スター・トレック・TNGの”Samaritan Snare”

スター・トレック・TNGの”Samaritan Snare”を観ました。タイトルは「(良き)サマリア人の罠」です。このエピソードのピカードは不可解というか、賢明なキャプテンらしくない言動と行動が多いです。まずは若気の至りで昔あるエイリアンと喧嘩になって心臓を撃たれたため、ピカードの心臓は人工心臓で、定期的な交換が必要です。女医のポラスキーはエンタープライズ号で手術することを勧告しますが、ピカードは「自分の(無敵の)イメージが悪くなる」ということで、近くの基地で手術を受けることを選びます。そうしている内に、エンタープライズ号にSOSが入り、駆けつけると、明らかに文明レベルの低いエイリアンがその宇宙船が故障したとして助けを求めていました。ライカーはラフォージュを転送させます。しかし修理が終わった時、そのエイリアンはラフォージュのフェイザーを奪い、スタンモードでラフォージュを撃ちました。このエイリアンはこうやって色んなより文明の進んだ種族から技術を奪うことで短期間に進化しようとしていました。結局ライカーは暗号を含んだメッセージをラフォージュに伝え、ラフォージュはそのエイリアンの味方をして光子魚雷を彼らの宇宙船に実装しようとします。ラフォージュは芝居をして、結局彼らの武器はエンタープライズ号からの攻撃(ただの花火のようなもの)で無力化されてしまった、と言い、無事エンタープライズ号に戻れました。そうこうしている内にピカードの手術は失敗して瀕死の状態になり、結局ポラスキーが駆けつけピカードの命を救います。しかしピカードはポラスキーにだけは手術されなかった、と言い放ちます。全体的にピカードがこのようにつまらないプライドを気にする小人物ぶりが目立つエピソードで、またピカードの危機とラフォージュの危機がほとんど関係なく、イマイチのエピソードでした。

TOHO立川立飛のIMAXの音のひどさ

昨日の「デューン 砂の惑星 Part2」は、TOHOシネマズの立川立飛のIMAXで観ました。ところがこのIMAXの音がひどくて、一応オーディオマニアの私には耐えられないレベルの汚い音でした。何が問題かというと、IMAXということで重低音が強調してあるのですが、その重低音がホールの中で特定の周波数が共振しまくって、全体で聴くに堪えない汚い音になっていたということです。音楽ホールでは同じ問題の発生を防止するため、例えば壁の表面を波形にして、共振が発生しないようになっています。ところがこの映画館はそういう配慮がまったくありません。また平日で観客が少なかったのも悪い方に作用したように思います。大きなディスプレイは持っていませんが、少なくともサウンドに関しては家の方がはるかに上質です。

デューン 砂の惑星 Part 2

「デューン 砂の惑星 Part 2」をIMAXで観てきました。映像としてはPart 1以上に見事でそこは素晴しいです。しかし脚本という意味では、原作との色々な違いが気になってしまって、物語に没頭出来なかった所がありました。例えばポール側の盟友であるダンカン・アイダホとかガーニー・ハレックの描写が適当で魅力が感じられないとか(これはもし更に続篇を作るとすれば大きな問題になります。何故かは「デューン メサイア(砂漠の救世主)」を読めば分ります。)またハルコネン男爵は、原作ではポールの妹、男爵から見ると孫娘、にあっさり殺されるのですが、映画では妹はまだ生まれてすらいません。これまた続篇を作る時は困ると思います。どうも観ていて、「風の谷のナウシカ」の映画を思い出して仕方がなかったのですが、「ナウシカ」の原作が「デューン」の影響下にあるので当り前かもしれません。(例えば王蟲{オーム}の元は明らかに砂虫{ワーム}でしょう。)ナウシカの映画も複雑な原作をはしょって、予言が成就して、ナウシカという救世主に救われました、目出度し、でしたが、デューンの映画も救世主ポールによってフレメンを含む惑星アラキスが救われました、になっていてその意味で構図としては一緒です。今丁度旧約聖書を少しずつ読んでいますが、フレメンの宗教はイスラム教というより古代ユダヤ教に近く、預言者とか士師とか英雄はこういう風にでっち上げられるのだな、というのが納得出来ました。まあ映画化はほとんど不可能と言われた原作をここまで仕上げたのは評価すべきと思いますが、それでも色々と不満が残る映画でした。

トワイライト・ゾーンの”Steel”

トワイライト・ゾーンの”Steel”を観ました。舞台は放送時の10年後の1974年で、その時代にはボクシングは禁止され、人間の代わりにアンドロイド同士が戦うことだけが許可されていました。ケリーとポールの二人は、マクソというポンコツのボクサーアンドロイドを連れてB7というアンドロイドと6ラウンドの戦いをしてお金を得ようとします。実はマクソはあちこち壊れていて、本当は修理しないといけないのですが、二人はお金がありませんし、また部品も既に製造中止で手に入りません。試合前のマクソのチェックで、マクソの左腕のバネが取れてマクソは戦えないことが判明します。ケリーは元々ヘビー級ボクサーで、”Steel”と呼ばれたほど無敗のチャンピオンでしたが、結局マクソに扮して自分が戦うことにします。しかし人間より強力なアンドロイドに敵う筈がなく、ケリーは1ラウンドでボコボコにノックアウトされます。
ファイトマネーは1ラウンドしか持たなかったので、半分の250ドルしかもらえませんでした。しかしそれも二人はバスで帰って残ったお金でマクソを修理して更に戦わせようとします…
うーん、ちょっとどこがトワイライト・ゾーンなのか理解に苦しむのと、アンドロイドが人間に似過ぎていて、いま一つ普通のボクシングの試合にしか見えなかったことが難点でしょうか。

ウルトラマンAの「逆転!ゾフィ只今参上」

ウルトラマンAの「逆転!ゾフィ只今参上」を観ました。Aに敗れ続けたヤプール人はついに最終作戦ということで、奇妙な老人に化け、クレージーキャッツの「学生節」(♫あなたの息子を信じなさい、ほれ信じなさい、というアレ)の替え歌で子供達を惹き付け、やがて世界中で子供達が消えていくという事件が起きます。北斗はその現場の一つを目撃し、崖から落ちて大怪我をしますが、夕子以外誰も信じてくれません。しかし世界で同じように子供が消えていく事件が多発し、ついには竜隊長のお姉さんの二人の息子も消えてしまいます。結局ヤプールが異次元に連れ去ったのだろうということで、北斗が志願してメビウスの輪の原理?で四次元に行きます。って夕子と一緒じゃなければ変身出来ない筈ですが。というよりウルトラマンAならそのまま異次元に行ける筈です。それで結局その辺りの矛盾の解決のため、唐突にゾフィが登場し、夕子を四次元に送り届けるだけをやって消えます。(タイトルは期待させすぎ!)そしてA対合体ヤプール人の戦いが始り、Aは苦戦しますが光線技でヤプール人をバラバラにします…
ということで早くもメインの敵が滅びてしまいましたが、飛び散ったヤプール人の残骸が新たな超獣を産むということで、まだ続きます。しかし今回は「学生節」の替え歌のフランス語版、スペイン語版、英語版まで作ってその意味では手間がかかっていました。

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Q Who”

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Q Who”を観ました。出ました、Qの三度目の登場。前回QはQの共同体から追放されていましたが、今回は何とエンタープライズ号のクルーにして欲しいと言って来ます。ピカードが断ると、Qはエンタープライズ号を何千光年も吹っ飛ばし、未知の宇宙空域に連れて行きます。そこにはボーグと呼ばれるサイボーグ的なエイリアンが居て、個々の思考は持っておらず種族全体で一つの意識を共有していました。彼らの内の一人がエンタープライズ号に侵入し、エンタープライズ号のシステムを調査しようとします。ウォーフがフェイザーのキルモードで最初のエイリアンを倒すとすぐに次のエイリアンがやって来て、これにはフェイザーも効かず、調査を終えると引き返していきます。エンタープライズ号はトラクタービームで捕らえられますが、フェイザーで反撃し相手の船にダメージを与えます。ライカーとデータ、ウォーフが相手の船に乗り込みますが、そこでは宇宙船の修理が猛スピードで行われており、そのために一時的にエンタープライズ号への注意が無くなっていました。3人をすぐエンタープライズ号に戻して、ピカードは全速力でそこを離れようとしますが、ボーグの船が追って来ます。しかもエンタープライズ号のシールドは3度の攻撃で無力化され、エンタープライズ号は危機に陥ります。ピカードは結局Qに助けを求め、Qはエンタープライズ号を元に戻します。しかしボーグによって18名の乗員が死んでおり、ピカードはQに感謝出来ず、Qは消えます。これによってボーグは連邦の存在を知ってしまい、やがて彼らが攻撃してくることが予知されます。ちなみにバーのアフリカ系アメリカ人だと思っていたガイナンは、実は何世紀も生きており、Qとも過去に2回会っているという、怪しげな過去が暴露されています。私はどうもこのQが出てくる話は好きじゃないです。

ウルトラマンAの「復讐鬼ヤプール」

ウルトラマンAの「復讐鬼ヤプール」を観ました。視聴率低迷対策なのか、今回初めてヤプール人が地上に隕石でやって来て、人間に化けて作戦を行います。TAC基地潜入は失敗しましたが、追跡して来た山中隊員と美川隊員の乗るTACパンサーを崖から墜落させ、美川隊員が死んでしまいます。と思ったら山中隊員が助けを呼びに行っている間にヤプール人が化けた青年が美川隊員を蘇生させます。美川隊員はその青年をすっかり好きになってしまいますが、その青年はブラックサタンという超獣の模型を幼稚園の子供達と美川隊員の手伝いで作ります。そして北斗がその青年の腕輪が基地に潜入したヤプール人と同じことに気付きますが、その青年の策謀で脚立から落ちて足を捻挫します。結局青年は人間でないことがバレますが、それはTACを呼び寄せるための罠で、子供達を人質にされ武器を捨てたTACの隊員の前にリアル化した超獣が現れます。ヤプール人のサポート付きの強力な超獣にAは苦戦しますが、女の恨みは怖いで、ヤプール人は美川隊員に倒されます。それでAは石油タンクの石油を超獣にかけ、雷を落して火を点け、燃え上がる超獣にトドメはメタリウム光線となかなか凝った倒し方でした。

トワイライト・ゾーンの”In Praise of Pip”

トワイライト・ゾーンの”In Praise of Pip”を観ました。このエピソードからシーズン5に入ります。放送は1963年9月で、そのためかベトナム戦争に関する話です。ピップと呼ばれる若い兵士がベトコンの罠にかかって重症を負います。医者の診断は死は時間の問題でした。ピップの父のマックスは競馬のノミ屋をやっていましたが、ピップのことは溺愛していました。マックスはジョージという若者に言葉巧みに誘って賭けさせますが、当然その若者は外します。賭けたお金はマックスの親分のところから借りたお金で返せないジョージは痛めつけられ、刑務所送りになりかけます。しかしその時にマックスに軍から電話があり、ピップが危篤であることを知ります。これまでの生き方を反省したマックスはジョージを助け、親分をナイフで刺して逃亡しようとしますが、自分も子分に撃たれます。マックスがよろめきながら昔ピップを週末に良く連れてきた遊園地の前に来ます。そこには何故か10年前の10歳のピップが彼を待っており、狂喜したマックスはピップと遊びます。しかしピップはもう死ぬのでサヨナラだと言い、姿を消します。マックスは神に対して自分の命を取って、その代わりにピップを助けてくれるよう祈り、そして倒れます。次のシーンでは杖をついているものの、無事に戻って来た20歳のピップが、遊園地で死んだ父を懐かしがっていました…
ということで良い話ですが、あまりに捻りがなさ過ぎです。ちなみに10歳のピップはトワイライト・ゾーン2回目のビル・マミー(宇宙家族ロビンソンのウィル役で有名)が演じていました。

ウルトラマンAの「天女の幻を見た!」

ウルトラマンAの「天女の幻を見た!」を観ました。河童やセミやホタルの次は何と天女!正確にはヤプール人によって破壊された乙女座の精、ということになっています。羽衣の話の一部を借りるのかと思ったらそれはなく、何と言うか今一つ良く分らない話でした。結局乙女座の精の願いで、ヤプール人からのコントロールを断ち切って元の姿に戻し、白鳥座に連れて行くことになりました、という決着です。しかし竜隊長が独身だったことが分ってびっくり。

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Pen Pals”

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Pen Pals”を観ました。エンタープライズ号が始めて人類として訪れた惑星系の全ての星で地殻変動が起きており、それを調査するためウェスリーがリーダーとして任務を命じられます。年上で自分より経験も深い部下を相手にウェスリーが如何に任務をこなすか、という話と、データがたまたまある星の住民である女の子と交信してしまい、それは連邦のPrime Directive(最優先指令:他の文明に干渉してはならない)違反行為になります。しかしデータの行動はエスカレートし、転送でその女の子の住処に降り立ち、またその子をエンタープライズ号にまで連れて来てしまいます。この辺りデータの行動はアンドロイドとは思えない支離滅裂さです。しかしピカードはデータの「気持ち」を尊重し、ウェスリーが地殻変動の原因を突き止めそれを止めることに成功します。女の子は記憶を消して元の住処に戻されます。しかしPrime Directiveの解釈を巡ってシビアな話も以前あった筈で、こんな風にいい加減な解釈の話を作るのはどうかと思います。