ウルトラマンAの「怪談!獅子太鼓」

ウルトラマンAの「怪談!獅子太鼓」を観ました。クリスマスが終ったら正月ということで、獅子舞超獣が登場します。獅子舞の踊り手の男性がある若者に獅子舞を馬鹿にされて足に怪我をしたのを恨んで、どこからか拾ってきたインド・チベット系?の「かいま様」(怪魔様?)にお祈りした結果、息子の新太がかぶったお獅子の面は取れなくなり、巨大化して新太を中に入れたまま超獣になります。そして父親はかいま様に操られて太鼓を叩いて獅子舞超獣を操ります。竜隊長が太鼓だけを撃って男を正気に戻すと、今度はかいま様もカイマンダに巨大化します。二匹に挟み撃ちにあって苦戦するエースですが、まずカイマンダを光線技で爆破し、それからシシゴランもメタリウム光線で倒します。普通それで倒したら超獣は爆発しますが、ご都合主義で超獣の身体が消えて新太が無事に現れます。うーん、ネタに困ってますね、としか言いようがありません。

トワイライト・ゾーンの”A Short Drink from a Certain Fountain”

トワイライト・ゾーンの”A Short Drink from a Certain Fountain”を観ました。ハーモンは40歳も若い女性のフローラと結婚しましたが、フローラは年老いて足腰も衰えているハーモンとの暮らしに不満たらたらです。ハーモンは弟で医者のレイモンドを呼びます。そしてレイモンドが開発し、動物実験では成功している「若返りの薬」を自分に打つように頼みます。レイモンドは人間に打ってどうなるかが分っていないと断りますが、ハーモンは打ってくれなければ33m下のコンクリートに身を投げるといい、レイモンドは結局承諾します。薬が効くには6時間ぐらいかかるので、レイモンドはハーモンに寝るように言います。次の朝、ハーモンは30歳くらいにまで若返っていて、それを見たフローラは大喜びです。しかしその後しばらくしてハーモンは苦しみだし、レイモンドは彼を再度寝かせます。フローラがその後制止を振り切ってハーモンの寝室に入ると、そこには赤ん坊に返ったハーモンが…レイモンドはフローラに赤ん坊を育てるように言います。もちろん時間が経てば赤ん坊は成長しますが、その時には逆にフローラが中年以降になってしまう…というエピソードでした。まあ結末は予想通りでした。楳図 かずおの「アゲイン」という漫画を思い出しました。

ウルトラマンAの「パンダを返せ!」

ウルトラマンAの「パンダを返せ!」を観ました。ウルトラマンAは1972年4月から73年3月までの放送ですが、72年11月には日中国交正常化によって中国から贈られた「ランラン・カンカン」が上野動物園で公開され、一大パンダブームが起きています。この回は丁度そのフィーバーの中のもので、スチール星人という宇宙人がパンダの現物だけでなく、ぬいぐるみやオモチャまで全て盗もうとします。そういう意味で名前の通り単なる「泥棒星人」でやることがせこいです。北斗はこのパンダ泥棒の現場に立ち会い、犯人を追いかけますが、山中隊員が例によって「そんなのはTACの仕事じゃ無い!」と怒鳴って否定します。この山中隊員のようなやたら威張っている中堅社員って昭和の時代には多数いました。今なら下手するとパワハラですが。でも結局宇宙人は北斗の追及で正体を現わして巨大化し北斗が危機に陥ります。そしてエースが最近パターン化している2種類の光線技で宇宙人を倒します。

スタートレック・TNGの”The Ensigns of Command”

スタートレック・TNGの”The Ensigns of Command”を観ました。レトリックの研究家?の私にとっては、2つの「説得」が同時進行するという面白いエピソードでした。シャリアックという連邦とは条約を結んでいるけどそれ以外はまったく交渉が無いエイリアンから突然エンタープライズ号に連絡が入ります。それによるとタウ・シグニ・Vの惑星は彼らの領域であり、そこに連邦の人間がいるのでそれを3日以内に排除するようにというものでした。それは条約上その通りですが、その星は強力な放射線が降り注いでいて人間が住むのは不可能ではないかと思われました。しかし放射線の影響を受けないデータが降り立ってみると、それは90年前の植民地開拓船がはるかに目的を逸れてその星に着陸し、放射線と戦いながら今は15,000人のコロニーを築いていることが分りました。しかし、そのリーダーのゴシェヴァンは、自分達の築いて来たものを捨てられない、戦うと退避を拒みます。一方でエンタープライズ号のピカードの方は15,000人の退避に必要なシャトルの準備に3週間かかることが判明します。それでピカードは条約を盾にフェイスツーフェイスの面談を申込み、3週間待ってくれるようシャリアックに頼みますが、向こうは条約の条文を示して撥ね付けます。一方データの方は、コンピューター好きのアードリアンからアドバイスを受け、「感情」に訴える説得に転じますが、これも失敗します。最終的に放射線の下で動かなくなっているフェイザーを自分の回路を移植して動くようにし、そのフェイザーでコロニーの水道を破壊するというデモンストレーションをします。(論理的・感情的説得に失敗して、結局は暴力の実演で無理矢理説得しているので反則だと思いますが…)
一方ピカードの方は、条約の中に両者でもめた場合には第三者の仲裁を要請出来るというのを見つけ、現在冬眠中の種族の仲裁を要請すると言います。冬眠は後半年続きます。こちらはいわば条文の穴を見つけるという、「ベニスの商人」以来の伝統的な方法で解決します。
ということで両方の説得に成功した、というエピソードでした。データとコンピューター好きの女性の間の恋愛?が挿入されています。

ウルトラマンAの「セブンの命!エースの命!」

ウルトラマンAの「セブンの命!エースの命!」を観ました。前回はウルトラの父の霊体でしたが、今回はウルトラセブン登場で、ウルトラファミリーがはっきりいって濫用されています。TACが開発中の新兵器を宇宙人が邪魔しようとして、ダンの叔父さんに化けてダンの家に入り込みます。その宇宙人ファイヤー星人は超獣ファイヤーモンスに炎の剣を与え、エースは敢え無くその剣に刺されて死にます。そのままだと最終回なので、ここでウルトラセブンが登場し、エースを復活させます。まあご都合主義。しかし復活したエースは超獣を倒せず、TACの新兵器が超獣を爆破します。この辺り初代ウルトラマンのゼットンの時の展開と同じです。結局エースは巨大化したファイヤー星人を何とか倒し面目をようやく保ちます。

トワイライト・ゾーンの”The 7th Is Made Up of Phantoms”

トワイライト・ゾーンの”The 7th Is Made Up of Phantoms”を観ました。1876年の6月25日、カスター将軍はインディアンのスー族を攻撃しようとしています。歴史的にはカスター将軍はスー族に虐殺されたということになっていましたが、史実はカスター将軍がスー族に対し総攻撃を決行し、数と武器で優るスー族に敗れて戦死したということみたいです。ところが突然時間が1964年6月25日に飛び、演習中だったM3戦車の3人が、何故かその時のカスター将軍の部隊(第7騎兵隊)に起きたことと同じことを経験します。彼らはその歴史を変えようとしますが、不思議なことはせっかく戦車という近代兵器があるのにそれを使用せず、ライフルとピストルでインディアンに立ち向かおうとします。(スー族はネイティブ・アメリカンという呼び方をごまかしだと批判していた過去があるため、敢えてインディアンとしています。)結局3人は死に、彼らを探しに来た隊長はリトルビッグホーンの戦いの戦死者の碑に彼ら3人の名前が入っているのを見つける、という終わり方です。うーん、アメリカ人にとっては有名な史実なんでしょうが、日本人には正直疎遠な題材でした。

ウルトラマンAの「復活!ウルトラの父」

ウルトラマンAの「復活!ウルトラの父」を観ました。放映日が1972年12月22日で、クリスマス特番的な内容で、タイトル通りウルトラの父が霊体?として復活するだけでなく、最後は超獣に目をやられた人を直すため、何とウルトラの父に呼ばれて南夕子がサンタの橇でやって来ます。なお超獣スノーギラスを操っているのは何とナマハゲで、そのセリフが「八百万の神がいるのに異国の神を祭るとか何事か!」で、まるでバールやアシェラなどの異教の神を崇めるユダヤ人に対して「燃える怒り」をぶつけるヤァウェの神のようです。しかしウルトラ一族?は日本の神の味方はせず、ウルトラの父はサンタクロースの格好で現れナマハゲを倒します。一度超獣に敗れたAはウルトラの父の力で復活して超獣を倒します。アメリカのドラマでクリスマス特番的な内容は良くありますが、日本の子供向けドラマでここまでやったのはこれが最初かも。

スター・トレック・TNGの”Evolution”

スター・トレック・TNGの”Evolution”を観ました。エンタープライズ号はスタブ博士の超新星の爆発のエネルギーを使った実験を支援するミッションを与えられています。しかしエンタープライズ号は色々な変な動作が発生します。結局エンタープライズ号を制御しているコンピューターがおかしくなっていました。その原因はクラッシャーで、人体の中で病気の組織をつぶしたりするナノロボットを改良しようとして、2組でお互いに援助しながら動くものを作りますが、それがクラッシャーが徹夜でうたた寝をした間に、エンタープライズ号のコンピューターシステムに入り込み、そのチップのパターンを餌として食べ、あっと言う間に増殖しただけではなく、知能を持つように進化します。スタブ博士は実験が遅れないようにと、ナノマシンに汚染されたチップをガンマ線で攻撃しますが、ナノマシンは全滅せず、逆にスタブ博士をレーザーか何かで殺そうとします。ピカードとデータは、知能を持ったナノマシンと会話が出来るのではないかということで、データの身体をナノマシンに預け、対話を始めます。その結果、スタブ博士が謝罪したのをナノマシンは受け入れ、もっと広い世界を求め超新星の方に移ります。ナノマシンの助けもあって実験は無事に成功しました。なお、今回からエンタープライズ号のドクターがまたクラッシャーのお母さんに戻っていて、自分のミスだと何とか一人で事態を収拾しようとするクラッシャーにアドバイスしたりします。まあまあ楽しめたエピソードでした。

ウルトラマンAの「友情の星よ永遠に」

ウルトラマンAの「友情の星よ永遠に」を観ました。超獣マッハレスは高速な乗り物が発する金属音が嫌いで、新幹線や飛行機を襲い大惨事を引き起こします。その一方で北斗の幼馴染みの加島がマッハを超える速度の自動車を開発しています。加島には真弓という恋人がいましたが、マッハ車の完成が間近で引く手あまたの加島は、孤児で育ったという経歴もあって金と名誉をひたすら手に入れようとし、真弓を冷たく突き放します。そして加島のテストコースをマッハレスが襲い…というお話。Aが戦う時にTACの歌がバックで流れますが、それには南隊員の名前がしっかり入っています。(次のエピソードでまた登場するようで、その伏線?)後はありきたりで、真弓に命と設計図を救われた加島が真弓への愛に目覚める、というものです。今回もAは光線技2つで勝利します。

トワイライト・ゾーンの”Probe 7, Over and Out”

トワイライト・ゾーンの”Probe 7, Over and Out”を観ました。このエピソードには何と、原子力潜水艦シービュー号のネルソン提督を演じていたリチャード・ベイスハートが主役で登場します。しかしこの回が放送された当時は、まだ原子力潜水艦シービュー号は始っていません。宇宙飛行士のアダム・クックはトラブルである人が住めそうな星に不時着することになりましたが、着陸に失敗して宇宙船は故障してしまいます。地球とは何とか通信が出来、救助船の派遣を要請しましたが、地球では丁度その時、米ソ間と思われる核戦争が勃発し、結局地球側は「そちらで生き延びてくれ」というメッセージを残して全地球が滅亡します。アダム・クックはその星に誰かいないか探しますが、突然飛んで来た石に頭を打たれ気絶します。結局石を投げたのは、別の星の女性で、その星が軌道から外れて宇宙を彷徨い始めたのに対して一人だけ脱出してその星に来たものでした。その名前がノルダで、最後にイブ・ノルダというのがフルネームであることが分ります。ここまで来ると「なーんだ」ですが、二人はアダムとイブとしてその星で一緒に生きていくことを決意します。
しかしベイスハートはやはり名優ですね。