スタートレックのファーストシーズンの”This Side Of Paradise”を観ました。エンタープライズ号はオミクロン・セッティの第3惑星に向かいます。そこには地球からの入植者がいましたが、3年前に強い放射線が降り注ぐという天災があり、おそらくは全員死んだものと思われていて、その調査のためでした。しかし、惑星の表面に降りたって見ると、150人くらいの生存者がおり、皆ここは天国で何を植えても問題無く育つと言います。その生存者の中に昔のスポックの知り合いレイラも居ました。レイラはスポックを愛していましたが、昔のスポックの反応は冷淡でした。ドクター・マッコイが全員の健康状態をチェックすると、教科書に載っているもっとも良い例のように、全員の状態がパーフェクトでした。しかしエンタープライズ号のクルーは、この星には動物がまったくおらず、昆虫さえも見つけられないことを発見します。スポックはレイラに野原に連れ出され、そこで百合のような花の前に立った時に、花から胞子を含む水が吹き出してそれを顔に浴びます。しばらく苦しんでいたスポックでしたが、幸福感に満ちあふれた状態になり、レイラと素直な恋愛感情を交わし合います。しかし、カーク船長の命令には従おうとしません。実は宇宙を漂っていた植物がこの星を見つけ、そこでの人間に対し、完璧な健康管理と不死の状態、および精神の安定という天国のような状態を作り出し、その代りにその植物が人間の中で共生するようになっていました。この植物はエンタープライズ号にも持ち込まれ、胞子が空調を通じて機内に拡がり全員がスポックと同じ状態になり、次々に惑星に降り立って行きます。カークだけが何故かその植物の影響を受けていませんでしたが、船内でその植物から胞子の噴射を受けカークもまた幸福状態になります。しかし、カークは船長としての使命を思い出し、強い感情を持てばその胞子が効かなくなることを発見します。カークはスポックに嘘を言ってエンタープライズ号に連れ戻し、そこでありとあらゆる侮辱の言葉(お前の父親はコンピューターだ!のような)を浴びせます。温厚で感情をコントロールしているスポックもさすがに怒り、カークと争いになります。その中でスポックはその怒りの感情により元に戻ります。スポックはレイラに自分はこの船を守る義務があるといい別れを告げます。レイラはそれに対する感情で、胞子のコントロールから元に戻ります。カークとスポックは強い超音波を発する装置を作り、それによって入植者とクルー全員を元に戻します。その惑星を去るとき、マッコイが「我々は再び楽園から追放されたのだろうか」と言い、カークは「例え試練があってもそれに歯を食いしばって立ち向かうのが人間だ」と答えます。この回では珍しいスポックのラブシーンが見られました。
スタートレックのファーストシーズンの”This Side Of Paradise”
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