今回の台風10号の進路予想は、本当に外れまくりな上に、私の住んでいる所に最接近する時どうなるかという予想では、昨日は完全な直撃コース、それが今日になると長野方面直撃コースに変わっていました。大体、私の記憶では九州に来る台風は、あんな天草あたりで急に向きを変えてというのは、今の季節ではあまりなかったと思います。良くあるのは九州縦断して玄界灘から日本海に抜けるコースで、それは気象庁の「季節ごとの台風の進路」見てもそうなっています。何故かというとこの時期偏西風はまだ弱いからです。
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スタートレックIIの”The Wrath of Khan”
スタートレックIIの”The Wrath of Khan”を観ました。オリジナルのメンバーベースの映画版第2作です。お話は、ファーストシーズンの”Space Seed”を元にしたもので、そのエピソードでは優生学によって肉体的にも知的にも優れた形で作り出された人々が戦争を起しますが敗れて、宇宙に新天地を求めてコールドスリープ状態で宇宙を彷徨っていたのをエンタープライズ号が発見して彼らを蘇生させた所、一行のリーダーであるカーンがエンタープライズ号を乗っ取ろうとし、結局敗れて、カークによってある未開拓の惑星に島流しにされる、という話でした。そのカーンが流された星は15年後に隣の惑星が爆発して軌道が変わったため、生物の住むのが非常にタフな星に変わり、カーンの奥さん(元連邦所属の人類学者)も死んでしまい、そのせいでカーンはカークを深く恨んで復讐の機会を探っていました。色々あってカーンは宇宙船リライアントを乗っ取り、エンタープライズ号に不意打ちの攻撃を仕掛け成功します。等々で途中は省略しますが、最後はエンタープライズ号の攻撃でほぼ破壊されたリライアント号でカーンがジェネシスという装置の自爆装置を作動させ、ワープエンジンが攻撃で使えないエンタープライズ号が逃げられないという状況で、スポックが強い放射線の下で反物質エンジンを修理し、エンタープライズ号は間一髪助かりますが、スポックが死んでしまいます。カーク、スポック、マッコイの3つのキャラクターが揃ってこそオリジナル・シリーズではあり、このままでは次の映画は作れなくなりますが、トレッキーが強い抗議があって製作会社が復活を約束していたということで、次の映画版はスポックが復活する話になります。この映画、一般受けは良く興行成績も良かったみたいですが、スターウォーズとかクリストファー・リーブのスーパーマンとかの単純明快なSFが好まれていた時代なので、そういう影響を強く感じ、深みはあまりなかったように思います。まあ創世記マシンというアイデアは面白かったですが。ちなみにそのマシンを開発した女性がカークの昔の恋人でカークの息子も登場します。
スタートレック・TNGの”Booby Trap”
スタートレック・TNGの”Booby Trap”を観ました。エンタープライズ号が1000年前に二つの種族が争って双方が滅びた宙域を調査しています。そこから救助信号が出ていて、それは何とその争いの時の片側の宇宙船からでした。ピカードは子供の頃その宇宙船のボトルシップを作ったことがある、と言って自分からその宇宙船の調査に行きます。一行はそこでその船の船長のラストメッセージを発見します。一行がエンタープライズ号に戻るとエンタープライズ号は何かの原因でエネルギーが吸い取られ、ワープエンジンもインパルスエンジンも使えなくなります。しかもそこに放射線が浴びせられ、シールドが使えなくなると全員死んでしまう状況になります。ジョルディはエンタープライズ号のエンジンを設計した女性エンジニアをホロデッキで再生して、そのアドバイスでエネルギーを抑え込んでいる何かのブービートラップ装置の裏をかこうとして、何とかそれに成功します。そこでピカードがエンタープライズ号の操縦を自分で行い、ある惑星の残骸の引力を逆利用してその空域が抜けます。
ということで、中々緊迫感はあったのですが、何故最新の宇宙船が1000年も前のブービートラップ装置に簡単に引っ掛かるのか、ということについての納得出来る説明はありませんでした。またジョディの女性エンジニア(ブラームス博士)との恋もなんだか取って付けたようなエピソードでした。
オーディオテクニカのAT33PTG/II
棚卸しで久し振りに聴いてみたAT-33ML/OCCが非常に良かったのですが、このカートリッジはもう1000時間近く使ったものなので、長くは使えません。それで現役のオーディオテクニカのカートリッジでこのAT-33ML/OCCの仕様に一番近いAT33PTG/IIを結局ポチりました。この2つの違いはカンチレバーの材質で、ML/OCCがベリリウム、PTG/IIがボロンになっています。ベリリウムの方が比重は小さく振動系の軽量化にはいいんですが、ベリリウムは毒性があるため使えなくなったということのようです。まったくオーディオ投資は、これが最後!と思ったのが4~5回あります。いつまで続く泥沼…
音質はAT-33ML/OCCの方が使い込んでいただけあって何とも言えないまろやかさが出ていましたが、それに比べるとAT33PTG/IIはまだちょっと硬いです。まあエージングが進むと良くなるでしょう。なおAmazonでの価格は¥61,939で、かつての価格の1.5倍くらいになりますが、仕様を考えると現行の他製品に比べてCPは高いです。要するに前も書きましたが、オーディオテクニカも他社も1990年頃ぐらいまででMCカートリッジの技術は完成していて、後はバリエーションを付けてるだけかと。長岡鉄男はこのPTG/IIの一つ前のPTGについて、ほとんどのソースでビクターのMC-L1000(長岡鉄男が当時レファレンスで使っていたカートリッジ)に遜色ない、と評価しています。(1997年のFM Fanのダイナミック大賞です。)
NHK杯戦囲碁 蘇耀国9段 対 余正麒8段(2024年8月25日放送分)
本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が蘇耀国9段、白番が余正麒8段の対戦でした。黒は両高目から右下隅で高ジマリという変則布石でスタートしました。左上の折衝で黒が戦線を上辺に拡大し、右上隅の白への攻めを見せたのですが、白が上手く黒の左辺と上辺を分断し、厳しく攻め、石塔シボリで黒のダメを詰め、黒が捨てるにせよ逃げるにせよ苦しくなりました。黒は中央を犠牲にしながら左方に逃げ出しましたが、まだ活きている訳ではなくもがいている感じでした。その後黒は右上隅で劫を仕掛け白4子を劫に勝って取りましたが、代償に白は黒の右下隅の高ジマリの構えを突き抜いて、白の優勢は変わりませんでした。最後は白が黒の下辺に打ち込んでからの折衝がありましたが、黒が勝負手で左辺に打ち込んだのが、白の上手い返し技があって不発で、ここで黒の投了となりました。
別冊FM fanの1982年春号(長岡鉄男のカートリッジテスト)入手
ヤフオクで、別冊FM fanの1982年春号を入手。同誌上での長岡鉄男のカートリッジのフルテストは、これまで1976年春号、1978年春号、1980年春号と持っていましたが、もう1回あったのを見落としていたもの。この4号で全部で122種類のカートリッジがテストされており、それぞれに2ページの解説が付いており、カートリッジに関してこれ以上の資料は無いと思います。またこの1976年~1982年というのが、アナログの最後の全盛時代であり、カートリッジの基本的な技術はほぼこの時期に出尽くしていると思います。今の馬鹿高いMCカートリッジは、技術的にはこの時代のものを真似しているだけで、新しい技術というのはほとんど無いと思います。例えばオーディオテクニカは最上位機種でカンチレバーにコイルを直付けしていますが、これはサテン、ナガオカ、ビクターがこの時期既にやっていたことのバリエーションに過ぎません。また針先で結構上位機種でシバタ針を使っていますが、これは1970年代初頭に開発されたものです。長岡鉄男について、色々悪く言う人もいますが、これだけ徹底してテストした人というのもあまりいなかったと思います。なお、この1982年頃からCDプレーヤーが普及していってレコードを聴く人は激減していたので、おそらくこれ以降にカートリッジのまとまったテストは無いと思います。
オーディオテクニカのAT-33ML/OCC
先日カートリッジの棚卸しをした時に出て来たオーディオテクニカのAT-33ML/OCC。まだ持っていたことも忘れていたんですが、シェルを買って付けて聴いてみたら、15年くらいまったく使っていなかったにもかかわらずいい音でした。1993年の発売ですが、おそらく商品が企画されたのはバブル期。それで金ピカボディ、金蒸着ベリリウムのカンチレバー、そして全ての配線がPCOCC、また針先はマイクロリニアと全ての面でお金がかかっていて、それでいて定価は38,000円でした。今同じ仕様にしたらおそらく定価120,000円くらいになります。この後継機?というか同一価格帯の次の機種は間にアニバーサリー機AT33ENVをはさんでAT33EVなりますが、これは楕円針、ジュラルミンカンチレバーで最初見た時は「なんでスペックダウンしているの?」と思いました。しかしAT33EVは非常に充実した中低域という別の魅力があって、これは結局3回針交換しています。でも今またAT-33ML/OCCを聴くと、やっぱりいいな、と思います。この頃はまだCDに対抗してアナログを極めようという路線だったように思います。それに対しAT33EVはハイファイ路線ではなく、CDと差別化したアナログらしい音を狙ったように思います。
ウルトラマンAの「山椒魚の呪い」
ウルトラマンAの「山椒魚の呪い」を観ました。今回の超獣は山椒魚=ハンザキの変身したもので、その名もハンザギランです。かつて山椒魚を保護しようとして村の人と対立し、お金をそれに使って家を借金のカタに取られて鍾乳洞に白いハンザキと暮す老人と少女が登場します。実はこの白いハンザキが日光を浴びると超獣に変身するということで、村の人に恨みがある老人がこの超獣をけしかけて村を破壊します。エースが登場して戦いますが、ハンザキの名の通り半分に割いても生きているほど生命力の強い超獣に手を焼き、結局太陽光をしゃ断して超獣を元のハンザキに戻します。エースがそのハンザキを殺すシーンは無かったのですが、少女はたった一人の身内であった祖父もハンザキも無くしてしまったと泣きますが、竜隊長はハンザキは地下に潜って一生出て来ないと言います。それで終わりだとあまりにひどいのですが、竜隊長の姉がその少女を引き取ったという説明が付きます。しかし超獣の姿はハンザキとはまったく似ていないのに、最初に村人がハンザキの超獣と決めつけるのが違和感がありました。
トワイライト・ゾーンの”You Drive”
トワイライト・ゾーンの”You Drive”を観ました。オリバー・ポープはある会社のマネージャーでしたが、仕事が上手く行ってなくて車を運転中に不注意で自転車に乗った新聞配達の少年を跳ねてしまいます。一旦は車を降りて少年を助けようとしたオリバーですが、誰も辺りにいないことを確かめるとそのまま轢き逃げします。しかし通りがかりの女性が目撃していました。オリバーの車にはその夜から奇妙な現象が起き始めます。ライトを点滅させたり、ホーンを鳴らしたりです。次の日にオリバーの奥さんが車を修理屋に持っていこうとしましたが、車は交差点でハンドルが動かなくなり、またエンジンも止まります。結局レッカー車で修理屋に運ばれましたが、いつか勝手にオリバーの自宅に戻ってきました。その夜、夜中に音楽が大音量で鳴り響き、それは車のラジオでした。オリバーがそれを止めに行くとニュースが流れ、オリバーの同僚が犯人と間違われて逮捕され、また少年が死んだことが告げられます。次の朝、車を置いてバスで会社に行こうとしたオリバーに、車は勝手に動き出し、彼を追いかけます。オリバーは逃げますが、車が追いかけ、結局オリバーの側で止まり、ドアが開きます。仕方なく乗り込んだオリバーを車は警察に連れて行く、という話です。
これは当時としては、いかにもトワイライト・ゾーン的ストーリーですが、AIによる自動運転付きの車であって、運転車が轢き逃げをやったら車自身が警察に通報する、なんていうのは十分ありそうと思いました。またAIを搭載した車同士で狭い道で正面衝突しそうになって、下は崖、という状況で乗っている人の少ない方が勝手に崖下に落ちるのを選択する、という話も思い出しました。
塩野七生の「ローマ人の物語 ハンニバル戦記」
塩野七生の「ローマ人の物語 ハンニバル戦記」を読了。ローマ史の中で何と言っても面白いのが、ユリウス・カエサルを除くと、第二次ポエニ戦役のハンニバルとローマの戦いです。でも、以前読んだ時に比べ大部印象が違っていました。まずは「成功は人を頑固にする」という表現が心に残って記憶していたのですが、これは何とあのクイントゥス・ファビウス・マキシムスに対して言われていた表現でした。この本でのファビウスは、若き才能あるスキピオに対し、何かとブレーキをかける頭の固い老人として描かれています。後はハンニバルですが、戦術家として見ればおそらくカエサルをも凌ぐのかもしれません。しかし戦いに自信を持つあまり、ローマに攻め込めば後は何とかなる、と楽観していて、ローマが持つ同盟市との強固な絆というものを過小評価していて、戦略家としては失敗しているとしか言いようがありません。後にローマ軍がロジスティクスで勝つ、と言われるようになったのに比べると、その面もまったく見劣りします。ファビウスの戦術が成功したのはそこを突かれたからです。しかし塩野七生の記述には色々と疑問もあって、例の「第三次ポエニ戦役でカルタゴが滅亡した後、ローマ軍がそこに塩を撒いて不毛の地にした」というのを何の注釈も無く事実であったかのように書いています。俗受け狙いというか、面白ければいいってもんでもないと思います。