熊本の園田屋の「朝鮮飴」(名称は「飴」ですが、中身は求肥のお餅です)は好きで時々通販で買うのですが、園田屋のショップを久し振りに見たら「れもん飴」というのが出ていたので試しに買ってみました。ちなみに園田屋の前社長の園田健一さんは漫画家でもあり、そのためにこのようなパッケージデザインになっています。(「れもん飴」の開発も健一氏によるものです。)それで「虎ちゃん」はほとんどラムちゃんそのままだけどいいのかと思いましたが、元々朝鮮飴は加藤清正が朝鮮出兵の時に日持ちがする糧食として持っていったことから始まっているので、そのつながりで「虎」みたいです。更には「柿ちゃん」というのも園田屋のHPを見たら「柿求肥」という製品がちゃんとあるようです。(最近出来たのではなく明治時代からあるみたいです。)それで肝心の「れもん飴」ですが、写真のように見た目は100%朝鮮飴そのものですが、中に砂糖漬けにしたレモンピールが入っています。評価としてはこの追加がどれだけ新しい価値を付け加えているかですが、私的には微妙でした。セイカ食品のボンタンアメがやはり朝鮮飴ベースなんですが、かなりの量の果汁を加えて色もそれっぽくなっているのに比べれば非常に控えめな追加味です。まあ外人観光客向けとかにはいいかもしれませんが、私はオリジナルの朝鮮飴の方が好ましいですね。
投稿者: kanrisha
NHK杯戦囲碁 一力遼四冠 対 藤沢里奈女流本因坊(2025年8月31日放送分)
本日のNHK杯戦囲碁は、黒番が一力遼四冠、白番が藤沢里奈女流本因坊の、好カードです。布石ははっきした白の実利、黒の模様という対抗形で、白が四隅を取りました。江戸時代では「四隅取られて碁を打つな」と言われ、武宮宇宙流が出て来てからは「四隅取らせて碁は勝ち」となりましたが、果たしてこの碁は、と言うところです。白は左辺-中央-上辺にかけてかなり黒に囲わせてから入って行き、上辺に飛び込んでそこでの活きを目指しました。結果として上辺は何とか活きたものの、代償として左上隅をやや辛い形の活きに追い込まれて、ここで黒が少しリードした感じです。その後黒は下辺の模様を盛り上げ、中央に手を付けていった白が活きられるかという戦いになりました。途中白が覗きを打ちましたが、黒は受けず、確かに切られても上方の黒は活きがありました。結局ここの白が死んで黒の中押し勝ちとなりました。
砥石の面直しについての間違った情報
マックス・ヴェーバーの「ローマ土地制度史-公法と私法における意味について」初版公開
マックス・ヴェーバーの「ローマ土地制度史-公法と私法における意味について」ついに校了し、正式版を私のブログで公開しました。また、AmazonでKindle版を数日中に、ペーパバック版を9月3日から販売します。
Combat!の”Rear Echelon Commandos”
Combat!の”Rear Echelon Commandos”を観ました。サンダースの部隊に補充の兵が3人やって来ますが、3人とも戦争の経験の無い素人で、一人は元コックで肥った中年、二人目は生意気な口が先行するタイプの元DJ、三人目はバレーダンサーのなりかけ、でした。サンダースの部隊は空き家ばかりに見える町に侵入しますが、そこは全部空き家に見えてある家にはドイツ兵が3人潜んでいました。新人兵の一人が暖炉に火をつけて煙突から煙りを出すという失態を演じ、ドイツ兵に見つかってサンダースを含む二人が傷ついてしまいます。三人の兵の内の元コックは命令に背いて外に出てドイツ兵に撃たれて死んでしまいます。しかし元バレーダンサー志望が、サンダースの手榴弾を取って、屋根伝いにドイツ兵がいる家を攻撃しようとします。その間に元DJも見事ドイツ兵を撃ち殺します。バレーダンサーは見事手榴弾をドイツ兵のいる部屋に投げ込んでドイツ兵を倒します。全然期待出来なかった新兵が見事に敵を倒した、という逆説的な話でした。今回のサンダースはちょっと活躍する場面が少なかったです。
ウルトラマンレオの「必殺!怪獣仕掛人」
ウルトラマンレオの「必殺!怪獣仕掛人」を観ました。今回はゲンがダンに怒られるのではなく命令違反をやってマックの同僚から糾弾されます。ダンはゲンに一週間の謹慎を申しつけ、その間にある山に住む坊さんに会いに行けと言います。そうですこのパターンは剣豪小説でおなじみの「山の中の老師」であって、ゲンはその坊さんの凄い技を見せられてそれを徹夜で特訓します。それで出来た時、坊さんが「出来たの」でもう完全にそのパターンで陳腐でした。そして今回初めてレオが光線技らしきものを使います。あるんだったら最初から使えばいいのに。おそらく視聴率がどんどん低下していったので梃子入れで設定変えたんでしょう。
秋の鹿の鳴き声
百人一首の猿丸大夫の歌「奥山に紅葉踏みわけ鳴く鹿の 声きく時ぞ秋は悲しき」ですが、一般的には単に秋のもの悲しさを歌ったとされているようです。しかし秋に鳴く鹿(多くは雄)の理由は、雌鹿を求めて鳴いている(ニホンジカの繁殖期はピークが10月頃)ということで、このことは万葉集の昔から良く知られたことでした。であれば、この和歌の本来の意味は「ああ雄鹿が雌を求めて鳴いている。自分が求愛の和歌を詠んだとしても、この山奥では受け取ってくれる人もいない。」といった詠嘆の意味が込められていると思います。他にも以下の西行の歌のように、秋の鹿の鳴き声を歌ったものは多くあります。ちなみに先日私も初めて聞きましたが、鹿の鳴き声はピィー、キィーといった鋭く高い鳴き声です。
山家集(西行)
鹿の声山路に聞けばわが恋も身をひとつだになきと思ふかな
夜もすがら妻恋ひかねて鳴く鹿の涙や野辺の露と成らん
牡鹿鳴く小倉の山の裾近みたゞひとり住む我心かな
夜を残す寝覚めに聞ぞあはれなる夢野の鹿もかくや鳴くらん
妻恋ひて人目包まぬ鹿の音をうらやむ袖のみさをなるかは
ChatGPT5による秋の虫の鳴き声分析
NHK杯戦囲碁 伊田篤史9段 対 福岡航太朗7段(2025年8月24日放送分)
本日のNHK杯戦囲碁は、黒番が伊田篤史9段、白番が福岡航太朗7段の対戦です。黒はいきなり右上隅と右下隅で両三々という、ずっとNHK杯戦囲碁を10数年続けて観ていますが、この布石は初めてのように思います。そして右上隅での戦いがこの碁の焦点になり、白が黒の断点を生覗きしていったのに黒が掛けで応じ、白はすぐ何かやっていくかと思ったら手を抜いて他を打ちました。そして黒がもう一手打ってから再度右上隅に手を付けていき、黒は上辺の白を石塔シボリで団子にしにいったのですが、白が三子を継がなかったのが明るい判断で結局白は上辺を渡って、結果的に右上隅の黒地をえぐった形となり、白がリードしました。黒は挽回のため、左下隅に付けていって、下辺の白と左下隅の白を分断しようとしましたが、結局封鎖され、白は途中まで取りかけに行きましたが、最後黒を生かす方向に転換しました。その結果左辺から中央の白が厚くなり、白のリードは続きました。最後黒が左辺に仕掛けましたが、白が冷静に黒一子を取って安全運転をして、ここで黒の投了となりました。福岡7段が今期でもし優勝すると、それは伊田9段の持つ最年少優勝記録の更新となりますが、果たしてどうなるか。