白井喬二の「捕物にっぽん志」(連載第13回)

「人物往来 歴史読本」昭和37年のを「日本の古本屋」と「ヤフオク」で探して、何冊か追加で入手することができました。昭和37年6月号は白井喬二の「捕物にっぽん志」の第13回目の連載です。先日読んだ4月号が由井正雪の話でしたが、由井正雪は結局3回使ったみたいで、この13回目が最終話でした。この回では由井正雪の陰謀が幕府に露見して、幕府が慌てて駿府に捕り手を差し向け、正雪を捕まえようとしますが、正雪が自害します。一方で江戸の丸橋忠弥は早朝を捕吏に襲われて、得意の槍を手に取ることも出来ず、取り押さえられて品川表で磔にされます。槍の名人が槍に刺されて死にます。こうなると、正雪が陰謀をまさに行おうとして幕府がそれを察知する12回目が読みたくなりますが、気長に探してみます。
ちなみにこの月の「歴史読本」には山田風太郎も小説を書いていて、それぞれ嘘八百の歴史小説の名人が同居しているのは興味深いです。