SP時代のクラシック音楽演奏の時間調整

以前、リパッティのモーツァルトのイ短調ソナタのテンポが速めなのは、当時のSPレコードの収録時間が影響したのでは、という仮説を立てました。
この仮説をChatGPT4oを用いて検証しようとしていたのですが、次の論文にはっきりと書いてありました。

Historical Trends in Expressive Timing Strategies: Chopin’s Etude, Op. 25 no. 1 MICHAEL RECTOR 1 University of Wisconsin-Green Bay

“The time limit of these discs (about three minutes for a 10-inch disc, and five minutes for a 12-inch disc) could have induced some pianists to play faster than they would have in concert.”

要するにディスクの録音時間制限により、一部のピアニストはコンサートで弾く時よりテンポを速くした、と書いてあります。これは単なる憶測ではなく、様々なSP時代の演奏を広範囲に調べた結果として書いてあります。

まあ論争相手のWさんは残念ながら昨年お亡くなりになりましたが。

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