次亜塩素酸水について続報

次亜塩素酸水について更に続報。この「ジアナイン」っていう製品を作っている会社は「株式会社インターフェイス」という東日本橋の会社で、名前から分るように何とIT会社です。事業概要の一番下に「食品添加物と同成分の安全な除菌・消臭剤「Zianine(ジアナイン)」の販売」と確かにあります。「製造・販売」では無く、「販売」というのがミソです。実は次亜塩素酸水は原料は水と少量の食塩、または塩酸でそれを電気分解するだけで作れます。ホシザキみたいな食品機械の会社が製造装置を出していますが、一日にトン単位で作れる液体です。従ってコストは非常に安く、おそらくこの会社はどこかの食品製造会社か何かから次亜塩素酸水を分けてもらって、それをよりによって飲料みたいな透明ペットボトルに入れて(いくら毒性が無いと言っても飲用はすべきではないのでPETボトルを使うべきでは無いですし、また普通塩素は光で容易に分解するので、良心的な会社なら多少は遮光を意識した例えば不透明ボトルとかを使う筈です)、もっともらしいホームページを作って(IT会社だからその辺りはお手のものです)、500mlで1200円以上という暴利で売っている訳です。まあこれもマスクの転売屋と同じですね。
なお、前回の記事で次亜塩素酸ナトリウムの場合は200ppmは殺菌には不十分と書きましたが、次亜塩素酸水の場合は80ppmとかの低い塩素濃度でもかなりの殺菌力があるみたいです。ですが、次亜塩素酸水を買いたければ他にもっと安いものがいくらでもありますから、このような詐欺みたいな商品を買うのは止めた方がいいと思います。