原子力潜水艦シービュー号の”Thing from Inner Space”

原子力潜水艦シービュー号の”Thing from Inner Space”を観ました。またも出ました、海の怪物ものです。ストーリーとして多少新しいのは、何故か人間サイズとその30倍の大きさのと2種類いることですが、その謎は最後まで解明されずに終わりました。また冒険番組を撮って金を稼いでいる科学者もどきが、そもそもこの怪物をおびき寄せたのですが、その際に怪物に襲いかかられ自分だけ助かろうとし、カメラマン達を犠牲にしますが、そのカメラマンがクルーのパターソンの父親であったということで、パターソンは海中でフィルムを見つけ、それを現像しその科学者の行為を暴きます。しかし全体的にはイマイチで、ネタに詰まるとこのような海の怪物ものに逃げているように思います。

原子力潜水艦シービュー号に出てくる英語表現

原子力潜水艦シービュー号で良く出てくる英語表現をまとめてみます。

最初は無線通信の場面。フライングサブからシービュー号を呼び出します。


From FS-1 (Flying Sub 1) to Seaview, come in Seaview!
Do you read me?
This is Crane. We can read you loud and clear.
…..
Over and out.

FS-1からシービュー号へ、シービュー号応答せよ。
こちらの声が聞こえますか?
こちらはクレーンです。音声明瞭ではっきり聞こえます。
….
通話終わり。切ります。

注目すべきは、「こちらの声が聞こえますか?」が
“Can you hear me?”
ではないこと。
どうも無線用語のようです。おそらくレベルメーター等で相手の声(の大きさ)が「読める」所から来たのではないでしょうか。
現在の船舶同士の通信でも、“How do you read me?”(感度ありますか?)は今でも普通に使われているようです。
https://www.zensenkyo.com/entrance/VHF/excel.2.pdf
Skypeとかで、通信が良くない時、“Do you read me?”を使うとちょっと格好いいかも。
なお、ドラマの中で“Can you hear me?”が使われている場合も少ないですが一応ありました。

最後のoverは、トランシーバーなどの無線通信は半二重といって、片方ずつしかしゃべれないので、自分のしゃべりが終わったら“over”で相手に伝えて相手にしゃべらせます。“out”で通話を終了します。

それから、原子力潜水艦シービュー号のclicheとも言えるワンパターンの展開は、
(1)シービュー号が何かの攻撃や津波、火山爆発等の衝撃を受け、あるいは海の怪物に体当たりされ
(2)シービュー号の船体が激しく揺さぶられ
(3)中のクルーが右へ行ったり、左へ行ったりし、ひどい場合は倒れたり気絶したりし
(4)その内何故か盛大に計器類が爆発したり火を吹いたりし
(5)それ以外にもどこかが損傷し
というのがほとんど毎回出てきました。
そういう時のクレーン艦長の決まり文句が、マイクを持って
“Damage control, report!”
です。
「被害対策部(セクション、グループ、担当者)、被害状況を報告せよ」
という意味です。
それで被害状況を聞いて、大体の場合至急の修理等を命じます。
その「至急」という表現がいつも決まって“on the double”.
最初、これは「通常の倍の人数で」と誤解していました。正しくは「通常の倍の速度で→至急に」という意味です。元はやはり軍隊用語で、「倍の速度で行進する」ということみたいです。
さらに、クルー全員に何かを命じるときの「全員、総員」は“all hands”です。

それで被害は、浸水ならfloodimmersionが使われていました。
潜水艦の外壁の損傷という場合の外壁(外殻)はhullです。
浸水したコンパートメント(compartment、区画)を切り離してそれ以外の場所への浸水を防ぐには、
“Close the hatch!”(ハッチを閉めろ)になります。

潜水艦の操作に関する用語に移ります。

まず海面に出ている状態から潜水する場合は、
“Dive, all dive!”
と言っています。何故allが付くのかが不思議ですが、一部潜水ではなく全面潜水といった感じでしょうか。“Dive, dive, dive!”と3回繰り返すのも良くありました。「今から潜水するぞ、皆気を付けろ」的な感じでしょうか。
シービュー号の場合は潜水する時にはklaxonという警笛が鳴り響きます。多分デッキに残っている人がいた場合の注意のためでしょうが、最初これを字幕で見て何のことか分からなかったのですが、何のことはない、カタカナで書くと「クラクション」です。

潜水の逆で海面への浮上は、“Surface!”です。これも大体、“Surface, surface!”と2回ぐらい繰り返すことが多いです。これを行うためには、バラストタンクの中の海水を船外に出して浮力を得ることが必要ですが、その操作は“Blow ballast (tank)!”です。(海)水を(外に)(ポンプで)吹き出せ、と言っている訳です。余談ですが、LEDを電池につなぐ時に電流制限抵抗を使いますが、これの英語はballast registerです。

何かの原因で深く潜った場合、ある限度を超えると水圧で外殻が破壊され敢え無く沈没になります。
この限界深度(圧壊深度)はcrush depthと言います。シービュー号の場合は4,000フィート(=1,219m)ぐらいになっていました。実在の潜水艦はもっと浅くてせいぜい600mくらいまでです。
なお、潜望鏡はperiscopeですが、潜望鏡で水上を覗くことが出来る深度は“periscope depth”と言います。

その深さの単位でfeet以外に使われていたのが、fathomです。これは約1.8mで日本語でいう「尋(ひろ)」のことです。fathomで動詞で「測深する」という意味でもあります。

潜水する時、急ぐ場合は艦の先頭を低くして、スクリューによる推進力も利用します。このために艦を前方に傾けるのをdown-trim、その逆に艦首を持ち上げるのをup-trimと言います。この姿勢の変更は、おそらくサブのバラストタンクに水を出し入れすることで行うんではないかと思います。
そしてこのトリムまたは左右の「傾き(の程度)」のことをbubbleと言います。何故bubble(泡)なのかというと、傾斜計というのがあって、それは半円上に曲げた管の中が液体で満たされ、その中に気泡(bubble)が入っています。この気泡の位置が傾くと動くので、それで傾きの角度を測定します。
ちなみに、以下のサイト(潜水艦映画用語集)ではbubbleのことを「浮力」と書いていますが、間違いです。浮力を意味するのなら、角度と一緒に使われることはありません。
http://www.geocities.jp/itoseibb/sub/tokuten/goi.html

では「浮力」は英語で何かというと、buoyancy(発音はボ{イ}ヤンシー)です。
”Neutral buoyancy!”は浮上でも潜水でもなく、上下には停止状態にしろ、という意味です。

潜水艦の進み方については、ドラマ中よく出てくるのが、“All ahead flank!”で「全速前進」です。
at flank speed は「全速力で」です。flank自体は「側面」という意味なんで、何で全速力という意味になるのか不思議ですが、通常の巡航時の最大速ではなく、ともかく瞬間的にでもエンジンが出せる最高限度の速度(原子力エンジンの出力100%)を言います。その他の速度はfull, standard, two-third, one-thirdなどがあり、それぞれ(長時間持続可能な)巡航用の最高速度(原子力エンジンの出力50%)、標準巡航速度、2/3速、1/3速です。逆に後進は、astern”Full astern!”は「全速後退」。それから進む方位を言う時は、bearingを使い、“bearing zero nine zero”(0-9-0の方向へ進行中=90度方向{東}に向かって進行中)のように3つの数字(角度)が続きます。また、エンジン音を切って敵に探知されないように航行することを、“silent running”と言います。(ちなみに原子力潜水艦は、原子力エンジンを止めることが簡単には出来ないので、静粛性は潜水時にはモーターを使うディーゼルエンジンの潜水艦に劣ります。)

魚雷に攻撃された時は、回避行動(evasive action)を取らないといけません。シービュー号は自分自身の魚雷は熱感知魚雷という相手の潜水艦のエンジンから出る熱を追跡する高度な魚雷を持っているのに対し、シービュー号が攻撃された時はホーミング魚雷ですらないケースがほとんどでした。で、この場合は舵をどちらかに切って回避します。「取り舵一杯」は”Hard left rudder!”で「面舵一杯」は“Hard right rudder!”でです。ちなみに、敵から攻撃されて「戦闘配置に付け!」は“Battle station, battle station!”でと艦内に呼びかけます。

クレーン艦長は、正式には船長と同じく、captainですが、クルーからはしばしばskipperと呼ばれています。これは(小艦艇の)艇長、艦長という意味ですが、尊敬と親しみの両方を込めた呼び方みたいです。

クルーは艦長から何かを命じられた時は、“aye””aye-aye”“aye sir”“aye-aye sir”のように答えます。
まあこれもシービュー号と同じ頃のドラマの「コンバット」でおなじみですね。
ちなみにシービュー号の中でネス湖の恐竜の話が出た時があり、ネルソン提督とクレーン艦長が新聞記者に化けて敵の様子を探るという話がありましたが、スコットランド方言ではYesではなく全部Ayeでした。
クルーは命じられたことを復唱し、その最後に“aye”を付けます。“Surface, surface”, “surface aye.”のように。

何かの計器類のチェックを命じられて「まったく問題無し」と言う時は“A-OK”です。これは「謎の円盤UFO」にも出てきました。

最後に無線などで質問に答える時は、“yes/no”はあまり使われません。代わりに“affirmative/negative”が良く使われていました。おそらく、聞き間違えるのを避けるために、そうするのだと思います。(Eigoxのネイティブの先生に聞いてみたら、聞き間違いのためというより、軍隊のフォーマルな言い方として上官に対してはそう言うのだ、とのことでした。)

原子力潜水艦シービュー号の”Deadly Waters”

原子力潜水艦シービュー号の”Deadly Waters”を観ました。といってもDVDに傷が入っているのか再生出来ず、探したらYouTubeにフルストーリーのがあってそれを観ました。英語の字幕はあるのかと思ったらちゃんとあったんですが、これが中々変で、固有名詞はほぼ全滅状態。どうも音声認識で自動に付けている字幕のようです。(別のDVDドライブを使ったら再生出来たので、DVDの「ちゃんとした」字幕で再度見直しました。)
そういう回に限ってなかなかいい話だったりします。この回では海軍の深海ダイバーであるコワルスキーの兄のスタンが登場します。スタンは座礁した潜水艦の救助に潜った所で足をパイプにはさまれ動けなくなります。そこにシービュー号が駆けつけ、クレーン艦長がスタンを救助します。しかしその時、座礁のショックでその潜水艦の魚雷発射システムが作動し、その魚雷がシービューの直近で爆発し、シービュー号はエンジンその他に大きなダメージを受け、深海へと降下していきます。結局圧壊深度を少し超えた1,200mくらいの所で何とか着底しますが、空気清浄機が動かず残された空気はわずかです。ネルソン提督はフライングサブで救助を求めにいこうとしますが、その時沈没していた潜水艦が滑り落ち始め、それがシービュー号を直撃しそうになります。ネルソン提督はフライングサブをぶつけてその潜水艦のコースを変えて何とか助かりますが、今度はフライングサブのエンジンが停止してしまいます。エンジン修理のための交換用部品がシービュー号にありますが、それをダイバーが届けるためには深海用のダイビングスーツを使う必要があります。(調べてみたらダイビング深度の世界記録はやっと350mくらいで、この話が基本SFであることがわかります。)それを使えるのはスタンだけですが、彼は深海で死にかけたトラウマからヘタレ状態で、行こうとはしません。やむを得ずクレーン艦長がその深海用スーツを着て、スタンが無線で使い方を指示することになりましたが、深海の圧力でシービュー号の外壁が壊れ始めるとスタンはその任務を放棄して逃げだそうとします。それでも何とかクレーン艦長はフライングサブにたどり着きましたが、フライングサブもシービュー号に戻るのがやっとの状態でした。しかも更に悪いことには、座礁した潜水艦(原潜)から放射能漏れが発生し、それがシービュー号にも達します。ネルソン提督はシービュー号に戻ると、最後の手段としてネルソン提督自身が深海用スーツを着て海面まで上がって助けを求めることを決意します。しかし深海用スーツはまだ実験段階で成功の確率は1/1000の危険な賭けでした。クレーン艦長はカメラでネルソン提督の動きを見守りますが、タンクの内一つが突然爆発してしまいます。しばらくして、操縦ルームに何故かネルソン提督が現れます。実はスタンがネルソン提督を殴り倒して自分自身が深海用スーツを着て出ていったのでした。スタンは海面浮上に成功し(一つのタンクは爆発しましたがもう一つのタンクは無事でした)、潜水球が降ろされ、シービュー号の乗組員は全員救助されます。座礁した原潜は全員が待避した直後に爆発します。ネルソン提督はダイバーが潜って修理すればシービュー号は復活すると言います。スタンはその時は自分が指揮を執る、と力強く言い、コワルスキーは兄を抱きしめます。といったヒューマンドラマでした。

原子力潜水艦シービュー号の”Day of Evil”

原子力潜水艦シービュー号の”Day of Evil”を観ました。2話連続でUFO登場、でも前回のとは別のUFOです。そして、第1シーズン、第2シーズンではまったくなかった、シービュー号の原子力エンジンに関する話が第3シーズンでは既に2回目です。何者かの妨害工作でシービュー号の原子力エンジンがオーバーヒートします。パターソンが原子力エンジンの出力を落とそうとリアクタールームに入りますが、既にそこには誰かがいて妨害工作をしていました。それはネルソン提督でした。パターソンは気絶させられ、致死量の放射線を浴び、死を待つばかりとなります。そして核リアクターは爆発を起こします。操縦ルームに現れたネルソン提督は今度は核ミサイルの発射準備を命じます。その命令を変だと思ったクレーン艦長はもう一人のネルソン提督が部屋で倒れているのを発見します。そのネルソン提督は、コワルスキーにシービュー号の船体に穴を開けて海水を入れ、原子力リアクターを冷却することを命じます。しかしコワルスキーが穴を開けようとした瞬間、船体に強い電流が流れ、コワルスキーは失敗します。ネルソン提督は、最後の手段として、既に死ぬことが避けられないパターソンに、核リアクターをシャットダウンさせる作業をやらせようとします。(放射能漏れで、防護服を着ても5分しか作業出来ません。)しかし、そこにまたもう一人のネルソン提督が現れ、パターソンを気絶させます。クレーン艦長はやむを得ず自身がリアクタールームに入り、エンジンをシャットダウンさせることに成功しますが、彼自身も致死量の放射線を浴びてしまいます。部屋に戻ったネルソン提督の前にもう一人のネルソン提督が出現します。それはシービュー号を追いかけていたUFOのエイリアンが化けたものでした。エイリアンは自分ならパターソンとクレーン艦長の命を救うことが出来るとネルソン提督に取引を持ちかけます。ネルソン提督は承諾しますが、その条件は、シービュー号とランデブーすることになっていたアメリカの太平洋艦隊に向けてシービュー号の核ミサイルを発射することでした。ネルソン提督はフェイルセーフシステムがあるから発射は出来ないと言いますが、エイリアンはその装置は無効化したといい、実際にネルソン提督がボタンを押すだけで発射出来るようになっていました。エイリアンはネルソン提督を操ってボタンを押させようとしますが(彼ら自身は直接人を殺す動作が出来ないという設定です)、ネルソン提督は何とか振り切ります。エイリアンは今度はクレーン艦長に命を助けてやるから、と迫り、クレーン艦長は放射線で弱っていたためについに核ミサイル発射ボタンを押してしまいます。しかしそこにかけつけたネルソン提督がすぐに核ミサイルを空中で爆発させたので、アメリカの太平洋艦隊は無事でした。エイリアンは作戦に失敗したので処刑され、シービュー号に平和が戻ります。第3シーズンらしく荒唐無稽さは続いていますが、エイリアンの陰謀が無くても最終核戦争に突入する危険性が大いにあった60年代としては迫真性があるストーリーだったと思います。

”Hidden Figures”(隠された数字)(邦題「ドリーム」)2回目

“Hidden Figures”を再度DVDで観ました。素晴らしい映画で2回目でも十分感動的でした。主役の3人の黒人女性も素晴らしいですが、2人の白人男性が格好いいです。1人はケビン・コスナーの演じるキャサリンの上司アルで、キャサリンから「このビルには私のトイレは無いんです!」という叫びを聞き、すぐに行動に移し、「有色人種用トイレ」と書かれた表示をハンマーで打ち壊し、「NASAにはもはや白人専用も有色人種用トイレも無い!」と宣言します。
もう1人はアメリカで最初に周回軌道を回って地球に帰還した宇宙飛行士のジョン・グレン。彼は会議でキャサリンの素晴らしい計算振りを見て、心から感動します。そして彼の乗るロケットの再突入点の計算について、IBMのメインフレームが前の日と次の日で別の答えを出して、どちらが正しいかが分からなくなります。アルから電話を受けたグレンはすぐに「彼女に検算させてくれ」と言い、「彼女がOKと言ったら俺は飛ぶよ」と言います。
前に観たときは、キャサリンが何を計算したかが良く分かっていませんでしたが、人工衛星は地球の周回軌道上にある時は楕円軌道を描いており、そこから地球に再突入する際には今度は放物線軌道に入りますが、その軌道の転換が数学(微分方程式)では厳密な解を得ることが不可能なため、キャサリンが古典的な方法であるオイラーの方法を使って、近似的な解を求めることを思いつく、という内容でした。
この映画の邦題は最初「ドリーム 私たちのアポロ計画」でしたが、一部の人から「これはマーキュリー計画の話であってアポロ計画ではない」と言う人がいて、「ドリーム」だけになりました。しかし、アポロ計画は1961年の5月にケネディ大統領によって、「1960年代中に人間を月に送り、無事に帰還させる」という宣言に対して付けられた名前で、広義の意味ではマーキュリー計画もアポロ計画の一部になりますから、決して最初の邦題は間違いではないと思います。実際に最後の方でアルがキャサリンに「月に行けると思うか」と聞き、キャサリンが「もう行ったと思います」と答えるシーンがあります。狭義のアポロ計画は、マーキュリー計画の後、ジェミニ計画があり、その後に行われたものです。更に付け加えると、原題のHidden
Figuresも、映画の中味を見ればこのタイトルは、キャサリンがあるエンジニアの計算を検算するように頼まれたのが、そのエンジニアが黒人女性に自分の計算を検算されるというのが嫌で、中の数字の一部をマジックで塗りつぶしたものを渡しますが、そのことを指していると思います。

原子力潜水艦シービュー号の”The Terrible Toys”

原子力潜水艦シービュー号の”The Terrible Toys”を観ました。正直な所、第3シーズンの荒唐無稽路線はかなりイマイチです。でこの話もかなりの荒唐無稽さです。UFOは第1シーズンにも一度登場しましたが、2回目の登場。シービュー号をフォースフィールドで捉えて船内に引き込もうとします。ネルソン提督はフライングサブでおとりになってシービュー号を逃がそうとしますが、フライングサブが逆に船内に取り込まれてしまいます。そこに登場した人間型エイリアンの言うことには、シービュー号の核燃料を分けて欲しいというので、これは第1シーズンのUFOと言うことが同じです。違うのは、本当は原子力エンジンではなく、チタンを燃料とするエンジンを使っていて、外壁がチタンで出来ているシービュー号を燃料として使いたい、というのが本当の目的でした。エイリアンはそのために難破した男を使って6体のオモチャをシービュー号の艦内に送り込みます。シービュー号とネルソン提督は、UFOの外壁に高熱を発する装置を取付け、UFOを追い払うことに成功します。しかしオモチャはまだシービュー号の艦内に残ってシービュー号の破壊を狙っています。結局、難破した男が犠牲になって、その間にネルソン提督達は何とかオモチャを破壊しておしまい、という話です。

原子力潜水艦シービュー号の”Night of Terror”

原子力潜水艦シービュー号の”Night of Terror”を観ました。ネルソン提督がダイビングベル(潜水球)で地質学者のプレイグと共に海底資源の調査をしていた所に津波が襲い、ダイビングベルのワイヤーが切れて、どこかの島に打ち上げられます。そこはジャングルで、かなり嫌な予感がしたのですが、またも出ました!トカゲ恐竜。といっても今回は「大トカゲ」と言ってますが…それに加えて島の空気が人の幻覚を呼び起こすということで、プレイグはそこに昔のスペインの海賊が隠した宝を発見し、狂喜してそれを持ち帰ろうとしますが…といった話。前回が集団催眠で今回が幻覚ガス。これでシーズン3は4話目ですが、ダメダメダメ…決してシーズン2までが素晴らしかったとは言いませんが、何故にこのようにダメになるのか。もはや単なる笑い話ネタにしかなりません。

原子力潜水艦シービュー号の”The Day the World Ended”

原子力潜水艦シービュー号の”The Day the World Ended”を観ました。シービュー号はX4という装置をテスト中です。それを使うと、敵も味方もすべての世界中の原子力潜水艦の位置が世界地図上にマッピングされるという、原理はまったく不明ながら優れものです。それを視察に、ある州の知事に他所の地域からやってきたのに、短期間の準備期間で州知事に圧倒的多数で当選したという男です。しかし、コワルスキーはその男と話したすぐ後、以前登場した宇宙怪物を目撃し、銃を撃ちますが、当たったのは同僚でした。そのうちシービュー号の周りにいた筈の魚などがすべて消え失せ、また大西洋上にいた筈のシービュー号が潜望鏡を上げて見るとサンフランシスコにいる、といった実に奇妙なことが起こります。フライングサブでワシントンに行ったネルソン提督も、そこで誰一人として人間も生き物もいないのを目撃します。
という話ですが、オチが全てはその知事の「集団催眠」で目的はX4を破壊することでしたというもの。実に信じられない程ひどい脚本です。やっぱりシーズン3は駄目っぽいです。

原子力潜水艦シービュー号の”Werewolf”

原子力潜水艦シービュー号の”Werewolf”を観ました。第3シーズンの1話は割とまともだったので、これは期待出来るかな、と思ったら、2話でいきなりやってくれました!何と今回は「狼男!」。一体原子力潜水艦と狼男が何の関係があるのやら。一応放射能を含む溶岩を噴き上げている火山島で、何故か狼が発見され、それに嚙まれた博士が狼男になる、という荒唐無稽の極地のような話。ネルソン提督もその博士に嚙まれて狼男になりかけますが、何とかワクチンが間に合ってOK、という話です。論評に値しない回でした。

原子力潜水艦シービュー号の”Monster from the Inferno”

原子力潜水艦シービュー号の”Monster from the Inferno”を観ました。この話から第3シーズンです。第3シーズンで荒唐無稽さが更に増すかと思ったら、この回はなかなか良く出来ていて楽しめました。何より、第3シーズンでやっとシービュー号が本当に原子力潜水艦なんだということを確認出来、初めて「放射能危険」マークが艦内にあるのが分かりました。お話は海軍の全ての無線を使えなくした海底の物体を調査していて、それが何かの巨大な脳のようなものであることが分かります。それは宇宙から来たものでしたが、シービュー号に収容されるとある科学者をコントロールして、シービュー号のコンピューターの全てのデータを読み取り、シービュー号を自分の体としてコントロールしようと試みます。また、シービュー号の原子力エンジンからパワーを吸い取ります。ある科学者に続いてクレーン艦長もこの脳にコントロールされるようになりましたが、ネルソン提督がこの怪物の正体を察知し、この怪物が発する電波を跳ね返す装置を作って対抗します。最後は、原子力リアクターの制御棒を引き抜いていって、この怪物に能力以上の過剰なエネルギーを与えることで、怪物を倒そうとします。これは下手すると核リアクターが暴走して制御出来なくなり、核爆発を起こすかもしれないという危険な賭けでしたが、何とか成功します。