中里介山の「大菩薩峠」第3巻を読了。この巻辺りから、主人公の机龍之助は、甲府で神尾主膳と何故か仲良くなり、その別荘に住み着きますが、夜な夜な辻斬りを行うという修羅の姿として描かれるようになります。何故かしりませんが、段々登場の割合は減っていき、主人公とはいえ影が薄くなっていきます。
一方、龍之助を敵と付け狙う宇津木兵馬は、甲府で神尾主膳の元にいる龍之助を訪ねようとして、裏宿の七兵衛とがんりきの百蔵が、甲府御勤番の金を盗み出したのと同じになり、あろうことかその犯人と間違われて囚われの身になります。
また江戸にいた、米友はお君の行方を求めて甲府にやってきて、物語の舞台が江戸から甲府に移ります。
一方で甲府で、代々の馬長者の娘のお銀が登場しますが、このお銀は姿はお君にそっくりですが、顔にひどい火傷を負っています。
その他、神尾主膳の上役として江戸から駒井能登守が赴任しますが、神尾主膳より年が若く、主膳は面白くなく何かと嫌がらせをしようとします。
中里介山の「大菩薩峠」第3巻
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