スタートレック・TNGの”Transfigurations”

スタートレック・TNGの”Transfigurations”を観ました。エンタープライズ号がある星で脱出ポッドがクラッシュしているのを発見し、その中にいた瀕死のヒューマノイドを救助します。女医のクラッシャーが治療しますが、そのヒューマノイドは記憶を無くしていたものの、信じられないスピードで回復しただけではなく、細胞全体が進化していました。クラッシャーはそのヒューマノイドに愛情といよりむしろ魂の触れあいのようなものを感じます。ある日完全に回復したヒューマノイドは自分は旅の途中で使命を果たす必要があると言い、エンタープライズ号のポッドで脱出しようとし、止めに入ったウォーフを殺してしまいます。しかしヒューマノイドが手を当てるだけでウォーフは怪我一つなく蘇ります。そしてヒューマノイドを追って宇宙船がやって来て、そのヒューマノイドは囚人だからこちらに引渡すように迫ります。エンタープライズ号は断った結果、船の酸素を止められてしまいますが、最終形に進化しつつあったヒューマノイドが元に戻します。結局ヒューマノイドは敵船の艦長をエンタープライズ号に転送し、そして全体が光りとなる最終形に進化します。結局彼らは新しい進化だったのが、病気とされて社会から排除されようとしていたものでした。
という話ですが、ヒューマノイドの癒やしが完全にイエス・キリストを思わせ、ちょっとキリスト教色が入っているエピソードでした。

ウルトラマンタロウの「ウルトラ兄弟を超えてゆけ!」

ウルトラマンタロウの「ウルトラ兄弟を超えてゆけ!」を観ました。かつてウルトラ兄弟に倒された怪獣達の強い部分が合体した最強怪獣のタイラントが登場します。タイラントはゾフィー、初代マン、セブン、新マン、エースの順にウルトラ兄弟を倒していきます。タロウは子供の自転車乗りの練習を手伝っていて、ウルトラサインを見落としてしまうという体たらくです。しかし何故か他の兄弟が全員敗れたタイラントをタロウがあっさりと倒します。まあタイラントも5人を相手にした後で疲れていた、ということなのかもしれませんが。一応5兄弟のかつての戦いがフラッシュバックされていて、まあサービス回でした。

トワイライト・ゾーンの”The Brain Center at Whipple’s”

トワイライト・ゾーンの”The Brain Center at Whipple’s”を観ました。まあありがちな話でWhipple’sという大メーカーの従業員3万数千人いる工場で、工場長は万能のコンピューター付きの生産マシンを導入し、次々に従業員の首を切って行きます。そんな中30年勤めた従業員が酔っ払って夜中に機械を壊しますが、工場長は彼を銃で撃ちました。結局工場長と機械のメンテ要員の2人だけになったのですが、そのメンテ要員もこんなゴーストタウンみたいな所で働くのは嫌だ、と辞めていきます。結局残った工場長が機械のメンテをしなければならなくなりますが、オチはその工場長もロボットに置き換えられる、ということで、またロビー・ザ・ロボットが登場します。これで3回目くらいの登場でしょうか。機械が暴走して大変なことになる、という展開かと思いましたがちょっと違いました。しかしAIの普及で現代でも真実味がある話です。

ウルトラマンタロウの「ウルトラ父子餅つき大作戦!」

ウルトラマンタロウの「ウルトラ父子餅つき大作戦!」を観ました。タロウが何故か餅つきをするというある意味問題の回。脚本は石堂淑郎です。ウルトラマンAの時も、夕子が月に帰った後で、クリスマスにウルトラの父の幽霊?と夕子が登場しましたが、今度はお正月です。それで餅つきのキネの怪獣のモチロンが日本の餅を食べに日本を襲う、というなかなかトホホなストーリーです。それで今回撮った写真を見て気付いたんですが、もしかするとウルトラの父の角を月のウサギに見立てている?それから夕子はかぐや姫のイメージ?と思いました。それからモチロンがある施設を襲うのに、襲われた方が戦争中の空襲を思い出す、とかある意味陳腐な描写がありました。まあ石堂淑郎は昭和7年生まれの戦中派ですから…

スタートレック・TNGの”Ménage à Troi”

スタートレック・TNGの”Ménage à Troi”を観ました。エンタープライズ号でベータゾイド主催の通商会議が開かれ、トロイの母が参加していましたが、そこにはフェレンギも招かれていました。フェレンギの一人が、こともあろうにトロイの母のワクサナに恋し、またベータゾイドの心を読む能力が彼らの商売には有用と判断し、ワクサナにアタックします。ワクサナは相手にしませんが、ある日色々あってワクサナとトロイとライカーはフェレンギの宇宙船に拉致されます。ライカーとトロイは、ワクサナがフェレンギのひとりを上手く手懐けている間に脱出し、エンタープライズ号と通信しようとしますが、パスコード分からないのでその船のコンピューターに入れません。ライカーはしかし別の方法である信号をエンタープライズ号を送り、それをウェスリーが見事に解読します。ワクサナはフェレンギのひとりに、ピカードが私の恋人なので、もし私が欲しければピカードを倒してと焚きつけ、ピカードがそれにのって上手く演技し、結局エンタープライズ号からの攻撃を恐れてワクサナはエンタープライズ号に戻されます。オマケの話でライカーの信号を解読していて、スターフリートの大学の口頭試験を欠席してしまったウェスリーはピカードから見習いではなくエンタープライズ号の正式クルーの辞令を受けます。

ウルトラマンタロウの「ウルトラのクリスマスツリー」

ウルトラマンタロウの「ウルトラのクリスマスツリー」を観ました。タロウとキングトータスとの戦いで両親が死んでしまった少女を「良い」宇宙人が友達になって、好きなものが見えるビー玉を少女に与えます。しかしその良い宇宙人はテロリスト星人に殺され、テロリスト星人が地球を襲って来ます。タロウはテロリスト星人に苦戦しますが、最後は少女が投げたビー玉がテロリスト星人に致命傷を与える、という初代ウルトラマンのアントラーのバラージの青い玉、みたいなお話になりました。タロウは東京タワーをクリスマスツリーにして去ります。なお次回はウルトラマンAの夕子とウルトラの父が登場します。

トワイライト・ゾーンの”Mr. Garrity and the Graves”

トワイライト・ゾーンの”Mr. Garrity and the Graves”を観ました。西部劇の時代に、アリゾナのハッピネスという町に、ガリティという男がやって来ます。その町は何度も殺し合いが行われて町の側にはその犠牲者120人の墓場があります。そして治安を良くするため保安官を呼び寄せ、町の名をハッピネスに変えていました。ガリティは仕事を聞かれ、死者を蘇らせることだと答えます。人々は当然信じませんでしたが、しかしその時犬が馬車にはねられて死んだのを、ガリティが蘇らせます。ガリティは墓場の120人を今晩12時に蘇らせると言います。実はそれぞれの人は死者に蘇られると都合が悪いことがあって、それぞれガリティに蘇らせるのを中止して欲しいともちかけ、ガリティはそれに対し700ドル、500ドル、1200ドルとお金を巻き上げて行きます。結局ガリティは詐欺師で、死んだ筈の犬はかれの飼い犬で死んだ真似が上手いだけ、蘇ったふりをしたのは彼の助手でした。オチはガリティが次の町へ向かって去った後に、本当に120人の死者があって、実はガリティは本当に死者を蘇らせる能力があった、というものです。うーん、どうせなら蘇った死者によってガリティが罰を受けるまでやった方が良かったように思います。

小林旭の渡り鳥シリーズの「大草原の渡り鳥」

小林旭の渡り鳥シリーズの「大草原の渡り鳥」を観ました。実は最近宮内洋の「快傑ズバット」のDVDを観ているので、その原典として観てみました。まあ日本版西部劇という感じで、舞台が北海道で小樽で、アイヌがからみますが、その描写が非常に類型的で、おまけに伊藤久男まで出て来て「イヨマンテの夜」を熱唱します。主人公の滝は元警察官という設定ですが、拳銃を撃ちまくっても何故か逮捕されず、逆に敵役で最後は味方になる宍戸錠の方は最後はしょっ引かれています。まあお約束の上に成り立つ様式美の映画という感じで、繰り返し観るとはまっていくんでしょうね。悪者の本拠地がキャバレーで、そこにギターを持って乱入して歌う小林旭というのもまさにお約束です。小林旭は最初馬に乗って登場し、最後も馬に乗って去って行きますが、まあ北海道にはよく合った描写でした。

ウルトラマンタロウの「怪獣よ故郷へ帰れ!」

ウルトラマンタロウの「怪獣よ故郷へ帰れ!」を観ました。何もしない怪獣ヘルツと宇宙人メドウーサ星人が登場します。メドウーサ星人がヘルツの住む星を侵略しようとして、ヘルツが地球に逃げて来たという設定。しかしメドウーサ星人という名前の割には頭は蛇ではありませんし、見た人が石になったりもしません。しかしメドウーサ星人はめぐみという地球人女性に化けて、森山隊員を襲い、彼女に乗り移ってZATの兵器でヘルツを攻撃します。しかしタロウが出て来て結局巨大化するんだから、そんな回りくどいことをせずに最初から巨大化して見るからに弱そうなヘルツを攻撃すればいいと思いますが…結局は設定がイマイチ不明で、ヘルツの星には普通の人間みたいなのがいてヘルツがそれの守護神みたいなものだったのか、それともヘルツの仲間がたくさんいたのか、その辺りまったく不明で、今一つのお話でした。

スタートレック・TNGの”Sarek”

スタートレック・TNGの”Sarek”を観ました。エンタープライズ号はこれまで数々の外交的成功を収めて来た伝説の外交官であるヴァルカン人であるサレックをレガランとの最終友好条約交渉荷送り届けようとしています。ちなみにサレックはスポックの父親で、オリジナル・シリーズでも”Journey To Babel”に登場しました。しかしサレックがエンタープライズ号に来てから、エンタープライズ号の中で多くのクルーが些細なことで感情を爆発させ、一部は殴り合いの喧嘩にまで発展します。女医のクラッシャーの調査では、それはおそらくサレックがヴァルカン人の老人に起きるベンディーシンドロームを発症していて、それをサレックが無意識に精神感応で多くのクルーに影響を与えているせいと推定しました。ピカードはサレックを何とか説得しようとし、結局解決策としてサレックとピカードが心を一つにするヴァルカンの技法を使い、レガランとの交渉中はピカードがサレックの感情の部分を引き受けるということでした。しかしそれはヴァルカン人のように感情のコントロールに長けていない地球人のピカードには大変な難行でした。結局交渉は上手く行き、サレックも最後のミッションを成功に終わらせることが出来ました。というある意味地味なエピソードですが、論理的なヴァルカン人が感情を剥き出しにして泣いたり怒ったりする、という珍しいシーンが観られた楽しめるエピソードでした。