宇宙家族ロビンソンの”Welcome Stranger”

宇宙家族ロビンソンの”Welcome Stranger”を観ました。ロビンソン一家がどこかに出かけて謎に遭遇するというより、向こうから色々なものがやってくるというこのシリーズの特長の最初の回です。それでロビンソン一家が漂着した星にいきなりやってきたのは、何と地球人のロケットで、1982年に土星を目指して打ち上げられたものです。色々な意味で矛盾があって、ジュピター2号は少なくとも地球から普通に行ける範囲の星ではなく、ワープというか亜空間飛行というかそういうもので、地球とはかけ離れた遠い星にたどり着いた筈で、それがそのような飛行の技術がない1982年打ち上げのロケットがどうやったらやってこれるのか。大体土星に行くのが失敗した後に小さなロケットで燃料や食料をどうやって補給したのか。酸素はどうしたのか。それに何より謎なのは、フライデーのナビゲーション装置をそのロケットに渡しますが、それによって地球に帰れるということになっていること。だとしたら、ジュピター2号も地球に帰れる筈です。このアルファ・ケンタウリ星移住プロジェクトは最初の所で既に失敗している訳ですから、私なら一旦地球に引き返します。またロビンソン夫妻はこのロケットにペニーとウィルを乗せて地球に連れて帰ってくれ、と頼みますが、ジュピター2号でさえドクター・スミスの体重で大きく進路を狂わせてしまったのに、子供とはいえ定員外が2人も乗ってどうやってまともに飛べるのか。という具合で突っ込みどころは満点ですが、やって来た宇宙飛行士のハップグッドの性格が明るくてほとんどカウボーイみたいなので、まあまあ楽しめる回ではあります。それからジュピター2号にやって来た何かに自分だけ地球に戻れるように頼むドクター・スミスというのもこの回からです。