。

松本道弘の「難訳・和英口語辞典」

松本道弘の「難訳・和英口語辞典」を読了。「辞典」となっていますが、実際には英語に関するエッセイみたいな感じで読めます。会社で日本語の文書を英訳している時にしばしば「これはどう訳せばいいのか」と悩むことの解決になればと思って買ってみましたが、この本は「口語辞典」であって、書き言葉の英訳にはあまり役に立たないと思います。また、「口語」としても、実際に会話している時にこの辞典を引くわけにもいかず、そうだからといってこの本の内容を一度読んだくらいで全部マスターして、すらすら口から出てくるなんてこともあり得ないので、実用性に関しては疑問です。ただ、ネイティブにとって理解しやすい、本当の意味での英語らしい表現を学ぶ本としては価値があると思います。ただ、「難訳語」の英語化といっても、個人的見解では、いつの場合でもこれで大丈夫といった決まったものはないと思っています。文脈や伝える相手の教養の程度などで、その都度英訳も変わらないといけないと思っています。

猪浦道夫の「英語冠詞大講座」

猪浦道夫の「英語冠詞大講座」を読了。これで実に4冊目の冠詞に関する本を読了。筆者はイタリア語を専門とするポリグロット(多数の外国語を知っている人)で、その視点からの指摘がなかなか参考になり、例えば、”The dog is an animal.”などと言った、theを使った総称表現は、フランス語の書き言葉の影響なのだそうです。ちょっと本当かなという気もしますが。また、抽象名詞に冠詞をつけないのは、欧州の主要な言語では英語だけなんだとか。これは多分本当でしょうね。この本の説明は本の半分までで、残りは練習問題とその解答・説明です。この練習問題がかなりボリュームあって、冠詞の特訓には最適です。でも正答率は6~7割に留まりました。本当に冠詞は例外が多くて困ります。例えば病気の名前は、(1)無冠詞:命に関わるような重い病気が多い。pneumonia(肺炎)、leukemia(白血病)など。(2)不定冠詞:日常的に何回もかかるものや、症状に近いもの。a cold、a sprain(捻挫)など。(3)定冠詞:the flu(無冠詞も多い)、the hives (じんましん)など。
この本の欠点ですが、ともかく校正レベルが低いことで、全巻を通してかなりの誤りがあります。それも単純な誤植ではなくて、There are three cats. One is white, and the other is black.のようなまったく意味不明な例文が載っています。(最初の文がThere are two cats.ならOK。)

デイビッド・セインの「ネイティブが教えるほんとうの英語の冠詞の使い方」

デイビッド・セインの「ネイティブが教えるほんとうの英語の冠詞の使い方」を読了。ネイティブが「冠詞無し」「不定冠詞付き」「定冠詞付き」のそれぞれの表現の意味をどのように受け取るか、ということは書いてあるけど、何故そうなるかということはほとんど書いておらず、結局の所「慣れなさい」と言っているだけの本。でもまあおさらいとしては悪くないと思いますし、後半に練習問題がついているので、自分の冠詞に関する感覚をチェックするのにはいいかもしれません。

原田豊太郎の「英文ライティング『冠詞』自由自在」

原田豊太郎の「英文ライティング『冠詞』自由自在」を読了。正保富三の「英語の冠詞がわかる本」が得るところが少なかったため、さらに冠詞の使い方の理解を求めて買ったもの。筆者は1941年生まれで、東大の応物出身。技術英語の本をたくさん書いている人です。この本に書いてあることで、目から鱗だったのは、ネイティブが使ういわゆる英英辞典には、[U](不可算名詞)と[C](可算名詞)という記号はついてないよ、ということ。何故ならばほとんどの不可算名詞は、可算名詞になることもあるから。有名な例としては、自由=freedomは普通不可算名詞ですが、セオドア・ルーズヴェルト大統領は1941年に「四つの自由」を唱えました。((1) 表現の自由,(2) 信仰の自由,(3) 欠乏からの自由 ,(4) 恐怖からの自由 )これの英語はfour freedomsです。「英辞郎」に[U]と[C]が載っていないのは何故なんだろうと常々思っていましたが、疑問が氷解しました。
また、この筆者は、「a〔数えられる名詞〕が特定の一つの事物をさす」という、非常にパラドキシカルな場合があることを強調します。それは書き手が特定の事物を取り上げているという意識がないのに、特定性が生じることが特徴だと言っています。説明は長くなるので省略します。
この本は、正保本よりも実用的だと思います。ただ、こうした本では、結局規則とその例外を示すので、印象深いのはむしろ例外の方で、こうした本を読んだためにかえって実際の英文を書くときに悩んだり、誤ったする可能性が増えるのではないかと思います。結局規則で冠詞を理解しようとしても限界があって、語学というのはやはり慣れるしかないということを改めて思い知らされます。ただ、それでも諦めきれないので、この本の中で紹介されていた、デイビッド・セインの冠詞の本をさらにAmazonに注文しました。