ヴェーバーの「中世合名会社史」の日本語訳の第18回目を公開しました。
ヴェーバーが後に「理解社会学のカテゴリー」で展開する、ゲマインシャフトとゲゼルシャフトを対立概念として捉えずに、ゲゼルシャフトがゲマインシャフトの特別な場合と捉える考え方のルーツはこの論文での研究にあるのではないかと思います。ヴェーバーは商業におけるゲゼルシャフト形成において、家ゲマインシャフトと同じ原理が適用されたと論じています。
月別アーカイブ: 2020年3月
今こそ最大多数の最大幸福を
民主主義の国での政治の目標は「最大多数の最大幸福」に尽きるのではないかと思います。今、多くの国でコロナウィルスの感染者と死亡者を可能な限り低く保つために、多くの極端なことが行われています。しかし、コロナウィルス、感染しても38度くらいの熱しか出ない弱毒性のウィルスを抑え込むのに、犠牲にしているものが多すぎると思うのは私だけでしょうか。コロナウィルスさえ抑え込めば、その対策のためにリーマンショックの時を超える大不況となり、多くの人が失職してもいいのでしょうか?自殺の要因の内、一番大きいのは経済的な困窮だと思います。今でも日本では年間2万人に近い人が自殺していますが、コロナウィルスによる死者を例えば500人未満に抑えるために、そのため何千人もの自殺者が出てもよいのでしょうか?
コロナウィルス対策をやるなとは言いませんが、WHOはウィルスの脅威ばかり煽り、それがどれほど世界経済にダメージを与えているかまったく自覚していないように見受けられます。また、日本の政府は高校以下の学校閉鎖といったこれまで一度も行われていないような極端なことをやりながら、既に生じている大経済危機の対策には、予算の予備費によるきわめて小手先のことしかやっていません。日本では2019年の10-12月期で、GDPの成長率で年率換算で-6%以下という、既にリーマンショックの時を下回る成長率になっています。そこにこのコロナウィルス騒ぎで、空恐ろしく思います。日本政府は極端なことを言えば、消費税率を5%ぐらいにまで戻すくらいの大胆な政策を至急検討し実施すべきではないでしょうか。今の日本の労働者の約1/3は非正規労働者です。大不況に突入すればまたこの非正規労働者の人が真っ先に犠牲になるのが目に見えています。
ガルパンBGMの変なタイトル
ガルパンのBGMを交響曲化したアルバムが出てそれはいいのですが、何故タイトルのドイツ語の冠詞が”das”?
girlsのドイツ語相当語はMädchenかFräuleinでそれらは確かに単数なら中性名詞でdasが前に付きますが、元がGirlsと複数なんだから”die”です。(どちらも単複同形です。)一方Panzerは男性名詞です。Symphonieは女性名詞です。あるとしたら全体を複合語として考え中性と見なしたのかもしれませんが、そういう使い方は私は少なくとも見たことはないです。そもそも英語とドイツ語を混ぜる所で既に変則なのですが。また、外来語は中性とすることが多いのも事実ですが、最初から複数形だと分っていたらやはりdieになると思います。いずれにせよ、元々のタイトルがGirls und Panzer で無冠詞なのに、何故これだけ冠詞が必要なのか。
宇宙家族ロビンソンの”Kidnapped in Space”
宇宙家族ロビンソンの”Kidnapped in Space”を観ました。出ました、銀色顔塗りエイリアン!タイムトンネルでのおなじみのエイリアンの再利用のようです。ジュピター2号にエイリアンの宇宙船からの通信が入り、医者がいないかと問い合わせて来ます。患者を治療したら謝礼はいくらでも、と聞いて例によってドクター・スミスがしゃしゃり出ます。この回から何故かジュピター2号に突然脱出ポッドみたいなのが現れ、ロボットもその中に閉じ込められてエイリアンの宇宙船に向かいます。結局、患者は巨大な時計風のコンピューターで、その部品のいくつかがダメになって止まりかけていました。エイリアンはすべてこの時計型コンピューターに操られていました。結局ドクター・スミスは人間の患者だろうが、機械だろうがどちらも手術は出来ませんが、ロボットが実は医療ロボットのコースを2年間学んだことがあるということで、手術を行います。(この時ロボットに手術を強いるために、ジュピター2号にいたウィルがエイリアンに捕まるのですが、不思議なことに、ロビンソン博士、ドン、ドクター・スミス、ロボットがエイリアンに捕まっているのに、残りのメンバーはジュピター2号でぐっすり寝ていました!)結局手術は成功しますが、ドクター・スミスはエイリアンの時間を操作する装置をいじって9歳の少年に戻ってしまいます。それでもロボットが時計型コンピューターを説得してドクター・スミスを元の姿に戻してもらい、他のメンバーも全員無事に帰してもらったという話でした。
本日のコロナウィルス統計
本日のコロナウィルス統計です。感染者が発見された国が100を超えようとしています。アメリカの致死率が医療先進国の中では高く4%もあります。イタリアも高いです。イタリアの理由は不明ですけど、アメリカの場合は、健康保険制度の確立を怠って来たツケが回って来たんだと思われます。聞く所によると、検査するだけで30万円取られたという話があり、オバマケアであっても対象から漏れているような低所得者は、感染したと思っても検査にも行けない訳で、要するに感染者は発表の10倍はいるんじゃないかと思います。アメリカの健康保険は原則民間の保険のみで、オバマケアといってもベースは民間の保険です。この根底にある考え方は、要するにアフリカン・アメリカンとかラティーノの低所得者が病気になって医療費が払えなくとも知らないよ、何でそいつらの医療費を税金でまかなわないといけないの、という未だに続いている差別的な考え方だと思います。まあそうした身勝手な考え方が、アメリカ全土をまきこんでのパンデミックとなると、有効な策を講じるのに非常に妨げになる訳です。私の予感ではこのコロナウィルスのアメリカでの蔓延はトランプ大統領の命取りにもなり得ますし、またオバマケアすら否定するバーニー・サンダースへの意外な追い風になるような気がします。ちなみにカナダは死者0で対照的です。
宇宙家族ロビンソンの”Visit to a Hostile Planet”
宇宙家族ロビンソンの”Visit to a Hostile Planet”を観ました。宇宙を彷徨うジュピター2号で、サブ燃料タンクの燃料に不純物が混じっているとのことで、それを燃やしてしまう目的でフルスピードに入りますが、何かの手違いでスロットルが戻らず、ジュピター2号は加速を続け、ついに光速に達し(1960年代の後半の時点で1990年代後半には光速航行が実現していると想定しているのがすごいです)、ハイパードライブに入ります。そして見知らぬ太陽系に到着しましたが、ロボットはそこは地球だと言います。ジュピター2号はあらゆる無線で地球側に呼びかけますが応答がありません。止む無く着陸すると、それは間違いなく地球のようでした。しかし、車のナンバープレートやラジオの音声で確認した時代は何と1947年でした。ジュピター2号はボルトンというエイリアンだとされ、ジュピター2号は空飛ぶ円盤だと報道されます。(どうも1947年の有名なロズウェル事件を踏まえているようです。確かにジュピター2号の外観はUFOそのものです。)例によってドクター・スミスが、現地の人の服を盗んで、宇宙人対策の専門家と名乗って、50年前でも地球は地球なんだから、未来の知識をもってうまくやっていけると思い、ジュピター2号の仲間を裏切ります。ウィルとロボットは捕まりますが、食事を運んでくれる女の子の手助けで(これは永遠不滅のワンパターン設定ですが)、ジュピター2号に戻ります。現地の人達は大砲を持ち出して(いくらなんでも1947年なんだから電話して軍隊を呼べばもっとマシな兵器があったと思いますが)、ジュピター2号を攻撃しようとしますが、南北戦争からの時代物?の大砲は弾を数メートル飛ばしただけでした。ロビンソン博士は現地人がどう思おうと勝手だが、ここは我々の住む所では無いと言ってジュピター2号を発進させようとします。ドクター・スミスは結局取り残されるのが嫌になって、ジュピター2号に合流します。
NHK杯戦囲碁 一力遼NHK杯選手権者 対 高尾紳路9段
本日のNHK杯戦の囲碁は、一力遼NHK杯選手権者と高尾紳路9段の対戦です。いやー、本当に囲碁を知ってて良かったという戦いの連続の面白い一局でした。右下隅で黒が下辺を2線に這ったのに白が手を抜き左上隅を打ちました。すかさず黒が跳ね上げ、白が押さえたのに黒が切って、いきなり戦いになりました。この戦いでは黒が下辺で忙しく、中央を打つ余裕が無く、黒5子を取られてしまいました。黒はこの損を取り返すには左下隅の白をいじめるかあるいは取ってしまわないといけなくなりました。これに対して白は最悪左下隅は捨てても締め付けて厚みを築ければいいという感じで気楽でした。黒は必死に頑張り最強の手や好手を連発し、結局白13子を取り、かつ中央もそれなりにいい形で顔を出せ、黒が頑張り切りました。しかし白も上辺の地模様が大きくなり、ここのまとまり具合が勝負になりました。白はそこで目一杯囲う手では無く、これぐらいで勝ちですよ、という囲いの手を打ちました。すかさず黒は上辺の白に付けて行きました。そこで白が反発したのでここでものっぴきならない戦いになりました。しかし、黒は右辺も頑張り、また白とのお互いに眼の無い石同士の戦いも、ぎりぎりの所で制し、黒の中押し勝ちになりました。一力遼NHK杯選手権者はこれまでNHK杯戦に4回出場し、全て決勝まで勝ち進んだという素晴らしい成績です。
安倍晋三は即刻退陣を。
安倍晋三が全国の学校の一斉休校を突然決めた理由として、「スペイン風邪」の時にアメリカで休校が効果があったことを理由にしています。週刊文春によると、これは今井尚哉首相補佐官が作った資料にあったものだということです。
これは完全に誤った素人判断です。
スペイン風邪の時は感染して症状が重くなるのは、30歳以下の若者にほぼ限られていました。何故かというと1889年に流行したアジア風邪が実はスペイン風邪のウィルスと良く似たものであったため、子供の時このウィルスに感染していた人はスペイン風邪に対してある程度の免疫があったからです。(出典)
当時若年層の感染を防ぐため、学校を休校にするのは意味もありましたし、実際に効果もありました。
しかし、今回のコロナウィルスは多くの専門家が指摘するとおり、理由は現時点では不明ですが、子供は感染しないか、また感染しても重症になる者が非常に少ないとされています。この場合、スペイン風邪に効果があったからと言って今回中高年の感染対策より先に学校休校を急いだことに意味がほとんど無いのは明らかです。
こういう感染学についての素人の馬鹿げたかつ間違った進言を専門家にも諮らず独断で決めるような首相は即刻退陣すべきです。
以下、東京新聞のWebサイトより引用:
安倍晋三首相は三日の参院予算委員会で、新型コロナウイルスの感染拡大防止を理由にした全国の小中学校や高校への一斉休校要請について、約百年前に世界的に流行した「スペイン風邪」での米国の対応を参考にしたと明らかにした。判断の科学的な根拠は示さなかった。自民党の二之湯智氏の質問に答えた。
宇宙家族ロビンソンの”The Condemned of Space”
宇宙家族ロビンソンの”The Condemned of Space”を観ました。このエピソードから第3シーズンになり、がらっと様子が変わります。音楽もオープニングも新しくなり、ジュピター2号の面々の服装もちょっと変わります。何よりこれまでのおちゃらけ路線から再度シリアス路線に戻ります。皆のいる星目がけて彗星が落ちてきて、ロビンソン一家はジュピター2号を発進させます。これまでデンドロニウムか何かの燃料が無かったので星から飛び立つことが出来なかった筈ですが、そこはご都合主義のアーウィン・アレンですから、矛盾は無視してともかくジュピター2号は再び宇宙に出ます。そこでドクター・スミスが救助要請メッセージの入った缶を外に放出しようとして誤ってロボットを船外に出してしまいます。ロビンソン博士が何とか回収しようとしますが、超新星の接近で果たせず、ジュピター2号が何とか超新星をやり過ごすと、前方に巨大な宇宙船が現れます。ロボットも結局そこに流されていて無事に回収出来ました。ロビンソン博士とドンがその巨大宇宙船の中に入ると、多くの人間が冷凍にされていました。それは宇宙の囚人宇宙船でした。そして囚人が逃げ出さないように監視しているのが、出ました、禁断の惑星の、ロビー・ザ・ロボットです!といった具合で急にシリアス路線に戻りましたが、これはスター・トレックの影響があったようです。色々あって、結局巨大宇宙船の中のマスター・クロックが壊れていて、それをロビンソン博士が修理し、その結果囚人達は既に全員刑期を終えていたということで、大団円です。まあ解説本によると、第3シーズンのこのシリアス路線も長続きしないようですが。
宇宙家族ロビンソンの”The Galaxy Gift”
宇宙家族ロビンソンの”The Galaxy Gift”を観ました。これが第2シーズンの最後で、日本で放送されたのはここまでです。第3シーズンからはロビンソン一家とドクター・スミス、ロボットはこの星を離れて宇宙を彷徨うことになります。
この話では2つの星のエイリアンが登場しますが、最初のエイリアンが登場した時の外見は、”The Golden Man”に出てきた悪い方のエイリアンで、その後すぐに良い方の爬虫類顔のエイリアンに姿を変え、その後またヒューマン形に変わります。そのエイリアンの敵のエイリアンはこれも前に出てきたエイリアンですが、今回は最初のエイリアンが持っているベルト形の装置を狙います。良く理由は分かりませんが、ペニーは最初のエイリアンからその装置をもらって、敵のエイリアンには渡さないことを約束します。しかしドクター・スミスが例によって地球に帰れるかも、ということで敵のエイリアンと交渉し、ベルト形の装置を渡す代りに地球に転送してもらう、という約束をします。それで転送装置でドクター・スミスとペニー、ロボットが飛ばされたのはサンフランシスコのチャイナタウンでした。しかしそこには誰も他の人間がおらず、実は敵のエイリアンが小惑星上にドクター・スミスの記憶にある街並みを再現した偽の街でした。ペニーはベルト形装置を結局渡してしまいますが、最初のエイリアンが姿を変えて2人とロボットを助けに来て、無事に元の星に戻ります。最初のエイリアンは約束を破ったペニーを責めますが、モーリーンがそれは家族のためにやったので自分の欲のためではない、と説明して最初のエイリアンも納得する、というストーリーです。結局ベルト形の装置は何の意味があったのかも良く分からず、消化不良の話でした。