スペース:1999の”Matter of Life and Death”を観ました。これディスクでは2番目になっているけど、実際の放送では13番目。60分1話完結なんで、放送順がかなり適当だったみたいです。地球の軌道を離れた月が、元々探査予定だった地球に似た惑星に近付き、ここの条件はほとんど地球と一緒ということで、ムーンベースアルファの面々はここで暮らしていけるのではという希望を持ちます。でもここからSFではなくまったくオカルト系100%の話となり、まず突然5年前に木星探査中に死んだ筈のヘレナの夫が蘇り、突然イーグルの中に現れます。しかし彼の体は半分死んでいて半分生きているようなものでした。彼はヘレナにその惑星に行くなと警告しますが、結局死んでしまい、コーニッグ司令官は結局その惑星に調査を決行します。最初はきれいな水、食べられる果実、きれいなオウムなどがいて天国みたいな雰囲気だったのが、いきなり気候が急変し、かつムーンベースもイーグルもシールドのプラスチックが溶け始め、挙げ句の果ては両方とも爆発します。そしてクルーの装置が爆発して一人死に、もう一人は盲目になります。そして何とコーニッグ司令官が落ちて来た岩に当たって死に、ヘレナは一人残されます。しかしここでまた死んだ筈のヘレナの夫が復活して登場し、「見たいものを見ろ」とアドバイスします。そうすると時間がまき直されたかのように元に戻り、結局コーニッグは探査を諦め、別の星を探すことにする、という話です。はっきりいって支離滅裂。しかもバーグマン教授というムーンベースの建設者が出るんですが、この人ノーベル賞を取っているという設定にもかかわらず、そのセリフが「地球から遠く離れたんだから、もはや地球の科学は通用しない」、で何じゃそりゃー、という感じです。このドラマが何故かアメリカでは20%くらいの視聴率を取ったというのが不思議です。