本日(金曜深夜)のNHK杯戦囲碁は、残念ながらレコーダーの設定が上手くいっていなくて見損ねました。
YouTubeの動画で概略だけ観ました。左上隅で大きな振り替わりがあり、白が左上隅の黒を取り込んで大きな地にし、その替わり黒は中央を厚くして、下辺から中央に飛んでいる白を攻めて得をしようとしました。それに対して白が下辺から中央の白をくつろげつつ、そして黒が構えた右辺に対し、右上隅の黒への攻めを見ながら荒らして行きます。そこが一段落した後、今度は右下隅に手を付け、黒は全て取ってしまう勢いで打ちました。しかし白のシノギが巧妙で下辺とからめながら、うまく打ち回し、中央上方で数子を取られた以外は、右辺を大きく荒らして下辺も活き、白が優勢でした。しかしヨセで黒が頑張り、まずは右辺の白をいじめて目二つで活かす形にしたのは大きなヨセでした。更には左下隅のヨセで白が頑張ったのがどうだったのか、黒が白3子を取ってかなり形勢は互角に近くなりました。その後また右上隅のヨセで白は頑張りきれずここでも黒が得をし、終わってみれば黒の半目勝ちという逆転劇でした。
投稿者「kanrisha」のアーカイブ
ちあきなおみのCD「戦後の光と影 ちあきなおみ、瓦礫の中から」
ちあきなおみのCD「戦後の光と影 ちあきなおみ、瓦礫の中から」を聴きました。まずは何といっても古関メロディーが2曲入っているのが嬉しいです。「雨のオランダ坂」と「フランチェスカの鐘」です。オリジナルよりちあきなおみの方がはるかにいいとは言いませんが、どちらもちゃんと自分の曲にしています。「カスバの女」は不思議な曲で、「ここは地の果てアルジェリア」という歌詞が出てきますが、アルジェリアの人からすれば地の果ては日本の方かと。これを作詞した人はアルジェリアに行ったことがなく単に映画の「望郷」のイメージだけで作詞したみたいです。また「星の流れに」は、「こーんなー女にー誰がしたー」で有名な曲ですが、元々は戦後新聞に、元従軍看護婦で戦後日本に戻ったら実家は焼けていて家族は行方不明で、やむを得ず夜の女をやっている女性の手記が載り、それを読んだ作詞家の清水みのるが義憤に駆られて作った曲です。最初は淡谷のり子が歌う筈でしたが、淡谷が「パンパンの歌は歌えない」と断って、菊地章子が歌ったものです。(最初この話を読んだ時、淡谷のり子って何て嫌な女、と思いましたが、淡谷は音楽学校時代貧乏で、画家のヌードモデルをやっていた経験があり、そういう過去でこの歌を歌うと勘違いされかねない、とか思ったのではないかと思います。)ちあきなおみは、本当に情感を込めて熱唱しています。ともかく安直に「リンゴの唄」とか「青い山脈」などを入れない選曲が渋いです。
牛久大仏
潮来 十二橋巡り
潮来の十二橋巡りという舟に乗って来ました。昔は当然櫓で操っていましたが、今は全部エンジン付きです。古関裕而がコロンビアに専属作曲家として入り、しかし5年間もヒット曲を出せずに悩んでいた時に、同じく「酒は涙かため息か」以降大ヒットがなくて悩んでいた作詞家の高橋掬太郎と、何か新しい曲のきっかけになればということで潮来に旅して、そこで女性の船頭さんが操る舟に乗り、その体験からまず「利根の舟歌」が作られそこそこヒットします。その成功で感触を確かめた二人はさらにそれを受けて「船頭可愛や」が作られ大ヒットし、ようやくコロンビアでの古関裕而の地位が安定します。
またそれがなくても、ここは「潮来花嫁さん」(花村菊江)や「潮来笠」(橋幸夫)など歌謡曲のネタになっています。舟は最初は細い川を遡ってまた戻り、最後の方では利根川に出ますが、その大きさにちょっと感動しました。川沿いにアヤメ類が植えられており、6月にアヤメ祭りがあります。その時は櫓の舟も出るし、嫁入り舟も行われるそうです。
龍ケ崎市歴史民俗資料館
8月10日に茨城県龍ケ崎市の歴史民俗資料館に行って来ました。何故かというと、白井喬二は人生最後の10年間を、次女の嫁ぎ先であった龍ケ崎市で過ごしているからです。かといって白井喬二に関する展示はありませんでしたが、20数年前に展示会をやった時の図録を買えましたので、戦果はありました。その図録によるとこの資料館は私がまだ読んでいない白井作品を3作くらい持っていることが分り、その内貸してもらえないか手紙を書こうかと思います。
展示は、何かほとんど私の子供時代でした。既にそれらが博物館などで展示されるようになってしまったということです。特に食品店兼お菓子屋みたいな店のガラスケースが懐かしいです。昔はたとえばオカキみたいなのはこういうガラスケースに売っていてグラムいくらで量り売りでした。
ヴェーバーの「中世合名会社史」の日本語訳の第40回目を公開
ヴェーバーの「中世合名会社史」の日本語訳の第40回目を公開しました。フィレンツェの通貨システムについての調査に時間がかかりました。
英訳はますます手抜きになってきて、時には元のイタリア語の文章の半分だけ訳している箇所まで出て来ています。(前回ドイツ語でも訳さないで飛ばしている所がありました。)
そのため、自分で考えて訳すしか無くなっておりその分時間がかかっています。
NHK杯戦囲碁 鶴山淳志8段 対 本木克弥8段
本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が鶴山淳志8段、白番が本木克弥8段の対戦です。この碁の焦点は序盤で白が黒のヒラキに打ち込んでからの一連の攻防でした。黒は上辺で肩付きをしてその1子を犠牲にして左辺に打ち込んだ白を封じました。しかしまだ白1子は完全に取られておらずその動き出しが後の焦点になりました。それをにらみながら白は更に黒の左辺下方にも打ち込みました。その後の攻防で、白は左下隅の黒を封鎖しました。黒はその包囲している白にツケコシを決行し戦いになりました。ここで白が隅で黒1子を抜いたのが活きを確保しかつ左辺の白にワタる手が出来た好手でした。この結果黒は中で活きることになりましたが、中央は白が厚くここで白が優勢になりました。その後白は下辺の黒を切り離して攻め、黒は眼が無いためどこかの白を取るか攻め合いで勝つ必要がありました。そこで黒は右辺下方の白を取りに行きました。ここは白が正しく打てばセキで、同時にセキ崩れで下辺の黒が取られていました。しかし白が間違え攻め合いは黒の1手勝ちとなり、黒は何とか危機を脱しました。しかし白も中央の黒を取り込んだので、まだ白の優勢は続いていました。その後黒は右上隅の白を攻めましたが白は問題なくしのぎ、形勢は盤面でいい勝負であり、黒の投了となりました。
NHK杯戦囲碁 横塚力7段 対 王銘エン9段
本日のNHK杯戦の囲碁(コロナウイルスによる対局撮影中止で通常の放映時間だけでは足らなくなり、本日の0:50~2:20で放映)は、黒番が横塚力7段、白番が王銘エン9段の対戦でした。この碁の焦点は、右下隅~下辺~左下隅にかけての攻防で、黒が白の左下隅を包囲している壁に対して絶妙のノゾキを打った後の攻防でした。このノゾキはプロであれば誰もが普通に継がず反発することを考える所で、実際に王9段は左辺にかけて白を厚くして、切られても左下隅は下辺に連絡すればいいという考えで打っていました。しかし左辺では黒が地を稼ぎ、地合では黒が先行しました。白からすれば厚みを活かして、右下隅から下辺上方に延びる黒をうまく攻めて得を図りたい所でした。しかし黒は下辺の白を出切って、それを利かしにして整形し、へこむような感じで1眼を確保し、全体で上手く2眼を持ち、白の直接の攻めを封じました。この結果は、白の厚みが働かず、また中央の白もケイマ-ケイマで薄く、黒からここの切りを見られていました。その後左上隅で劫争いが始まりましたが、白が劫材で右辺に付けて黒がハネた後手を抜いたのがどうかという所で、黒は劫争いのさなかにドサクサで右辺の白を当たりとし、この結果右辺に付くはずだった白地がかなり減りました。白は挽回するためには中央にどれだけ白地を付けるかでしたが、白が取られていた左下隅の石を利用して締め付けようとしたのに、黒が手を抜いて中央を打ったため、取られていた白石は復活したものの、中央の白地がかなり減ってしまいました。最後に右上隅で波乱があり、白がハネたのに黒がハネ返さず後ろから覗くような手を打ち、ここから激しい戦いになりました。白は目一杯戦いましたが無理が多く、結局上辺の白が全部取られてしまって黒の投了となりました。
うがい薬の需要は春先から急増しています。
ポビドンヨードを含むうがい薬の効果について松山晃文センター長「うがいで肺炎のリスク軽減」
>> この時期は風邪がはやらないので、ポビドンのうがい薬の生産が減ってる時期だった」と説明。
まったくの間違った情報。実際には新型コロナが始まって、もっとも売上が伸びたのがうがい薬だと既に2020年の4月頃の情報で言われていました。下記の情報だと実に前年比360%でコロナで売上が増えた製品のトップです。
https://toyokeizai.net/articles/-/349029
おそらく6月頃からは多少落ち着いて来たのでしょうが、注残を消化するのでまだ各メーカーはフル生産状態が続いていた筈です。「インフルエンザがはやらないし、花粉症の季節でもないので、マスクは十分にある筈」と言えない状況が続いたのを考えれば誰でも分ること。
ちあきなおみ「大全集」「全曲集」
ちあきなおみについては、数ヶ月前にベスト盤CDを買いましたが、それにさらに2枚(正確には3枚)追加。相倉久人という人の昭和歌謡史みたいな本の中に、ちあきなおみの「黄昏のビギン」と「夜へ急ぐ人」がすごい、とあったので買ってみたもの。確かにその2曲もいいですが、2枚組の大全集は
・五番街のマリーへ(ペドロ&カプリシャス)
・ルージュ(中島みゆき)
・わかって下さい(因幡晃)
・氷の世界(井上陽水)
・ちあきの夢は夜ひらく(藤圭子)
・アカシヤの雨がやむとき(西田佐知子)
・カスバの女(エト邦枝)
・王将(村田英雄)
等々、「えっ、それも」的な新鮮な驚きがあります。ちょっとちあきなおみさんと一緒にカラオケボックスに行って「え、なおみさん、そんなのも歌うの」と聞くという妄想に入りそうです。特に「氷の世界」は、陽水の初期のシュールというかいかれた世界を見事に自分のものにしています。
「喝采」がヒットした頃は私はまだ小学生でちあきなおみの魅力を十分理解していませんでしたが、今この下の写真なんか見ると、ちょっと前に流行った言い方では本当に「女子力が高い」ですね。イメージだけではなく、実際の性格もそういう方らしく、旦那さん(宍戸錠の弟さん)に尽くして結局歌手を辞めてしまったのは本当に残念でした。