「帰ってきたウルトラマン」の「ウルトラ5つの誓い」(最終回)

「帰ってきたウルトラマン」の最終回、「ウルトラ5つの誓い」を観ました。バット星人と二代目(?)ゼットンが登場します。それでこのゼットンが初代の強さはどこへやら、ウルトラハリケーンとかいう技で空中に飛ばされた所を、初代は跳ね返したスペシウム光線であっさりやられます。というか初代は科特隊が、岩本博士が開発した特殊な弾丸で倒しており、MATが何でその技術を継承していないのかという素朴な疑問が湧きます。
この最終回で可哀想なのが次郎君で、兄と姉を宇宙人に殺された後、実質的な親・兄代わりの郷隊員にも去られてしまいます。
最終回の出来で言えば、初代ウルトラマンの方がずっと良かったですね。タイトルにもなっている「ウルトラ5つの誓い」も唐突に最後に出てきて、その中身も統一性のない「何それ?」的なものですし。まあとはいえ、初回の放送から52年経って、ちゃんと全部観られたのは良かったです。

トワイライト・ゾーンの”Printer’s Devil”

トワイライト・ゾーンの”Printer’s Devil”を観ました。SFというより、古典的な悪魔との契約もの。ダンスバーグ・クーリエという新聞社を経営しているダグラス・ウィンターでしたが、その新聞は最近大手のガゼット紙に圧倒され、従業員に給料を払うことが出来ず、ついに活字組みマシンのオペレーターが辞めて新聞が発行出来なくなります。失意のダグラスは酒をあおって橋の上から飛び降りて自殺しようとしていましたが、そこにスミスと名乗る不思議な男がやって来ます。男はクーリエ紙の活字組みマシンのオペレーター兼記者として働くためにやって来たと言います。しかしダンスバーグが借金のため、もう新聞社は差し押さえられる所だと言うと、何とそのお金をスミスが現金で貸し付け、スミスは社員になります。スミスのタイプ組の腕は通常のオペレーターをはるかに上回るスピードです。そして彼が組んだ紙面は「白昼の銀行強盗」「高校の校長が重婚していた」など、事件が起きて一時間も経たない内に号外が発行されます。そのためにクーリエ紙の経営はあっという間に持ち直し、またスミスに借りた借金も返済出来ました。しかしそこでスミスは自分が悪魔であることを明かし、ダンスバーグに死んだら魂を渡す契約をするよう迫ります。ダンスバーグは悪魔に上手く言いくるめられ、契約にサインします。ダンスバーグの恋人で従業員のジャッキーは、スミスの記事があまりにも早くスクープを報じるのを怪しみ、ダンスバーグにスミスを解雇するように言います。しかしダンスバーグは新聞社の成功に酔ってジャッキーの言うことを聞かず、ジャッキーは出ていこうとします。その際にスミスが彼女に言い寄りますが、ジャッキーはスミスに平手打ちをくらわします。スミスはそこでタイプ組マシンを操作し、今晩11:30にジャッキーの乗った車が事故に遭い、ジャッキーが怪我をするという記事を書きます。実はこのタイプ組みマシンはスミスが細工して、このマシンで作った記事は本当にその内容が起きるようになっていました。スミスはダンスバーグにまだ記事の最終行は書いておらず、ジャッキーが怪我で死ぬかどうかは不明だが、ダンスバーグが自殺して魂を引き渡さなければ、ジャッキーが死ぬ記事を書くと脅します。ダンスバーグはジャッキーを探しに行きますが、スミスはその前にジャッキーに会い、車に載せて自分が運転します。その間にダンスバーグは新聞社戻り、タイプ組みマシンで、ダンスバーグとスミスの契約は、ダンスバーグが内容をよく理解していなかったので無効となり、スミスは11:30に消滅する、という記事を作ります。そして11:30に事故は起きますがジャッキーは助かり、スミスは消滅します。
スミスを演じていたのは、どこかで観たと思ったら、バットマンでペンギンを演じたり、ロッキーでコーチの役を演じた、バージェス・メレディスでした。まあ良く出来た話でしたが、SFとは言えないですね。

「帰ってきたウルトラマン」の「地獄からの誘い」

「帰ってきたウルトラマン」の「地獄からの誘い」を観ました。地底研究の大家の小泉博士の研究所がある怪物に襲われて破壊され、また小泉博士は自殺したと報ぜられます。小泉博士に昔命を救ってもらったことがある上野隊員は、先生が自殺なんかする筈がない、と調査を始め、博士の一人娘のチドリの所に行きます。そこを誰かに襲われ、上野隊員は銃で応戦しますが、その銃で倒されたのは何と小泉博士でした。MATの隊員が民間人を撃ち殺した、ということで、またもMATは廃止、ということになりかけます。しかし、南隊員が現像したフィルムに写っていた怪物をチドリが地底人キングポックルであると証言し、小泉博士の体内で見つかった弾丸もMATのものに似せた偽装であることが判明します。結局ウルトラマンと地底人の戦いになり、ウルトラマンは地底に飲み込まれかけて苦戦しますが、チドリのキングポックルは目が見えない、という言葉を思い出し、超音波を発する部分を攻撃して最後はブレスレットで仕留めます。次は最終回で、ゼットンが登場します。

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”The Outrageous Okona”

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”The Outrageous Okona”を観ました。エンタープライズ号はある輸送船と遭遇しますが、その宇宙船の航行装置は故障しており、結局その装置を修理してやることにし、ただ一人の乗員のオコナをエンタープライズ号に転送します。オコナはいわゆるならず者タイプで、一人を愛して宇宙をさすらっていました。オコナはプレイボーイで、エンタープライズ号の女性スタッフを次々に口説きます。そんなオコナを追って2隻の宇宙船がやって来て、どちらもオコナを引き渡せ、と言います。1隻の方は、オコナが自分の娘を孕ませたと言います。もう1隻はオコナがその家の家宝の宝石を盗んだと言います。キャプテン・ピカードは結局両方の宇宙船の4人をエンタープライズ号に転送させ、話し合わさせます。そして真相はオコナはどちらにも罪がなく、2つの宇宙船の男女が実は愛し合っていたということでした。それと平行して、データが人間のユーモア、ジョークを何とか学ぼうとするのがあって、どちらかと言うとそちらの方が面白かったです。

「帰ってきたウルトラマン」の「宇宙戦士 その名はMAT」

「帰ってきたウルトラマン」の「宇宙戦士 その名はMAT」を観ました。この回は、色々と新しい趣向があります。その1が宇宙人であるミステラー星人の中に逃亡者がいて、娘と共に地球に来て人間に化けて暮していたのが、結局仲間に見つかってウルトラマンと戦うことになりかけますが、結局宇宙人同士で戦うというのが非常に珍しいというか、ウルトラシリーズでは初めてだと思います。2匹の宇宙人の顔つきが微妙に変えてあります。もう一つはタイトルにもあるように、MATの隊員がミステラー星人に操られて、ウルトラマンを攻撃するという、これもまた初めての趣向です。いつもは怪獣一匹も倒せないMATですが、ウルトラマンは結構苦しみます。結局スペシウム光線でミステラー星人を倒して催眠が解け、星人の宇宙船をMATが破壊して目出度し、というお話です。

トワイライト・ゾーンの”Miniature”

トワイライト・ゾーンの”Miniature”を観ました。チャーリー・パークスは、30過ぎの独身男で母親に過保護に育てられたせいもあって、未だに女性と付き合った経験がなく、また職場で他の従業員と上手くつきあって仕事をすることが出来ず、何度も首になっています。そんな彼が、ある美術館のドールハウスの中の女性の人形が動いてピアノを弾くのを目撃します。彼はアリスと名付けたその女性に夢中になり、毎日その美術館に行って人形に語りかけるようになりました。当然彼は頭がおかしいということで、病院送りになります。医者はそれは単なる幻覚だと説明します。チャーリーは結局良くなった振りをして病院を退院し、家に戻ります。そして家族の前でも正常になったように振る舞いますが、寝るためにベッドに入った振りをして家を抜け出し、また美術館に向かいます。結局皆がチャーリーを探しに夜の美術館に行きますが、そこにはチャーリーはいませんでした。ただ一人チャーリーと顔なじみの警備員が、チャーリーが自分も小さくなってドールハウスの中でアリスと楽しそうに会話しているのを目撃します。
この話、今だったらチャーリーみたいなタイプはどこにでもいますね。初音ミクと結婚しているという人もいますから。そういう意味で時代を感じます。

「帰ってきたウルトラマン」の「地球頂きます!」

「帰ってきたウルトラマン」の「地球頂きます!」を観ました。冒頭から郷隊員が団子を食べながらさぼっていたりと、いつもとは違うユーモア調です。ある怠け者の子供が絵に描いていたヤメタランスという怠け者が怪獣が、実際にある宇宙人により地球に送り込まれます。その怪獣から出る放射線に当たると、人々は怠け者と化してしまいます。ただ一人最初の怠け者の子供だけが「怠け者であることを止める」でまともになり、怪獣と一人戦おうとします。怠け病はついに郷隊員にも感染し、更にウルトラマンまでそうなりますが、何とかヤメタランスを小さくし、宇宙に送り返します。そしてヤメタランスを送り込んだ張本人であるササヒラー星人が登場します。ウルトラマンは何とかササヒラー星人を倒します。しかし、宇宙人の作戦としてはなかなか効果的でした。この回はなんだかウルトラマンタロウのエピソードみたいでした。

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Elementary, Dear Data”

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Elementary, Dear Data”を観ました。データがあるエピソードをきっかけに、シャーロック・ホームズにはまっていましたが、ある日データとジョルディは、ホロデッキで、ホームズの世界を再現し、そこでデータは、ホームズと同じ推理力を見せようとします。しかしデータはジョルディに、単に原作を全部暗記していてその通り演じているだけだと批判されます。医者のプラスキーも同じ意見で、結局ホロデッキに、データと同レベルの敵キャラを作らせてそれと対決することにより能力を見せるということになりました。その敵が原作でもホームズの最後の戦いの相手であるモリアーティ教授でした。しかしジョルディがコンピューターに「データと同等以上の能力を持った」キャラと要求したため、作り出されたモリアーティ教授は、コンピューターにも命令出来る能力を持って、その知識でプログラムを上書きして消せないようにしてしまいます。モリアーティ教授は急速な勢いで、エンタープライズ号の世界の知識を吸収し、ついにはエンタープライズ号を操ることさえ出来るまでに成長します。ピカード艦長とデータがモリアーティ教授と対決しますが、モリアーティ教授はただ一つ「生き続けたい」のだ、という希望を述べます。ピカードはその希望を受け入れ。モリアーティ教授のデータを保存することをコンピューターに命じます。モリアーティ教授はプログラムの上書きを元に戻し、ホロデッキのシャーロック・ホームズの話は消えます。
という話ですが、ちょっと悪役のモリアーティ教授がおとなしすぎかな、と思います。ホームズの原作同様、データを危機に陥れて欲しかったです。

「帰ってきたウルトラマン」の「狙われた女」

「帰ってきたウルトラマン」の「狙われた女」を観ました。紅一点の丘隊員をフィーチャーした話です。いつも本部の留守を守るだけの丘隊員を隊長が気遣います。そう言っている内に、丘隊員が何故か通信器のスイッチを切ってしまうというミスを犯し、その間に南隊員と郷隊員の乗るマットアローが操縦不能になり、二人は海の上に脱出します。更に丘隊員は二人を探しに行ったマットアロー二機の誘導中に今度はレーダーのスイッチを切ってしまい、マットアローが危うく民間の旅客機に衝突しかけます。隊長は丘隊員に一ヶ月の休暇を与えます。しかしその直後千葉のコンビナートに怪獣が出現します。結局丘隊員はその怪獣フェミゴンに乗り移られて操られていたということですが、その怪獣が自分でMAT基地を破壊しようとするのはちょっと変です。またこの回はMATの隊員がやたらと酒を飲んでいるシーンが目立ちます。制服着ていて明らかに勤務中なのにいいのか?という感じです。しかも飲んでるのはジョニ赤で、今だと安っぽい感じです。

トワイライト・ゾーンの”Jess-Belle”

トワイライト・ゾーンの”Jess-Belle”を観ました。SFというより、古典的魔女もの。二人の女性が同じ男性を巡って争い、敗れた方が町で魔女という噂のある女性のところに行き、男の愛を得る方法を尋ねます。それは本当の魔女でしたが、それにはかなりのお金がかかると言います。お金の無いジェス・ベルは結局自分の身体と魂を売ることになり、その代償にビリー・ベン・ターナーの愛を得ることが出来ましたが、実は彼女自身が魔女になっており、夜の12時になると彼女の身体は女豹に変わります。そのためビリーの愛を得ることが出来ても、結婚することが出来ません。そして夜女豹でいる時に町の人から追われ、ビリー自身からライフルで撃たれて姿を消します。それで魔法が消えたビリーは、もう一人の女性エリー・グローバーと結婚します。しかし魔女となったジェス・ベルは死んでおらず、二人につきまといます。ビリーはジェスを魔女にした魔女の所に行き、魔女を殺す方法をお金で買い求めます。それでビリーは魔女となったジェス・ベルを殺して、ようやく二人は魔女から解放される、というお話です。ちょっとジェス・ベルが可哀想でした。ジェス・ベルを演じていた女優は以前、このトワイライト・ゾーンでデパートのマネキンを演じていた人です。