スタートレック・TNGの”The Drumhead”

スタートレック・TNGの”The Drumhead”を観ました。全てエンタープライズ号の船内だけで進行し、また無実の者を罪人に仕立てようとするという嫌な内容でしたが、しかし最高にジーン・ロッデンベリーらしいお話でした。エンタープライズ号にやって来ていたクリンゴンの科学者が、エンタープライズ号のエンジンの秘密を盗んでロミュランに渡していたことが発覚します。それと同時期にエンタープライズ号のエンジンのハッチが爆発し、破壊工作が疑われました。その調査のためサティという検察官がやって来て、皆を尋問していきますが、その中で医療チームのターセスがサティのベータゾイドの副官によって何か嘘を付いているということで追及されます。結局ターセスの祖父はロミュランだったのをスターフリートに入るときにヴァルカンだと虚偽の申告をしていたことが発覚します。サティはこれでもう犯人は分かったとばかりにターセスの告発を続けますが、ピカードはそれにストップをかけようとします。サティはそれに対し上級の審議官を呼んで、今度はピカード自体も過去のPrime Directive違反で追及し始めます。しかしピカードがサティの父の法律家の言葉を引用し、このような小さな告発がやがて我々全員が鎖でつながれることになる、という言葉を引用し、サティがそれを聞いて逆上します。上級の審議官はサティのファナティックな告発のおかしさを理解し、全ての審議をストップさせます。ピカードはウォーフに魔女狩りの時代から人類はまだあまり進歩していないと言います。
観ていて太平洋戦争の時の日系アメリカ人の収容とか、赤狩りとかそういうものを思い出しました。女性とアバンチュールを楽しむピカードはあまり見たくないですが(笑)、今回のピカードは哲人艦長という感じで良かったです。

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