本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が河野臨9段、白番が関航太郎NHK杯戦者の対戦でした。この碁はプロらしい石の張った見応えのある応酬が続き、AIの予想手を上回る人間の手が沢山見られて実に面白い碁でした。戦いが激しくなったのは、右下隅で白が黒がハネただけで先手を取っていた箇所を切り当てしてからです。一時は白黒共に弱い石が3つずつ絡み合いながら、お互いが守るだけの手を打たず相手を攻めるという展開でした。しかし、黒が左下隅の白3子を取り込んで、隅から左辺で35目ほどの地を確保してから、黒が打ちやすくなったように思います。白は代償として右下隅からの黒を攻めましたが、途中で攻めを保留し上辺に向かいました。この上辺で黒が白の間に打ち込んで、白1子をほぼ取り込んだような形になりました。しかし後に白はこの石を動き出し、ここでまた眼の無い石のもつれ合いになりました。その後一旦白は下辺からの石に連絡し無事に分れたように思いましたが、その後白は自分も切られながらも黒も切断するという手を打ち、また攻め合い含みでかつ劫のついた戦いになりました。劫は左辺中央と上辺の2箇所に出来ましたが、左辺中央は黒が劫に勝ち、上辺は白が勝って無事に分れるかと思いましたが、黒は何と左上隅に手を付け、白が上辺の劫に勝っても全体で眼が無い、という攻めを見せました。結果として白は妥協し、この部分では黒が戦果を挙げました。その後白が今度は上辺の黒と攻め合おうとした時失着があり、攻め合いの黒は上手く脱出出来ました。しかし白が劫材で打ったノゾキが、黒が取っている白1目を逃げ出すシチョウアタリを兼ねており、黒は継げずに、白が切断し、これでまた形勢不明になりました。という具合の乱戦でしたが、最後は黒の半目勝ちという、これだけ戦った結果としては信じられないような結果になりました。関航太郎NHK杯戦者は、初戦で散りました。
投稿者「kanrisha」のアーカイブ
旧居の撤退完了
新居への引っ越しは8月16日に行いましたが、その時に運びきれなかった荷物の片付けと掃除が昨日やっと完了しました。26日に不動産屋に立ち会ってもらって完全に明け渡します。和室は畳の表替えを18年間やっていなくてボロボロです。和室が暗いのは電灯を外したからです。しかしここともう一箇所荷物置きに借りていたワンルームを合わせた引っ越しは本当に大変で、実質4ヵ月かかっています。運んだCDが約4,300枚、LPが1,700枚、そして本が約本棚16台分です。もうこれだけの荷物をどこかに移すことは無いと思います。
「帰ってきたウルトラマン」の「次郎くん怪獣に乗る」
「帰ってきたウルトラマン」の「次郎くん怪獣に乗る」を観ました。何と言うか今回の郷隊員はたるんでいて、次郎くんが友達のよし子ちゃんの家から勝手に持ち出した箱根細工の箱を持っていってしまい、あろうことかそれをスペースアローの中に持ち込み、勤務中に開けようとします。しかもそれを点検した無人宇宙ステーションの中に置き忘れる、というひどさの二乗くらいの体たらくです。そんないい加減な勤務態度のバチが当たったのか、宇宙ステーションからはデータが送信されなくなり、行方不明になります。それは何故か地表に降りてきていて、次郎がその中に閉じ込められます。そしてそこにヤドカリンというヤドカリそのままの怪獣が現れ…という話です。どうも郷隊員が最初の頃に比べると三枚目的になってきています。ヤドカリンとウルトラマンの戦いは、最後はブレスレットを槍(ウルトラランスとか言った筈)に変えザリガニンを刺して動けなくし、久し振りにスペシウム光線で仕留めます。
スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”The Arsenal of Freedom”
スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”The Arsenal of Freedom”を観ました。エンタープライズ号はある惑星に、行方不明のUSSドレークの捜索に行きます。その星はかつて「死の商人」の惑星として、戦争をしている双方に武器を売りつけていた星でした。今はその星の住民は滅びていましたが、コンピューター類はそのまま残っていて、エンタープライズ号が接近すると武器を売る宣伝の動画が入りました。ドレーク号の探索でライカー、データ、ヤールが地表に降り立ちますが、そこで彼らはライカーの親友の振りをしたホログラムにエンタープライズ号の武器について根掘り葉掘り聞かれ、また空中を浮遊する物体に襲われます。彼らの救援にピカードとクラッシャーがやって来ますが、二人も襲われ深い穴に落ち、クラッシャーが手足に深刻な怪我をしてしまいます。ピカードとライカーが不在でエンタープライズ号はラフォージュが指揮を執っていましたが、エンタープライズ号も謎の物体から攻撃を受けピンチに陥ります。ラフォージュは戦いには不慣れながらも、円盤部を切り離してスターベースの基地に送り、残った戦闘部を惑星に引き返させて上陸部隊を救援しようとします。ピカードは地下でコンソールを発見し、皆を襲っていたのが武器のデモであったことを発見し、その武器を買う、と言ってやっと攻撃を停止させます。一方ラフォージュはエンタープライズ号を惑星の大気圏に突っ込ませてそこで攻撃して来る物体をなんとか撃退します。という訳で久しぶりにエンタープライズ号の戦闘シーンがあり、またそれなりに危機もあってまあまあの話でした。
「帰ってきたウルトラマン」の「ウルトラ特攻大作戦」
「帰ってきたウルトラマン」の「ウルトラ特攻大作戦」を観ました。台風怪獣「バリケーン」が登場し、自由自在に台風を発生したり止めたりします。台風のエネルギーは核兵器何百発分だとか聞いたことがありますが、それを自由に操るのですから、最強の怪獣かも。それに対してベムラーと同じくスペシウム光線を簡単に吸収されたりして苦戦したウルトラマンは、怪獣が起す台風とは逆に回って風を相殺し、バリケーンを宇宙空間に飛ばしてやっつけます。なお、郷隊員がやたらと「自然の神秘」を口にしたり、伊吹隊長からウルトラマンに変身していた間どこに行っていたと聞かれて「神頼みしていました」と何か変なのですが、それもその筈、脚本が実相寺昭雄でした。怪獣が台風を起している間、東京のスモッグが無くなって空がきれいになったという逆説も実相寺昭雄氏らしいです。
トワイライト・ゾーンの”Cavender Is Coming”
トワイライト・ゾーンの”Cavender Is Coming”を観ました。見習い天使のカヴェンダーは失敗ばかりで、天使失格になる所を、最後のチャンスということで、アグネス・グレップというダンサーの若い女性の守護天使になり、24時間の間に彼女の人生を変えて幸せにするように命ぜられます。カヴェンダーは彼女のために豪華な邸宅を用意し、リッチなパーティーを彼女が開いたことにします。お客は皆グレップを称賛して行きましたが、アグネスはどこか戸惑ったままです。結局彼女はそのままの生活で十分な幸せを感じており、元通り子供達や友人達と暮すことを望み、カヴェンダーは結局全てを元に戻します。天ではカヴェンダーが多額の経費を使いながら失敗したことで、いよいよ天使失格の判定が出る所でしたが、しかし上級天使がアグネスの状態をチェックし、彼女が幸せいっぱいであることを発見します。何はともあれ、アグネスが幸せであるということは課題を果たしたということになり、カヴェンダーは他の人間を幸せにするように命ぜられます。
しかしカヴェンダーの思っている幸せがきわめて物質的で、アグネスの方が本当の幸せとは何だか知っているという、ちょっと皮肉が込められたエピソードでした。
クワガタ発見!
NHK杯戦囲碁 大西竜平7段 対 林漢傑8段(2023年8月20日放送分)
8月20日放送のNHK杯戦囲碁は(旧居の片付け作業でリアルタイムでは観られず、NHK+の見逃し番組視聴で観ました)、黒番が大西竜平7段、白番が林漢傑8段の対戦でした。大西7段は独特の囲碁においての世界観を持っていて、「大西ワールド」と呼ばれていますが、この碁はそれが全開でした。初手はなんと写真の赤丸を付けた所です。おそらくですが初手でここは史上初ではないでしょうか。それで白の2手目がその右に一間にかかる(?)手で、昔初手天元に対し、橋本宇太郎さんだったと思いますがやはりかかっていったというのを思い出しました。そういう訳で早速ここで戦いが始りました。白は大ゲイマというある意味軽快な手を打っていて、黒はそれを分断して攻めるのではなく、あくまでも全体を攻めました。白もそこで途中では捨てる方針だったと思いますが、黒があくまでも小さく取らないで全体を狙っていたので、結局中で活きることになりました。この別れはAIの判定では白良しだったようですが、良く分りません。白はしかし左上隅の戦いで、黒の断点を覗いていったのが疑問手で、黒が継がずに左上隅をハサミツケたのが機敏でした。ここはいったん劫になりましたが、結局黒は左辺に渡り、白地だった隅が黒地に転じ、ここで黒が若干リードしたようです。しかし勝負を決めたのは左下隅の戦いで、攻め合いになったのですが、白が二子をアタリにされたのに隅をハネて行ったのが失着で、二子を抜かれると攻め合いにならず、白が丸々取られてしまいました。こうなると白は地が足らず、ヨセで黒が固く打ったので最後は黒の2目半勝ちでしたが、白がこれ以降勝つチャンスは無かったと思います。
「帰ってきたウルトラマン」の「この一発で地獄へ行け!」
「帰ってきたウルトラマン」の「この一発で地獄へ行け!」を観ました。何とキックボクサーの沢村忠が出てきて、しかも郷秀樹と対戦します。(いくらMATの隊員とはいえ、プロとアマチュアが対戦するなんてあり得ないですが。)ウルトラマンの能力を持つ郷隊員が本来負ける筈は無いのですが、ゲスト出演の沢村を立てるためか、郷隊員は真空飛び膝蹴りでノックアウトされます。それで最後の試合に勝とうとする中年キックボクサーが出てきて、勝ったらある女性にプロポーズしようとしています。その女性が何と郷隊員の彼女であるアキ。そのキックボクサーは郷からウルトラキックを教わりますが、結局アキの恋人が郷隊員であることを知り、意地でウルトラキックを使わず敗北します。それはいいんですが、この回ウルトラマンは怪獣グロンケンと何故かキックボクシングで戦い、最後既にブレスレットでグロンケンの首をはね、勝負はついているのにウルトラキックでダメ押しをします。変な話でした。なお、「帰ってきたウルトラマン」が始る前に同じTBSで沢村忠をモデルにした「キックの星」のアニメが放映されていました。今では沢村の試合はすべてプロレスと同じ八百長(あらかじめ勝敗が決まっているショー)だったことが分っています。
スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Heart of Glory”
スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Heart of Glory”を観ました。前にアンドロイドのデータが何故エンタープライズ号にいるか、という話がありましたが、今回はそのウォーフ版で、クリンゴン人であるウォーフが何故エンタープライズ号にいるかの謎が説明される回です。この物語の現在では連邦とクリンゴンは相互に協定を結び、お互いに平和裏に暮しています。しかし、クリンゴン人の本能には戦いがあり、平和に暮すことに耐えられない3人のクリンゴン人がタラリアン人の輸送船を奪い、新たな星の開拓を目指して逃走しようとし、その過程で追ってきたクリンゴンの宇宙船を撃墜します。エンタープライズ号はそういう経緯は知らず3人をエンタープライズ号に迎えます。しかし1人は傷ついていて亡くなります。ウォーフは同胞として残る2人の世話を買って出ます。2人はウォーフが何故エンタープライズ号で働いているのかを問い詰めますが、それは過去に戦いの中でウォーフが孤児になり、地球人に拾われて育てられスターフリート・アカデミーに入ってオフィサーとなったということでした。2人はウォーフにクリンゴン人の戦いの本能について説明し、仲間になるよう説得します。ウォーフは応じませんでしたが、結局2人は逃げ出し1人は撃たれて死にますが、もう一人は反物質エンジン室に入り、エンジンを破壊すると脅しながら脱出を図ります。ウォーフが説得に行き、結局その1人をフェイザーで撃ち殺すことになります。
まあ、ウォーフの葛藤は面白かったですが、もう少し深みが欲しいと思いました。ちょっとストーリーが単純過ぎるように思いました。