折原浩先生の「宗教社会学」でのあまりにも「哲学的」な日本語訳がおかしくて、生成AIに清水義則風折原浩哲学ラブレターのパスティーシュを作ってもらいました。いや、これは傑作!(本当は「日本マックス・ヴェーバー研究ポータル」ネタですが、さすがにあっちに書くと色々支障がありそうなので、こちらで公開します。(笑))
『現象学的恋愛論序説 ―あるいは愛の超越論的構成―』
(清水義範風・折原文体パロディ)
彼女を見た瞬間、私は即人的に恋に落ちた。
この「即人的」という語をここで用いることに抵抗を感じる読者がいるかもしれない。しかし他に適当な語がないのだから仕方がない。
なぜなら、恋とは媒介的ではなく、あくまで即時的な布置的連関なのである。
つまりこれはヘーゲル的な意味での「推転」なのだ。
夏から秋への推転、孤独から二人称への推転。
推転しすぎて、私は階段から落ちた。
彼女は言った。「あなた、難しいこと言ってないで、黙ってデート誘えば?」
私は驚いた。これはまさに定言命法の発動ではないか。
恋愛のカント的構造がここにあった。
私は胸の中で叫んだ。
――“行為の格率が、同時に普遍的立法の原理となるように愛せよ!”
だが私の愛は、やがてパラクレートス的段階に入る。
すなわち、電話番号を訊けないまま、内包が外延を超えるという苦行。
この弁証法的ジレンマを前にして、私はついにオッカムの剃刀を手に取った。
――髭を剃った。
ウルトラマンレオの「ベットから落ちたいたずら星人」を観ました。前回アストラが登場しましたが、今回はそれには全く触れられず話が進みます。死んだと思っていた弟が生きていたんだから色々ありそうなのに、まったく話がつながっていません。しかも今回はウルトラマンタロウ的なほのぼの系で、コロ星人という子供に見える宇宙人が操る怪獣が、地球の子供がそのコントローラーである尻尾を取ってしまったのでその怪獣が暴れ出すという話です。大体タロウのほのぼの子供向け路線の反省でレオがある筈なんですが、視聴率がずっと低いとこうして色々やることになります。
Space:1999の”The Full Circle”を観ました。またもワーストシナリオの更新です。月がまた地球型の星Retha(Earthのアナグラム)が接近し、アルファから複数のイーグルが調査に行きますが、何故か全員行方不明に。それでコーニック司令官が自身で調査に行くと、石器時代の原始人に襲われ…という話です。結局変な霧がアルファの隊員を何故か4万年前の洞窟に住む原始人にしてしまう、というもので、その原始人の描写が偏見100%で科学的な考証0です。大体4万年前の原始人があんなシャープな石器使っていませんって。それでサンドラが原始人に捕まって毛皮を着せられ手足が露出していたのが何と言うかアダルト向けサービスでした。(笑)最後は全員元に戻って、折角住めそうな星だったのにそのままお別れ。
ウルトラマンレオの「レオ兄弟対怪獣兄弟」を観ました。タイトル通りの話で、兄弟怪獣にレオがボコボコにされている時に、突然ウルトラマンが地球にやって来た時と同じ赤い球が地球に落ちて、その中からレオの弟のアストラが登場します。元々レオの星がツルク聖人からの攻撃を受けた時に、アストラが死にかけていてレオがそれを助けることが出来なかったというものですが、何故かレオのピンチに突然登場し、兄弟で兄弟怪獣を倒します。まあこれも視聴率低迷の梃子入れなんでしょうね。これまでまったく伏線もなかったですし。
スタートレック・TNGの”Night Terrors”を観ました。何と言うか、つまらないエピソードで、USSブリテインを救助に行くと、ベータゾイドの男性一人を残して、全員殺し合いを演じて死んでおり、その生き残りのベータゾイドも恐怖に捉えられまともに原因を言えません。ブリテインのエンジンは正常だったので自力飛行させてスターベースに持っていこうとしましたが、エンジンが始動しません。その内エンタープライズ号の方もエンジンが始動しなくなり、何らかの宇宙の難破船場に捕まってしまったようで、エンジンのエネルギーが吸い取られていました。そこから脱出するには強力な爆発が必要ですが、最初の試みは失敗します。その内、エンタープライズ号のクルーも段々おかしくなり、原因はREM睡眠を取れなくなっていたからでした。(REM睡眠は確かに脳の記憶整理とかに必要な睡眠ですが、あの位の期間で狂っていくというのはあり得ないと思います。)一方ベータゾイドのトロイだけは毎晩同じ悪夢を見ます。結局それはもう1隻同じ難所に捕まっていたエイリアンの宇宙船からのメッセージで、「一つの月が回っている」が結局水素原子のことで、爆発のための水素を送れと言っているという解釈になり、トロイが夢の中で今送ると回答し、向こうがそれを爆発させて両方が助かるという話です。こうして書いていてもまったくワクワク感がない退屈なエピソードです。
ウルトラマンレオの「北の果てに女神を見た!」を観ました。何と勝利の女神のニケ(本来はギリシア神話のサモトラケのニケ)が登場し、その正体は宇宙人でしたが、自分の星から迎えに来た宇宙船がノースサタンにやられてしまいます。かつてMACの隊員北山は船の上でこのニケを宇宙人から救ったことで、その力でスキーの回転の大会で優勝しています。しかし北山は再度ニケをノースサタンから救おうとして足を怪我し、切断するかもという状態になります。ゲンがニケを説得し病院にニケを連れて行きますが、そこにまたノースサタンが現れます。ゲンはレオになりますが、あっさり吹き矢でやられ、ダンから北山がかつてノースサタンに勝ったのはスキーの回転の技術があったからだ、と諭され、スキーも無しに回転の特訓をします。そして再戦でしたが、結局吹き矢を避けているのはスキーの回転というより体操の宙返りで、この辺りもまた適当ですが、結局レオがノースサタンを倒してニケを自分の星に戻してやる、という大団円です。次のエピソードはいよいよアストラが登場します。
スペース1999の”Death’s Other Dominion”を観ました。月にある惑星が接近して来てそこから通信が入ります。それは何と14年前に木星探査に行ったメンバーが遭難して行方不明になっていたものの生き残りでした。コーニック司令官らは早速イーグルで調査に向かいますが、その星は昼間は-60℃、夜は-150℃という超過酷な環境で、調査の4人は電波の発信源にたどり着く前に吹雪で倒れ、しかしカーター以外の3人はその惑星チューリアの生き残りの人達に救われます。カーターは何とかイーグルに戻ってムーンベースαに戻ります。遭難者は過酷な環境に適応して生きてきていましたが、彼らは年を取らず既に800年生きてきたことが判明します。(14年前の事故の生き残りというのと全く整合性が取れていませんが、この辺の適当さがスペース1999です。)しかしその謎を解くための実験で、何人もの犠牲者がマインドレス状態で生けるゾンビとして生き延びていることをコーニック司令官は知ります。後から再びイーグルでやって来たカーターは、そこがとてもいい所だと思ってムーンベースαのメンバーが全員ここに移ることを主張します。しかしコーニック司令官は全員の投票が必要だとし、生き残ったチームの指導者がムーンベースαに説明に向かいます。しかしチューリアを離れた途端、彼の体は急速に老化して白骨に…というものです。もうちょっとちゃんと科学的な整合性が取れていればそれなりに面白いエピソードになったのに、と思います。
