原子力潜水艦シービュー号の”The Deadliest Game”

原子力潜水艦シービュー号の”The Deadliest Game”を観ました。これまでこれでこのシリーズの39話目になりますが、初めて核反応炉からの放射能漏れ、という話が出てきました。もっともシービュー号の中の核反応炉ではなくて、アメリカがどんな核攻撃にも耐えられる最終司令部として海底に建設した基地での話です。大統領がこの基地を見学している時に、突然謎の電磁ビームがこの基地を襲い、核反応炉が制御不能になり、放射能漏れが起きます。クレーン艦長が放射能防護服を着て、手動で制御棒を動かそうとしますが、システムがフリーズしていて出来ません。なおかつ基地にいる誰かが制御装置そのものを壊してしまいます。またシービュー号自身もその怪電磁ビームに襲われますが、その発信源がアメリカ本土であることを突き止め、そこに向かいます。大統領に同行してシービュー号に乗り込んでいた将軍は、この事件が「某国」の陰謀であると主張し、すぐに報復の核攻撃を行うことを言い張ります。この将軍もネルソン提督と一緒に電磁波の発信源に向かいますが、ネルソン提督は盗聴器を使い、今回の事件がこの将軍のクーデターであることを突き止めます。ネルソン提督、コワルスキー、シャーキーの3人は電磁波の発信元である大学に向かい、その場所を突き止めますが、そこにいたネルソン提督の知り合いの女性物理学者が今回のクーデターに共謀しており、ネルソン達に銃で撃たれる前に電磁波銃でネルソン達を倒します。海底基地の放射能レベルは高まっていき、大統領とクレーン艦長らに危機が迫ります。女性物理学者はネルソン提督が身に付けていた生存確認装置(ネルソン提督の心音を発信する装置)を取り上げます。その装置に興味を持った女性物理学者はその装置を分解しますが、そこにネルソンが仕掛けたブービートラップがあり、装置が爆発します。ようやくネルソン提督らは電磁波発信装置を破壊し、全員無事救助されるという話です。
今まで観てきた話の中では一番良く出来ていたように思います。1960年代のアメリカって本当に今回の話のような事件が起こりかねない危険な時代だったと思います。

シャプトン砥石を水に長時間漬けるとどうなるか実験

シャプトンの昨日届いた1500番のセラミック砥石(マグネシア系)について、ちょっと使う気が失せたので、この際マグネシア系がどの程度水に弱いのか調べるために、一晩水に漬けて放置しました。大体7時間半です。結果として、見た感じの変化はほとんどなく、クラックや剥がれも発生しませんでした。ただ、やはり硬度は落ちている感じがあり、試しにアトマエコノミー(ダイヤモンド砥石)で角部をこすってみたら、結構簡単に削れました。おそらくこういう吸水した状態で刃物を研ぐと、ぼろぼろいきそうな感じです。実際に研いでみれば良かったんですが、朝で時間がなかったのでそこまでしませんでした。まあこの結果からは普通の人造砥石のように使う前に15分くらい水に漬けても、そこまでひどいことにはならないのではないかと思います。ただ注意点は今回テストしたのは5mmの砥石層に15mmの補強層が付いたタイプであり、15mm全体が砥石層で補強がない「刃の黒幕」シリーズが、長時間水に漬けてトラブルがない、という保証にはならないと思います。

マグネシア系の長所は、1000℃以上の高温で焼き固めるビトリファイ系に比べ、ほぼ常温での製造になるので、収縮が小さくサイズについて精度を出しやすく、特に研磨粉の径が小さい仕上げ砥が作りやすいということだと思います。(ビトリファイ系で小さい径の研磨粉を使うと収縮が大きくなり、歩留まり良くサイズを揃えるのが難しくなる。)

ちなみにビトリファイ系のビトリとは、元々ラテン語で「ガラスの」という意味です。丁度12月の実践ビジネス英語で、体外受精のことをIVF=in-vitro fertilizationというと習ったばかりです。(この場合はガラス=試験管のことです。)日本語でガラスのことを昔「びいどろ」と言いましたが、これはこのvitroと同語源で、おそらくポルトガル語のVidro(ガラス)から伝わったものです。

シャプトンの「刃の黒幕」ではないセラミック砥石1500番

丁度昨晩、シャプトンの「刃の黒幕」についてまとめを書いた後に、Amazonから、シャプトンの「刃の黒幕」ではないセラミック砥石1500番が到着しました。これには一応説明書が付いていますが、「長時間水につけないでください」とあるだけ。どのくらいの時間なのか、長時間水につけるとどうなるのか、まったく書いていません。というかこれある意味詐欺商品です。研磨に使える層はトータルの厚み20mmの内、たったの5mmしかありません。それで価格は研磨層15mmの刃の黒幕とほぼ一緒です。また「下部に補強材を使用しているため多少のヒビは問題ありません」とも書いてあります。つまり15mmの補強層がないとヒビが入って使えなくなるみたいです。で、研磨層は「刃の黒幕#1500」とおそらく同じだと思います。色もブルーで一緒です。(ちなみに1000がオレンジで2000がグリーンで刃の黒幕とまったく一緒です。)おそらくこのシリーズが「刃の黒幕」に変わったんだと思いますが、ヒビが入る欠点をどのように克服したのか不明です。(先のポストで書いたように、この商品はシャプトンのHPに出てきません。)
でもともかくこの会社のインチキ臭さがこれ見てよく分かりました。私は今後二度とシャプトン製品は買わないでしょう。

シャプトン 刃の黒幕シリーズ 私なりのまとめ

シャプトンの砥石「刃の黒幕」シリーズについての私なりのまとめ。

現時点の結論:
私の砥石の使い方からするとあまりメリットがなく、今後これ以上このシリーズを買い進めていくことはしない。ただ、単純にステンレス包丁を切れるようにしたいので砥石が一種類だけ欲しい、という人にはこのシリーズの#1000~#2000辺りがまあお勧めでしょう。

この会社については、実はわずか従業員20人の小さな会社です。(信用調査会社の情報によれば、資本金:2,200万円、売上:2億4千万円/年、社員:20人)しかしその割りには非常にマーケティングが巧妙と感じます。ホームページもなかなか良く出来て格好いいですが、私が別に購入した刃の黒幕シリーズ外のセラミック砥石1500番についてはまったく情報無く、困ったHPの見本でもありますが。

マーケティングがうまいというのは、先行する名前の通ったキング砥石とエビ印に対し、以下のような差別化を図っている点です。
(1)キングが手を出していないマグネシア系セラミック砥石に集中
(2)現状ほとんどの家庭がステンレス包丁しか持っておらず、それがキングの砥石より短い時間で研げることをアピール。
(3)なおかつマグネシア系の特徴として、長時間水に浸す必要もなく、すぐ研げるメリットを強調。
(4)同じデザインで色んな番のを揃えて統一感を出し、またそれぞれの番で色を変えて、研いで表面の文字が消えても番号がすぐ分かるようにした。
(5)「刃の黒幕」「空母」といったネーミングの面白さ。
(6)マグネシア系はビトリファイ系より単価が高いが、砥石の厚みを15mmに抑え、値段を安くした。(通常の砥石の厚みは25mm~30mm。)一般家庭で15mmでもそれが半分になるまで使う人はまずいないと思いますので、一般用としては確かに15mmで十分です。

反面、マグネシア系の欠点を含む様々な問題点がユーザーにきちんと伝えられていないとも感じます。
(私が買った2000番と320番には取扱説明書は無かったと思います。)
(1)30分以上水に漬けたままにしておくと、表面が軟化したりクラックが入ったりして砥石としては使えなくなる。
(2)経年変化で砥石自体の硬度が変化する。(おそらく吸湿により柔らかくなる。)→砥石としてはかなり大きな問題。
(3)付属プラスチックケースが安っぽく、また強度も十分でない。更にサイズもぴったりではなくガタがあり、砥石台としては良くない。また保存用としても湿気が中にこもりやすく良くない。
(4)HPのFAQに意味のよく分からないことが書いてある。「名倉砥石はついていますか?→名倉砥石をすることで砥面が荒れて凸凹になる為、名倉砥石は必要ございません。」→一般論として、名倉をかけて砥面が荒れて凸凹になることはなく、むしろその逆で微細な凸凹を直す機能がある筈。シャプトン砥石との相性でそのような現象が起こるのかどうか説明がきわめて不足している。

ちなみにマグネシア系の砥石は、ナニワ研磨工業は昭和35年から発売していますので、新しい技術でも何でもありません。(シャプトンの創業は1983年=昭和58年でそれよりずっと後。)世の中にはマグネシア系の耐湿性を改良する技術がいくつか出ていますが、シャプトンの砥石がそのようなものを採用しているという情報はありません。

シャプトンの刃の黒幕シリーズの注意点

Amazonで「砥石」を検索すると、1番に出てくるのはシャプトンの刃の黒幕シリーズのオレンジの1000番。このシリーズは私も320番と2000番を持っていますが、研磨力がありかつ均質ないい砥石だと思います。
しかし誰もレビューで書いていないんですが、この砥石はマグネシア法という製法で作られていて、耐水性に問題があります。メーカーのHPにも30分以上水に漬けたままにしないように、とFAQに記載があります。
マグネシアという一種のセメントは、梅雨時の高湿でも劣化して、割れたりするみたいです。その意味では、この刃の黒幕シリーズについている砥石台兼用の安っぽいプラスチックケースは問題で、使った後よく乾燥させないでこのケースにしまうと、確実に寿命が縮まると思います。

ちなみに、エビ印で有名なナニワ研磨工業の「ナニワ エビ 超セラミック砥石 台付 #1000」は、これもマグネシア系でセラミックの研磨剤ということで、シャプトンの刃の黒幕シリーズと製法的には一緒です。でもシャプトンの方は何の注意書きもありませんが、こちらは砥石の側面にちゃんと書いてあります。また、シャプトンのHPでは「30分以上はダメ」だったけど、こちらは「1時間以上」。またケースではなく、台なのでしまう時に湿気がこもる心配もありません。あまり知名度ありませんが、ナニワ研磨工業(エビ印)は実はこの手の角砥石では世界シェアナンバー1だそうです。私が徳島時代に買った仕上げ砥もここの製品でした。

「原子力潜水艦シービュー号」の”The Left-Handed Man”

「原子力潜水艦シービュー号」の”The Left-Handed Man”を観ました。題名は敵方の殺人者で右手の先が毒針を発射する銃に改造されている(ちょっと漫画のコブラみたいですが)のが出てくるからです。女性の登場することが少ないこのシリーズで今回は結構女性の活躍が目立ちます。といっても二人だけですが。一人は次期国防長官に内定しているペンフィールドの娘と、もう一人はネルソン提督の秘書です。ペンフィールドの娘は、何というか古典的なスチュワーデス(フライトアテンダントではなく)の格好で現れ、また実際に飛行機の中でスチュワーデス業務をやっています。彼女がネルソン提督の元を訪れたのは、彼女の父が国務長官になるのに反対して欲しい、という何とも奇妙な依頼です。それによると、彼女の父親が全米で最も嫌われている実業家のグラフトンに秘かに会っており、何か陰謀を企んでいるというものです。いくつかの証拠を見せられ彼女を信じたネルソン提督はペンフィールドの国務長官に反対する証言をし、全米から非難が集まり、また右手が銃になっている男に狙われます。ネルソン提督はワシントンに言って直接大統領に証言する予定で飛行機に乗りますが、実はそれはグラフトンの飛行機で、ニューメキシコの彼の屋敷に連れて行かれます。クレーン艦長がフライングサブでネルソン提督を救出に向かいます。結局、ペンフィールドはグラフトンが長い間かかって自分の傀儡として作り上げた男で、多くの人に好かれ信頼されるように作り上げられていました。結局乱闘になって、ペンフィールドもグラフトンも命を落とします。

アクセス出来なくなっていました。

私の住んでいる集合住宅への光ファイバーの引き込み線が何かの原因で断線した、ということで、12月8日(土)の13時頃から、12月10日(月)の15時くらいまで約50時間、このブログへアクセス出来なくなっていました。サーバーは今回まったく問題ありません。

NHK杯戦囲碁 姜ミ侯3段 対 鈴木伸二7段

本日のNHK杯戦の囲碁は今日から3回戦で、黒番が姜ミ侯3段、白番が鈴木伸二7段の対戦です。黒が終始右辺から下辺の大模様で打ちましたが、それに対し白は上辺及び左上隅でかなり積極的かつ欲張った打ち方をしました。これに対し黒はすぐ仕掛けていっても色々手になりそうでしたが、大模様を優先し、手を付けませんでした。左辺でも白は黒を攻めながら結局渡って地を確保し、黒は中央で厚みを築きました。その後、白は右下隅に下辺からかかり、挟まれた後付けてその後三々に入りました。黒は右辺を大事にしました。その後白は黒模様に突入し、中央の黒に覗きを打ちました。黒が右上隅で受けた後、更に右辺で黒の急所に打ちました。普通は黒はカケツギで受ける形ですが、そうすると右下隅からはねて、黒が押さえると切って、右辺を手にしようとした手でした。黒は固く継ぎましたが、そこで付けていって、白はサバキの筋に入りました。白は下辺にもからめながら中央ではっきりと活き、これで白が優勢になりました。その後黒は上辺で活きに行きましたが眼二つの活きであり、結果として左上隅から左辺70目レベルの大きな地としてまとまり、白の勝勢となりました。結局白の中押し勝ちでした。

正本の相出刃と内曇

砥石だけをプロ並みのものにして、肝心の包丁がステンレスと合わせではちょっとアンバランスなので、一本だけ、本霞の正本の相出刃(出刃と柳刃を一本で兼ねる魚屋さん用の包丁)を購入しました。裏押しをするために、わざわざ#1000の砥石を新しく買って準備していましたが、届いてみたら最初から裏押しされていました…さすがに正本の包丁で素人が手を出せるレベルではないレベルで研いでありました。
そうは言っても気を取り直して、これも取り寄せた内曇の砥石を使って仕上げ砥ぎだけをやってみました。内曇は日本刀の研ぎの仕上げで使われる天然砥石で、日本刀独特の刃文を出すには不可欠の砥石です。本当は内曇で研いだ後、さらに鳴滝という砥石の粉で磨くんですが、鳴滝jのコッパは取り寄せ中です。でもご覧の通り、素人の研ぎでも何と確かに刃文がはっきりと識別出来るようになりました。ただ、まだ傷が沢山残っている感じですので、鳴滝が届き次第磨いてみたいと思います。

「アメリカ上陸作戦」”The Russians are coming, the Russians are coming”

1966年のアメリカ映画「アメリカ上陸作戦」”The Russians are coming, the Russians are coming”を観ました。Eigoxの先生(両親がロシア人)のお勧め。
以下ネタバレありありなので、これから観ようと思う人(多分ほとんどいないと思いますが)は読まないように。

何かとてもゆるい映画で、ソ連の潜水艦が艦長がアメリカを一目見てみたいと気まぐれを起こしたため、アメリカ領土のグロースター島という小さな島(架空の島)の近くの砂地に乗り上げて座礁してしまいます。8人の乗組員が潜水艦を引っ張るためのボートを求めて島に上陸しますが、この話が尾ひれがついて伝わり、「島の空港をソ連のパラシュート部隊が制圧した」という感じで島中に伝わり、人口200人ちょっとの島は大パニックになります。

色々あって結局ロシア人乗組員はボートを1台手に入れ、それで潜水艦を動くようにします。しかし港にやってきた潜水艦に対し、島の警察署長はある意味見栄を張って潜水艦の艦長を逮捕すると言います。それに対し艦長は島に砲撃を加えると言います。まさにその対立が頂点に達した時に、塔の上から様子を眺めていた男の子が見晴台から滑り落ち、屋根の端でかろうじてぶら下がって止まりますが、危険な状態になります。これを見ていたアメリカ人とロシア人は協力して男の子を救い、急に友好的なムードに変わります。しかし、ある退役軍人の老人が無線機を使ってアメリカ空軍に連絡したと叫びます。それに対しアメリカ人達は小舟で潜水艦をエスコートすることを思いつき、潜水艦は無事脱出します。
途中でソ連の潜水艦の乗組員と、アメリカ人娘のラブロマンスもあります。

といったまあ他愛ないお話でしたが、現実にもこんな感じですべて平和に事が解決すればいいのにね、と思う内容の映画でした。