サンチャゴ・ナバスケスの「ギター音楽の3世紀」

私の愛聴盤、サンチャゴ・ナバスケスの「ギター音楽の3世紀」。(Eurodisk)
バチバチノイズだらけになっていたのが、クリーニングマシンによる洗浄で蘇りました。特筆すべきは演奏もですがむしろ録音。きわめて間接音の多い録音でおそらく小さな教会とかで床も壁も石だと思います。その間接音と直接音の混じり具合が絶妙です。全段差動プッシュプルアンプの良好な定位と相性が良いようです。長い間、このギタリストがどういう人なのか分かりませんでしたが、さすがインターネットで情報がありました。1933年生まれのスペインのギタリストです。10枚くらいレコードを出していたようです。

NHK杯戦囲碁 安達利昌7段 対 洪爽義4段


本日の(オリンピック中継のために、またも月曜日の早朝2:15からの放送)NHK杯戦囲碁は、黒番が安達利昌7段、白番が洪爽義4段の対戦でした。布石は黒が地を稼ぎ、白が厚みを築いて中央に模様を張るという展開になりました。この中央の白模様を黒が消しに行った以降がこの碁の最初の焦点でした。黒は白模様の中で堂々と居直りました。さらに下辺で白から当てられていた所を継ぎ、この結果白には断点が2つ出来ました。この断点は左側を守っていれば、右側は切られてもゲタで取れるので本来は問題なかった筈です。しかし白は左側を掛け継ぐのを一種の利かしと捉えて、継がずに中央で黒一子をアタリにしました。しかしこの手が疑問ですかさず黒は白を切って行きました。この瞬間AIの判定がそれまで白有利から一気に黒有利に変わりました。黒は下辺左でほとんど取られかけていた2子も動き出し、この結果下辺の白は3つに分断されました。しかし白は中央の黒を攻めることで、自分の方を守る代りにしようとしました。結果、中央で大きな劫が発生しました。白の劫取りに黒は下辺で劫立てし、白が受けずに中央を制し、黒は代償として下辺の白を取りました。結果として派手な振り替わりになりましたが、下辺右側の石も弱いまま残ったので、この時点で黒が優勢になりました。しかし黒はその下辺右側の石を攻めようと追いかけ回しましたが失敗し、その間に地を損して形勢は非常に微細になりました。そして黒がヨセで両先手の箇所を打ち損ねたりした関係で、はっきり白の優勢になりました。最後右辺で黒は劫でねばろうとしましたが、黒が左辺で取られていた石を活きようとした手が無効で、白に劫を解消されて、黒の投了となりました。

スター・トレックのシーズン2の”The Immunity Syndrome”

スター・トレックのシーズン2の”The Immunity Syndrome”を観ました。エンタープライズ号は大変な任務を完了した後、休暇を取るためにスターベース6に向かっている最中に、スポックがガンマ6星系を探査していたイントレピッドというヴァルカン人400人で運営されている宇宙船が破壊され、全員の命が失われたことをヴァルカン人独自の本能のようなもので察知します。そして連邦からエンタープライズ号にその星系を調査せよとの命令が入ります。エンタープライズ号はそこで小さなブラックホールのように見える空間を発見しますが、その空間に引き寄せられて行き、またある種の音波が鳴り響きクルーの多くが気絶します。結局そのブラックホールみたいなものは超巨大な単細胞生物で、イントレピッドとガンマ6の星系の何十億の人を殺したのはそいつでした。エンタープライズ号はその生物に引寄せられ、またエネルギーも吸収されていきます。カークはシャトルでその生物を調査するのに、その危険な任務を誰に命ずるか悩みますが、結局スポックを指名します。スポックはその生物の細胞の中に入り込み、その中からの攻撃方法を通信して来ましたが、肝心な所が聴き取れませんでした。カークは考えを巡らし、反物質が有効ではないかと思い付きます。そして探査プローブの中に反物質を入れ時限装置で6分後に爆発するようにセットします。エンタープライズ号はインパルスエンジンで6分の間に脱出を図り、その途中でスポックも救出出来ました。結局反物質にてその生物は完全に破壊されました。といった話で、緊迫感がある展開はいいのですが、結局の所宇宙の物を言わない怪物との戦いであり、話としての深みはあまり無かったです。