トワイライト・ゾーンの”The New Exhibit”

トワイライト・ゾーンの”The New Exhibit”を観ました。マーティン・セネスクは、ある蝋人形館の案内人として30年働いていました。特に彼は、殺人者コーナーの専任で、そこには切り裂きジャック、青髯など、歴史上有名な殺人鬼の人形が5体飾られていました。セネスクはそれらの蝋人形を最良の状態に保つことを生きがいとしていました。しかしセネスクはある日、蝋人形館のオーナーであるファーガソンから、経営が成り立たなくなったため、蝋人形館を閉める、と宣告されます。セネスクは殺人鬼の蝋人形を自分で買い取り、自宅の地下室で保管します。彼の妻のエンマは、セネスクが蝋人形を保管するためエアコンを入れ、その電気代が非常に高額になっていると不満を述べます。またセネスクが夜も昼も人形の世話ばかりをしていることも常軌を逸していると非難します。エンマは兄のダヴィッドのアドバイスで、ある暑い夜に、エアコンの電源を切りに地下室に行きますが、そこで切り裂きジャックの蝋人形が動き出し、エンマを殺してしまいます。セネスクはそれに気付いて、エンマの死体を地下室の床の下に穴を掘って埋め、上からセメントを塗って隠します。次の日ダヴィッドがやって来てあれこれ問い質しますが、セネスクが地下室には入れてくれなかったため、夜中に忍び込みますが、今度は別の人形に斧で頭を打たれて死にます。さらに次の日ファーガソンがやってきて、ブラッセルの博物館が人形を買い取ってくれるという朗報を持ってきます。しかしファーガソンも人形に首を絞められて殺されます。セネスクは人形達を何故ファーガソンを殺した、と糾弾しますが、今や全体動き出し、「お前が殺したのだ!」と言います。場面が変わってある蝋人形館の展示で、5体の殺人鬼の後に、新しい展示(タイトル)として、セネスクの蝋人形が陳列されていました…
ということでまあまあ面白いストーリーでしたが、出てくる殺人鬼の一部が日本ではあまり馴染みがないのがちょっとでした。

ウルトラマンAの「超獣10万匹! 奇襲計画」

ウルトラマンAの「超獣10万匹! 奇襲計画」を観ました。おでぶの今野隊員と女性カメラマンが絡む、肩の凝らないお話でした。但しヤプール人の今回の作戦(?)は効果的で、写真の中に超獣を潜ませて、その写真が焼き増しや印刷されることで超獣も増殖していく、という作戦です。もっとも女性カメラマンが撮影に来たのは偶然で、元々はTACのカメラの写真の中に超獣を潜ませてTACの基地を破壊するのが目的だったようです。その超獣のガマスが何というか忍者超獣で、バルタン星人みたいに姿を消したり、吹き矢やマキビシを使ったりと、その当時の忍者ブームに便乗しています。最後はAが姿を消したガマスの位置を何故か察知し、相手の武器の剣で刺した後、光線技で止めを刺します。しかし当時だから写真で現像が必要ですが、今みたいにデジタルだったら、あっという間に億単位に増殖することになりますね。ところでカメラマンの女性が家でカラー写真を現像していますが、カラーの現像はシビアな温度管理が必要で、当時プロでも自分で現像する人は少なかったと思います。特に雑誌に載せるのなら本当はリバーサルフィルムの筈で(この話ではネガフィルムでしたが)、それはラボに出すしかないと思います。

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”The Measure of a Man”

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”The Measure of a Man”を観ました。これまで観たネクスト・ジェネレーションの話の中でもっとも素晴しい、良く出来たストーリーでした。それだけでなく、このエピソードはスター・トレックというシリーズを貫いている精神のようなものが感じられました。
エンタープライズ号は定期メンテナンスのためスターベース173に来ています。ピカードはそこでかつての恋人であったフィリッパに再会します。二人は恋仲であったとはいえ、かつて法廷でフィリッパはピカードを厳しく裁こうとしたことがあります。そこにマドックスというロボット工学の専門家がやって来て、データの構造について分って来たので、一度データを分解して調べさせてくれるよう頼みに来ます。しかしデータ自身もピカードもマドックスの技術に不安を感じたため、二人は断ります。しかしマドックスは連邦の上を使い、データを自分の部下に異動させ目的を果たそうとします。そしてピカードはデータを辞職させ、その異動を無効にしようとします。しかし連邦の規定ではデータは連邦の「資産」であり、拒否も出来ず辞職も出来ないということになりました。ピカードはフィリッパに頼み、その解釈にチャレンジします。その法廷にはマドックス側の弁論人も必要で、ピカードはライカーにそれをやらせます。ライカーはデータの怪力や演算速度を例に出したり、またデータの腕を抜いたり最後はスイッチを切ってデータがロボットであることを強力に論証します。ピカードは反論の方法が見つからずバーに行きますが、そこでアフリカ系アメリカ人のギナンから、そうやってデータを資産として使うことは奴隷制度と同じだというアドバイスを受けます。法廷に戻ったピカードは、マドックが人間であることの証拠としている3つのこと、知能、自意識、それから良心の内、最初の2つはデータにあることを示し、最後の良心は人間も自身それがあることを証明出来ないことを指摘します。そして裁判官であるフィリッパに新しい歴史を作ること、新たな奴隷制度を産み出さないことを求めます。最終的にデータは選択の自由を与えられ、正式にマドックの依頼を断ります。
手塚治虫の鉄腕アトムとか火の鳥でもロボットの人権の話が出て来ましたが、今回のエピソードはスター・トレックが表出している「差別を克服した人類の未来」というのを良く示していたと思います。またピカードが裁判の最後で「我々の使命は新しい生命、新しい文明を探し出すことだ。彼(データ)が新しい生命だ。」というセリフが非常に印象的でした。

ウルトラマンAの「怪獣対超獣対宇宙人」と「太陽の命 エースの命」

ウルトラマンAの「怪獣対超獣対宇宙人」と「太陽の命 エースの命」を続けて観ました。地球に向かって衝突コースで、妖星ゴラスがやって来ます。TACはミサイルで爆破しようとしますが、ここにメトロン星人Jrが現れ、ミサイルを破壊してしまいます。ここでこのメトロン星人Jrというのがひどくて、ウルトラセブンに登場した時の着ぐるみがおそらくもう無くて、ショーのために作られた安っぽい着ぐるみを使っており、実相寺監督が夕陽の中でセブンと戦わせたあの幻想感はまるでなく、なんかヒッピー系の学生のようです。そこにヤプール人がつけ込んで、超獣ドラゴリーを送り込んで来ます。ミサイルを作り直す時間を稼ぐため、エースはエースバリアーで超獣と宇宙人を一時的に閉じ込めます。しかしそのため南隊員がエネルギーを消費し過ぎ、危篤状態になります。そこにさらにおまけの怪獣ムルチが出てきますが、ムルチは結局ドラコリーに残酷にも皮を深く剥がされ倒されます。南隊員が危篤状態なので普段の力が出せないAは、メトロン星人Jrをエースギロチンで真っ二つにしましたが、超獣と戦う力は残っておらず、ついに倒れます。そこにAが戦っている間に打ち上げたミサイルが妖星を爆破し、光が降り注ぎます。その光でAが蘇る、というウルトラセブンの時にあったパターンの真似です。
まあ2話連続で、超獣と宇宙人に怪獣まで出てきてサービスはいいんですが、ここまでの危機的状況で何故今までの回のように他のウルトラ兄弟が助けに来ないのか、まったく矛盾しています。脚本家が変わると設定がぶれる、という好例のエピソードでした。

トワイライト・ゾーンの”I Dream of Genie”

トワイライト・ゾーンの”I Dream of Genie”を観ました。ありがちな「魔法のランプ」ものです。さえない事務職員のジョージは社長秘書のアンに誕生日のプレゼントをしようとし、古道具屋で古ぼけたランプを売りつけられます。しかし職場ではやり手のロジャーにプレゼントの先を越されて、ランプは渡しそびれてしまいます。家に帰ってランプを磨いていると、ビジネスマンの格好をした魔神が現れます。ジョージは3つの願いのことを思い出し、何を魔神に頼もうか色々考えます。一つはアンが有名な映画女優になっていてその夫が自分であるというもの。二つ目は大富豪、三つ目は大統領です。それぞれについてジョージは白昼夢で経験しますが、どれもこれも結局は彼にとっては上手くいきません。それで結局ジョージが魔神に頼んだことというのは…というのがちょっとユニークですが、ネタバレになるのでここで止めておきます。

ウルトラマンAの「変身超獣の謎を追え!」

ウルトラマンAの「変身超獣の謎を追え!」を観ました。特撮番組に出演した回数ではおそらく日本でNo.1でしかもウルトラシリーズと仮面ライダーシリーズの両方に出た小林昭二が宇宙飛行士で、超獣ブロッケンに乗り移られる役で登場します。冒頭でヤプール人によるワニと宇宙生物の合体化のシーンが出てきます。まだCGがなかった時代でウルトラマンAの特撮は、空が割れたり、結構高いレベルに達していると思います。ブロッケンの戦いで、いつものようにピンチに陥ったAに対し、またもウルトラ兄弟からウルトラサインが届きます。そんなに心配なら、最初から複数のウルトラ兄弟が地球に滞在すればいいと思いますが。ともかくウルトラ兄弟はAでは濫用され、さらにウルトラの父や母まで登場します。小学生の時、畏友の岡田君は「ここまで来れば次は太郎や花子が登場する。」と「予言」しましたが、その通りにAの次はウルトラマンタロウになりました。

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”A Matter of Honor”

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”A Matter of Honor”を観ました。連邦のスタッフ交換プロジェクトで、ベンザイト人のメンドンがエンタープライズ号にやって来ます。ピカード船長は、クリンゴンの宇宙船とのスタッフ交換を思いつき、それにライカーが志願します。クリンゴンの船のパーがやって来た時、メンドンはその外壁におかしなものを発見しますが、それを完璧に調査して対策が分るまでは上官に報告すべきではないというベンザイト人の考え方でピカードに報告しません。そしてウォーフがそのおかしなものがエンタープライズ号にも発生していることを見つけます。それは一種のバクテリアで外壁を食べて増殖して行くものでした。クリンゴンの船でもそのバクテリアが見つけられましたが、既に手遅れの状態でした。クリンゴンの船長は、それがエンタープライズ号による攻撃と解釈し、ライカーに対しエンタープライズ号への攻撃を命じます。ライカーはウォーフからもらった非常シグナル発生装置をクリンゴンの船長に渡し、エンタープライズ号はライカーを転送させようとしたのがその船長がエンタープライズ号に転送されます。船長がいなくなったので、ライカーが船長になり、エンタープライズ号に対し、シールドを解放して降伏することを命じます。すぐにライカーの意図が分ったピカードはその通りにします。そしてエンタープライズ号はそのバクテリアの対処方法をメンドンが見つけ、エンタープライズ号はクリンゴン船のバクテリアを除去します。それが完了すると同時にライカーはエンタープライズ号に戻り、クリンゴンの船長は自分の船に戻されます。
クリンゴンの考え方というのが色々出てきてそれなりに楽しめた話でした。しかしメンザイト人は何か良く分らない存在でした。

ウルトラマンAの「大蟻超獣対ウルトラ兄弟」

ウルトラマンAの「大蟻超獣対ウルトラ兄弟」を観ました。ヤプール人に仕える地底人がアリブンタという超獣を使って、人間のO型の血液型の女性を蟻地獄に落して捕まえるという事故が頻発し、夕子も危うく犠牲になりかけます。TACが竜隊長以下3人で、ジェットモグラみたいなので、地下に潜って攻撃しますが、逆襲され地下で動けなくなります。酸素は一時間分しかありません。ここでウルトラマンAの意外な弱味が暴露され、地底に潜ることが出来ないので助けに行けないことになりました。星司は、夕子にもう一度蟻地獄に捕まることを命じ、実際に夕子が吸い込まれた時、星司も一緒に穴に飛び込んでAに変身します。しかしそれは実は地底人の罠で、Aは敢え無く地下に閉じ込められ動けなくなります。そこでご都合主義のウルトラサインをM78星雲に送り、何とゾフィーが助けにやって来ます。ここでウルトラシリーズ初の怪獣と地底人、Aとゾフィーというタッグマッチが始ります。最後はAとゾフィーがそれぞれ超獣と地底人を脇に抱えて頭を衝突させるという、完全なプロレス技で両方を一度に倒します。このウルトラマンAではウルトラ兄弟路線が定着し、やたらとウルトラ兄弟が出てきますが、第1話に続いてゾフィー登場の回でした。あそれからアリブンタは蟻という設定ですが、実際は蟻と蟻地獄が混ざってます。

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Unnatural Selection”

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Unnatural Selection”を観ました。エンタープライズ号は宇宙ステーションインディアに向かう途中で救助信号を受信します。それは連邦の輸送船ラントレーからでしたが、エンタープライズ号が駆けつけた時には全員が死亡していました。残された船長のログから、彼らがダーウィン遺伝研究所を訪れた後、急速に老化が進む病気に感染したことが分ります。エンタープライズ号はダーウィン遺伝研究所と連絡を取りますが、そこでも同じ病気が進行中でした。しかしそこの女性研究者は、「子供達」は感染していないから、エンタープライズ号に収容させてほしいと頼みます。しかし危険があるため、医者のプラスキーは、結局シャトルを使いそこに子供の一人を転送させます。そしてその子供、実は遺伝子操作によりテレパシー能力を持ち、病気への免疫も大幅に強化されていました。しかしプラスキーは感染し、その子供がキャリアーになっていることが判明します。結局、ラントレーの乗員の一人が軽い風邪のライノウィルスを研究所に持ち込んだのを、子供達の免疫機構が強力な抗体を作り出し、それが実は健康な人間のDNAを書き換え、老化させるということが分りました。しかしこのDNAの変化は不可逆であり、治療方法がありません。ピカードはしかし、転送装置が一度人間の身体を分解し、元に戻す過程で、本来のDNAと改変されたDNAの間の違いをフィルタリングするという方法を発見します。この方法は成功するかどうか不明でしたが、プラスキーは無事に元の年齢に戻り、他の研究所のメンバーも回復します。
ということで、ストーリーはなかなか良く出来ていたと思います。またピカードとプラスキーが今一つしっくりいっていない様子も描かれますが、おそらくファーストシーズンのカークとドクター・マッコイのようなやり合いをネクスト・ジェネレーションでも再現しようとしているのかと思いました。

ウルトラマンAの「3億年超獣出現!」

ウルトラマンAの「3億年超獣出現!」を見ました。中学生の時に、美川隊員にラブレターを渡したけれど、その場で突き返されたという、漫画家久里虫太郎(小栗虫太郎ファンが怒るぞ!)の描いた絵がヤプール人に超獣化された、ガランが登場します。まあヤプール人が人間の欲望や妄想を利用したということで、虫太郎の描いた漫画通りのことが実際に起きますが、ウルトラマンAが光線技でガランの右腕を切り落としたのが、精神感応で虫太郎の右手も使えなくなり、結局Aの光線技3連発で倒されます。元が漫画だけあって、ガランもまさしく漫画的でいま一つ実在感が弱いです。しかし北斗隊員と南隊員、毎回無理矢理なタッチをします。今回は北斗隊員がアローから脱出して、地上からジャンプした南隊員とタッチします。脚本家も苦労しているように思えます。