植木金矢の「時代劇画傑作選」

植木金矢の「時代劇画傑作選」を読みました。吾妻ひでおと前後するように97歳で亡くなられた劇画界の長老でした。私はお名前を存じ上げなかったのですが、Amazonで絵を見て興味がわいたので買ってみたものです。「風雲鞍馬秘帖」という鞍馬天狗もの(?)で一世を風靡された方です。第一印象としてはすごく好きなタイプの絵ですが、惜しむらくは時代小説の挿絵の絵であり、劇画に必要な動きの描写が今一つで全体に静的に思えます。収録されている作品の中では、巌流島の決闘の武蔵の相手の佐々木小次郎が、若者ではなくその師匠の69歳の老人であった、というのがちょっと面白いです。良い所は無駄な線が少ないということです。私は現在週刊文春で新撰組ものを描いている森秀樹の絵が苦手です。何がというと余分な線が多すぎて汚い感じがするからです。そこに行くと、植木さんの絵は綺麗で無駄がありません。

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