本日のNHK杯戦の囲碁は黒番が孫喆7段、白番が上野愛咲美女流名人の対戦でした。序盤左上隅は白が掛かった黒を一間に挟み、白が掛けて黒が出切ってという展開ですが、双方一子を制して穏やかに別れました、その後白が右上隅に付けていって上辺を這って地を稼ぎという展開で、更に右下隅→左下隅・下辺方面と戦いが続きました。結局黒が下辺から右下隅で35目くらいの大きな地をまとめ、対して白は中央が厚く、中央にどのくらい地が付くかの勝負でした。その中央の攻防で黒が上辺左の白に利かしに行ったのに白が反発して、ここでも戦いになりました。その間白が妥協した手を打ったため、黒の言い分が通った形で黒が中央の白地をかなり削減出来たため、形勢は黒に傾きました。さらに中央下方でも黒がのぞいて行って白が反発してでここも難しい戦いになりましたが、ここでも白が頑張りきれなくて妥協した手を打ったため、形勢は黒優勢のままでした。とはいえ細かい差でありヨセでの攻防が続きましたが、黒が最後半劫を譲って半目勝ちに手堅くまとめて勝ちきりました。