ちょっと前に読んだ本。ジェイ・ハインリックス著、多賀谷正子訳の「THE RHETORIC 人生の武器としての伝える技術」。会社で部下に表現の技術としてレトリックの概略説明をしたことがありますが、その時に参考文献に挙げたものの一つ。ただ、Amazonで評価が高かったから選んだだけで自分では読んでいなかったので、読んだもの。私の学生時代はレトリックがある種のリバイバル・ブームで、正確に言えば1960年代くらいにフランスのロラン・バルトあたりぐらいから再度ブームになったのですが、教わっていた先生がレトリックの研究をしていて、そのため多分レトリックに関する本は20冊以上読んでいると思います。なので今さらなのですが、なかなか本当の意味での実践的なアドバイスを書いている本は少ないのが、この本はその点が良く出来ていると思いました。本当はレトリックについて知りたかったら、アリストテレスの「弁論術」から始めるのが本道ですが、手っ取り早く効果を出したい、という人にはお勧めかも。ただ出て来る例がアメリカに偏っているので(例えばアニメのシンプソンとか)、そういうの知らないと理解しづらいかもしれません。
スター・トレックの第3シーズンの”The Lights of Zetar”
スター・トレックの第3シーズンの”The Lights of Zetar”を観ました。エンタープライズ号は新人のルメイン中尉によるメモリーバンクアルファへの資材搬送業務を遂行中です。スコッティはルメインにベタ惚れ状態です。アルファには連邦のすべての知が集まっている一種の図書館です。そこへ突然7色の光を放ちながら光速以上のワープスピードで接近してくる宇宙嵐のようなものが出現します。エンタープライズ号とその物体は接触しますが、ほぼ全クルーが脳のどこか一部にダメージを受けたのに、ルメインがもっともショックを受け倒れます。ルメインが回復した後、エンタープライズ号は先ほどの物体が今度はアルファに向かっているのを検知します。その物体がアルファに接触した後、エンタープライズ号から4人が転送でアルファに降り立ちますが、そこは死体の山でした。一人死にかけていた女性の症状がルメインの症状と同じでした。カークに呼ばれてアルファにやってきたルメインは、エンタープライズ号に戻らないと先ほどの物体が引き返してくると予言します。一行はエンタープライズ号に戻ります、ルメインの脳波と、物体から出ている信号が一致し、ルメインはほぼその物体からの何かに乗っ取られかけていることが判明します。結局物体から何かの生命体みたいなものがエンタープライズ号に侵入してきて、ルメインの口を借りてしゃべります。それによると、彼らは既に滅びたゼター星の人間ですが、既に肉体は無くなり、一種の残留思念のみが宇宙を漂っていました。カーク達はルメインの体から彼らを切り離すため、ルメインを無重力の圧力室に入れ、高圧をかけます。そして何とかゼター星の亡霊達を追い払えたという話です。しかし、シーズン3になってからワンパターンな展開が多く、新しい女性が出てきて中心的な役割を演じています。また滅びかけたエイリアンというのもこれまで5回ぐらいあったように思います。そういう意味でイマイチでした。
TOEIC Speaking 2021年12月結果
TOEICのスピーキングの12月5日分の結果が出てまた160点でした。これで16回目でした。
なんか最近典型的な学習の高原状態で進歩が止まっています。
ちょっと疲れたのでしばらく間を空けます。なお新試験形式になってから(2021年8月)以降は、1回だけ150点で後は160点ですので、安定はしており、新試験の方がばらつきが少ないように思います。
2018年 7月 150点
2019年 1月 140点
2020年 1月 170点
2020年 7月 140点
2020年 8月 170点
2020年 9月 170点
2020年12月 140点
2021年 4月 160点
2021年 5月 150点
2021年 6月 140点
2021年 7月 140点
2021年 8月 160点
2021年 9月 160点
2021年10月 150点
2021年11月 160点
2021年12月 160点
キャプテン・スカーレットの”The Launching”
キャプテン・スカーレットの”The Launching”を観ました。今回はある新聞社のジェット機のパイロットが落雷を受けて墜落死したのがミステロナイズされます。それで今回のミステロンズの目的は大統領の殺害です。1回目も大統領でしたが、今回のはホワイトハウスらしきものが出てきたので、アメリカ大統領でしょうか。それでパイロットなのでジェット機で大統領官邸に突っ込むのかと思ったら、あっさりエンジェルスに威嚇射撃されて諦めます。しかし人間の大統領の方への攻撃は無く、ミステロンズの予告時間まで後一時間くらいで、キャプテン・スカーレットがミステロンズの攻撃目標は大統領本人ではなく、大統領の名前がついた新原子力船の方ではないかと気がつきます。ジェット機のパイロットが進水式に入り込み、進水式用のシャンパンを爆薬に変えます。あわやという所でキャプテン・スカーレットが駆けつけ、その男を撃って倒します。しかしその男が最後の力で、シャンパンを開放するスイッチを押します。しかしキャプテン・スカーレットが警告を発して船は動き出していて、シャンパンには接触せず、ジェット機のパイロットやキャプテン・スカーレットが居たビルにシャンパンの瓶が当たって爆発します。そして例によってキャプテン・スカーレットは無傷(実際には重傷からすぐ回復)というオチです。
スター・トレックの第3シーズンの”That Which Survives”
スター・トレックの第3シーズンの”That Which Survives”を観ました。エンタープライズ号は今まで連邦に知られていなかった不思議な星を発見します。その星は誕生してからまだ数千年しか経っていないのに、地球と同じような大気がありました。カークとスールー、マッコイと地質学者のダーマトがその星に転送されます。その直後に激しい地震が発生すると同時に、エンタープライズ号も強い衝撃を受けます。それが治るとエンタープライズ号のモニターから惑星が消えていました。何と一瞬の内にエンタープライズ号は990.7光年もの距離を飛ばされていました。カーク達は水と食料を求めて惑星上を探査しますが、ダーマトの前にミステリアスな女性が現われ、ダーマトに触れるとダーマトは死んでしまいました。カークはダーマトを葬るためにフェイザーで地表に穴を開けようとしますが出来ず、この惑星が人工のものであることに気がつきます。その後スールーも同じように女性に襲われますが、すぐに助けを呼んだので、肩を少し怪我しただけで済みました。この時にミステリアスな女性は特定の個人しか殺せないことが判明します。一方飛ばされたエンタープライズ号は、最大速で元居た場所に戻ろうとします。しかしやはりミステリアスな女性がエンジンルームに現われ、スコッティの部下のワトキンスを殺します。その直後、エンタープライズ号は急加速を始め、ワープ14を超えてしまいます。スコッティは反物質エンジンの中に入ってミステリアスな女性が何かエンジンに工作したのを何とか無効にしようと頑張り、エンジンが爆発する数秒前で何とか成功します。一方カーク達は、惑星内部への入り口を見つけ中に入ります。そしてミステリアスな女性が今度は3人現われ、カーク、マッコイ、スールーを殺そうとします。その時スポック達が転送でやって来て、コンピューターを破壊し、3人の女性は消えます。この惑星はカトランズというエイリアンの前線基地でしたが、何かの疫病で全滅してしまいます。しかし全員が死ぬ前に最後の司令官であったロシーラのイメージを使った防衛システムが作られ、一行を襲ったミステリアスな女性の姿はロシーラでした。今回は、エンタープライズ号の反物質エンジンの中が見られました。それからスコッティが必死にエンジンを修理したのに、スポックが何の感謝の言葉も述べない、というスポックの指揮の問題点が描写されていました。
NHK杯戦囲碁 六浦雄太7段 対 大西竜平7段
本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が六浦雄太7段、白番が大西竜平7段の対戦です。この碁の布石は、比較的オーソドックスで、ダイレクト三々は無く、また星にかかりに手抜きもありませんでした。ただ左下隅で星に小ゲイマガカリに一間受けにいきなり上から覗いたのはAI式でした。この碁の最初の焦点は右辺で、白が黒2子を取って、それ単体で活きはあるのに敢えて捨て、中央にかなりの勢力を築きました。黒の実利も大きかったですが、元々黒の勢力圏であったことを考えると白が上手くさばいたように思います。しかし黒も下辺を囲い、地でかなり先行し、一時AIの形勢判断が、白優勢75%くらいまで行きました。しかし白は慌てず上辺を地にし、中央を囲い、なおかつ左辺の黒を分断して攻めて左上隅を確定地にし、気がつけば形勢は互角で半目勝負になりました。ここで白が下辺に飛び込む手を匂わせたのに黒が中央を打ち、白が一間トビで下辺に飛び込みました。黒はこの白を切断し取りに行きましたが、攻め合いになり、結局白は中央の黒4子を先手で取りました。これは白の儲けが大きくこれで黒の投了となりました。
ヴェーバーの「ローマ土地制度史」の日本語訳の5回目を公開
ヴェーバーの「ローマ土地制度史」の日本語訳の5回目を公開しました。これでようやく序文が全部終りました。先は長いです。
しかし恐るべきは英訳の質で、翻訳に迷うような箇所をほぼ全て訳していません。曲がりなりにもこの論文は学術論文の筈ですが。
真空管アンプで低能率な現代スピーカーを鳴らすには
このブログで何度も紹介していますが、何故かインターネット上で他に見かけることがないので、改めて独立記事として書いておきます。
真空管アンプ(パワーアンプとプリメインアンプ)をこれまで7台使った経験があります。真空管アンプの最大の欠点は能率(出力音圧レベル)の低い現代スピーカーを上手く鳴らせない場合が多いことです。特にシングルアンプは厳しいです。ここで能率が低いスピーカーとは、出力音圧レベルで87dB/W・m以下ぐらいが目安になります。上手く鳴らせない、というのを現象で言えば、再生音の高音で音割れがすることです。特にピアノの高音の強打で顕著です。誰が聴いても分かるひどい音です。
この現象を回避する手段が一つあります。アクティブなサブウーファーを追加することです。私はFostexのサブウーファーを3種類(CW250A、PM-SUBmini2、PM-SUB8)持っていますが、どれも効果があります。これによって今まで盛大に割れていた再生音がぴたっと正常になります。但し、Fostex以外のサブウーファーでは確認していません。
このサブウーファーの追加で音割れが無くなる理由ですが、以下は私の推定です。サブウーファーを入れると、100Hz以下などの低域の信号が多くサブウーファー側に流れるようになり、真空管アンプに流れる低域の信号が減ります。これにより、パワーの無いシングルアンプなどで低域を無理して再生することで高域が歪んでいた(つまり低域の歪で高域が揺すぶられた混変調歪)のが無くなるということだと思います。この方法で、3W+3Wのシングルアンプが出力音圧レベル86dBのスピーカー(KriptonのKX-3P)を問題無く鳴らせています。
なお、今回PSVANE WE300Bを入れたエレキットのアンプ(TU-8600S、9.2W+9.2W)ですが、能率88dBのKriptonのKX-1.5は問題無く鳴らせますが、能率85dBのTannoyのAutograph/mini GRを鳴らすとやはり高音が割れます。しかしPM-SUBmini2をかませることで問題無く再生出来るようになります。
この事実があまりWeb上で出ていない理由ですが、真空管アンプを使っている人は、アクティブなサブウーファー(通常D級アンプ)という真空管アンプ以外のアンプを追加することに抵抗があるのだと思います。私は以前からハセヒロのブックシェルフタイプのバックロードホーンの低音が不足するため、元々サブウーファーをずっと使って来ています。
なお、真空管アンプの音割れはシングルアンプだけではなく、出力30W+30W程度のプッシュプルアンプでも発生することがあります。この場合もサブウーファーの追加でOKになります。
キャプテン・スカーレットの”Fire at RIG 15″
キャプテン・スカーレットの”Fire at RIG 15″を観ました。ミステロンズは今回はスペクトラムの生命線を狙うという予告です。その中身はスペクトラムのすべての乗り物が使っている特殊な燃料の製油所・精製所でした。まずはそこで新規の油田の発掘調査を行っていた時、ミステロンズの破壊工作でそれが爆発します。それで起こった火災の処理に、ある爆発物の専門家が爆発による消火を試み成功します。しかしその専門家は逃げ遅れ、爆発に巻き込まれて死んでしまいます。それをミステロンズがミステロナイズします。その男は爆発物を満載して次の日にスペクトラムの燃料精製所を狙います。爆発の後から死体が見つかり、今生きている爆発物の専門家がミステロンズに操られていることが判明します。エンジェルスがすぐに発進してトラックの位置を突き止めますが、攻撃するにはあまりにも精製所に近すぎて出来ません。そこでキャプテン・スカーレットがSPVでトラックを追い、砂漠を横切ってトラックに追いつき、トラックと併走してトラックを道から外に追いやり爆発させます。しかしSPVも石油タンクに突っ込み爆発しますが、例によって回収されたキャプテン・スカーレットの身体は復活します。という訳で今回のミステロンズの作戦は非常に理にかなったもので、またキャプテン・スカーレットも久し振りにその不死性を活かして活躍しました。
「ローマ土地制度史」日本語訳第4回を公開
「ローマ土地制度史」の日本語訳の第4回目を公開しました。「中世合名・合資会社成立史」の時より時間がかかってしまっています。後1回で序論部は終ります。ローマ史についてはあまり詳しい訳ではないので、調べながら訳しているので余計時間がかかります。