安藤英治氏の「中世合名・合資会社成立史」の紹介についての論評

安藤英治氏が、「ウェーバー歴史社会学の出立 ―歴史認識と価値意識―」という本の中で、20ページくらい「中世合名・合資会社成立史」の内容を紹介されており、それについて論評しました。故安藤先生には申し訳ありませんが、かなり厳しめの評価になりました。

ヴェーバーの「中世合名・合資会社成立史」のダイジェスト版を公開

ヴェーバーの「中世合名・合資会社成立史」のダイジェスト版を公開しました。
日本マックス・ヴェーバー研究ポータルのアクセス統計を見ていると、この論文の結論部にだけアクセスしている人が非常に多いんです。しかし、この論文の結論部だけ読んでもこの論文の内容はほとんど分りません。何故なら、全体が一つの仮説を提示しそれを論証するといった結論がはっきりしているものではなく、いわゆる決疑論を広範囲の地方の法規に対して展開しているのがこの論文であり、個々の法規の評価の部分が重要で、結論で簡単にまとめられるような内容ではありません。
ダイジェスト版といってもWordで17ページありますが、せめてこの位は読んでいただきたいと思います。

 

「中世合名・合資会社成立史」のKindle版販売開始

ヴェーバーの「中世合名・合資会社成立史」の日本語訳ですが、出来るだけ色々なフォーマットで読めた方がいいかと思い、AmazonでKindle版の提供も始めました。
別にお金を取るつもりはなかったのですが、設定として$0というのは出来ず、最低価格の$0.99(今時点のレートで105円)になっています。

ヴェーバーの「中世合名・合資会社成立史」の日本語訳の第46回目公開(完結!)

ついに、ヴェーバーの「中世合名・合資会社成立史」の日本語訳の46回目を公開し、最後まで行きました!(去年の10月4日から、丁度11ヵ月です。)
これから校正に入ります。
しかし、この最後の所、何か言い訳めいたことが沢山書いてあって明解さに非常に欠けていると思いました。想像ですが、当時のゲルマニステンとロマニステン(ゲルマン法派とローマ法派)の間の論争があって、ヴェーバーはそこに立ち入るのをなんとか避けようとしているという印象を受けました。

ヴェーバーの「中世合名・合資会社成立史」の日本語訳の第45回目を公開

ヴェーバーの「中世合名・合資会社成立史」の日本語訳の第45回目を公開しました。
この箇所で注39に長いラテン語がありましたが、このラテン語は比較的分かりやすく、訳には苦労しませんでした。逆にドイツ語本文が結構分りにくかったです。ともかく後1回になりました。

ヴェーバーの「中世合名・合資会社成立史」の日本語訳の第44回目を公開

ヴェーバーの「中世合名・合資会社成立史」の日本語訳の第44回目を公開しました。ここでも合名会社における「連帯責任」を法的にどう取り扱って来たかという議論が延々と続きます。
後8ページで、取り敢えずの終了予定日は9月6~8日です。
我ながら良くここまでたどり着いたなあと思います。