トワイライト・ゾーンの”Valley of the Shadow”

トワイライト・ゾーンの”Valley of the Shadow”を観ました。新聞記者のフィリップ・レッドフィールドはある日道に迷い、ガソリンを入れるために偶然ピースフル・ヴァリーという町にたどり着きます。そこで彼が連れていた犬が女の子が操る何かのマシンで消されてしまうという事件が起きます。彼がそれをその女の子の父親に詰め寄ると、その男は犬は裏庭にいると言って、やはり同じようなマシンを操り、彼の犬を出現させます。レッドフィールドは食べ物屋を探してその町のホテルに立ち寄りますが、そのホテルは客は誰もおらず、そこの新聞は1953年の非常に古いものでした。彼は車で町を出ようとしますが、突然車がクラッシュし彼の犬が死んでしまいます。現れた男たちによって彼はその町の町長のところに連れていかれます。それによるとその町は100年ほど前にある星のエイリアンがやって来て、地球の科学レベルをはるかに超えた科学をもたらし、町の人はその科学によって作られたマシンで何でも作ることが出来、あらゆる病気や怪我もそのマシンで治すことが出来ました。町長はこの技術が世界の他の人に知られると戦争に使われるため、この町だけの秘密になっていると言います。秘密を外に出さないため、レッドフィールドは町の住民になるように言われ、家を与えられます。しかしその回りにはフォースフィールドが張り巡らされ、彼は一種の囚人と同じでした。しかしホテルで知り合った女性が彼を好きになり、彼が逃げ出す手伝いをします。レッドフィールドは何でも作れる機械で銃を作り、町長達3人を撃って逃げようとします。しかし彼が盗み出した秘密を書いたノートは白紙でした。結局、彼は罠にはめられて試され、銃を使ったことでやはり暴力のためにこの力を使ったとされ、処刑されます。その処刑とは記憶を消されて町を出て行くことでした…
まあ面白くなくはないですが、30分ものに比べてより面白くなったとは言えないと思います。前も書きましたが、アウター・リミッツ調になってしまったと思います。もちろんアウター・リミッツの方が影響を受けているのでしょうけど。

お墓参り

まだ彼岸の入りではありませんが、秋分の日は今年は土曜日と重なって色々と忙しいので、本日早野聖地公園にお墓参りに行って来ました。ついでに、墓地を登録している住所変更も行い、これで本当に全ての引っ越し手続きが完了しました。さすがにまだお墓参りに来ている人は少なかったです。もっとも秋分の日や春分の日でも、最近はお墓参りに来る人は少数派になっていると思います。

NHK杯戦囲碁 辻󠄀篤仁4段 対 許家元9段(2023年9月17日放送分)


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が辻󠄀篤仁4段、白番が許家元9段の対戦です。この碁の序盤では、黒が左下隅で攻めを見られているのを手抜きし、他に先着して得を図りました。その代償で右下隅を攻められましたが、不可解だったのが形として両ノゾキが残る形を敢えて打ち、しかし実際にそこに打たれ、石の分断を避けるために白にポン抜きを許すことになったことです。白はポン抜いた後、更に切って劫を仕掛けました。黒には劫立てが無く、結局当たりの1子を延びて逃げましたが、白はその延びた黒を追って中央に厚みを築き、右下隅からの黒を狙いました。そのため黒はそちらに手を入れる必要があり、中央での競い合いで白は黒をハネることが出来ました。そしてその結果白は上辺に大きな地模様を築くことが出来ました。しかしその後上辺右で延びていれば普通だったのを押さえて、黒に切られて劫で受けました。これは明らかに白が無理気味の打ち方で、劫は白が勝ったものの、白の中央が薄くなりました。白はしかし中央の数子を捨てるかと思いきやしのぎに行きました。ここでの黒の打ち方に疑問があり、結果論としては左辺で白が取られていた2子を助けながら中央に2眼作ってしのぐことが出来、これで白の優勢が確定しました。結局地合は盤面でも白がいいということになり、黒の投了となりました。

「帰ってきたウルトラマン」の「残酷!光怪獣プリズ魔」

「帰ってきたウルトラマン」の「残酷!光怪獣プリズ魔」を観ました。「光の国」から来たウルトラマンに、光の怪物プリズ魔が襲いかかる、ということで、今回もウルトラマンは大苦戦します。しかし特撮シーンはこの当時の円谷プロの光学合成技術の限りを尽くしたという感じで、幻想的である意味サイケなシーンが連続します。初代マンでも無機物みたいなブルトンに苦戦しましたが、新マンもこのプリズ魔には本当に苦しみ、最後は小さくなって中に入り込み、中からスペシウム光線を撃ってようやく倒します。いつもは怪獣を倒した後、死んだかと思われていた郷隊員が能天気に「おーい!」とか言って出てきますが、今回は郷隊員に戻った後地上に倒れて苦悶し、「俺にとってもギリギリの賭けだった」と独白するという珍しいエンディングでした。

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”We’ll Always Have Paris”

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”We’ll Always Have Paris”を観ました。タイトルは映画「カサブランカ」のセリフであり、「二人の心の中にはいつまでもパリがある」という意味です。それで今回は艦長ジャンルックの大学時代の恋人ジャニスが登場します。ジャンルックはパリでの学生時代、彼女との待ち合わせをすっぽかしてそのまま別れてしまった、という残酷なことをやっています。その彼女は今はポール・マンハイムという宇宙物理学者の妻となっています。マンハイムはある星に移住してその星の近くのパルサーの巨大な重力を利用して時空をコントロール出来るという自分の理論を実証しようとしますが、それが暴走して2つの次元の間に裂け目が出来、その副作用でエンタープライズ号を含む広範囲で、同じ時間が2回繰り返されたり、まったく同じ人間が複数出来たりという現象を引き起こします。しかもそのままにすればこちらの次元が向こうの次元に飲み込まれてしまいます。という非常にシリアスな展開の一方で、ジャニスはジャンルックに何故あの時来なかったのかの理由を問い詰めます。時空の裂け目はデータが反物質をマンハイム博士の実験装置に投入し修復されました。ジャンルックはホロデッキで、待ち合わせの場所だったパリのカフェを再現し、そこでジャニスに改めて別れを告げます。ジャンルックが待ち合わせに行かなかった理由は、ジャニスと結婚して平凡な暮らしを送るより、スターフリートの軍人の波乱の道を選んだ、ということみたいです。それは理解出来ますが、何て身勝手な奴、と思います。

kintoneとExment



6月から勤めている会社で今は取り敢えずITの仕事しています。そこであるデータベースを作ることになりました。データは20数年分あるのですが、その入力がExcelでされていて、入力チェックがほとんど入っていません。そのためデータの揺れが非常に大きいまま、最終的にはkintoneのアプリの中に収録されています。それでまず入力はBPM(Business Process Management)のツールである、Questetra BPM Suiteを使うように変えました。Questetraは入力欄を正規表現で規制出来るので、非常に強力な入力チェックが簡単に実装出来ます。またXML形式のリストデータを参照してそこから選んでデータを入れることも出来ます。そしてQuestetraには、最初からkintone連携というのが用意してあったので、最初はこれを使って自動的にkintoneのアプリにデータを書込めばいいかと思っていました。ところが、kintoneにはコースが2つあり、今の会社で使っているのは安い方で、これには外部連携機能がありません。外部連携機能を使うためには、高い方のコースに全アカウント切り替えないといけません。それでそこまでしてkintoneを使う価値があるかどうか調べました。その結果、「kintoneって一体何の役に立つの?」という疑問が湧いて止みませんでした。

kintoneの問題点はというと、
(1)データベースのツールのように宣伝していますが、リレーショナルデータベースではまったくありません。従ってデータが増えれば増えるほど管理が面倒になり、スピードも低下します。主キーの設定とかリレーションの設定も当然ありません。トランザクション処理(一連の複数のデータベース操作処理のこと)も出来ません。
(2)普通何かのマスターテーブルを参照してデータを入れる、というのはデータベースの基本中の基本ですが、kintoneだとこれが「ルックアップ」ということになっています。しかし、ルックアップは別のアプリのデータを一度コピーしてそれを参照するだけのものであり、元のアプリのデータが変更されても、それはコピーした側のアプリには自動的に反映されません。
(3)データの容量も1アカウント当たり5GBしかありません。
(4)見た目のカスタマイズも機能が限定されていて、データの一覧が見にくいです。今の会社では皆結局CSVをエクスポートして、Excelで見ています。
(5)入力の制限に正規表現がサポートされていません。

kintoneを作っているのはサイボウズですが、ここの開発のトップのH氏は元ジャストシステムの方で、私と同じ頃在籍されています。しかしその方が所属していたのはJOSSというグループウェアのチームです。なのでサイボウズのガルーンというグループウェア(今の会社で使っています)は笑ってしまうくらいJOSSとそっくりです。でもガルーン自体はそんなに悪くありません。しかし、kintoneは「なんちゃってデータベース」ツールであり、私に言わせれば「ゴミデータ作成ツール」です。

それでどうしたかと言うと、結局kintoneを止めて、前の会社で使った経験のあるExmentに変えました。これは前の会社であるデータベースを操作するアプリを開発するのに、ある開発会社から提案されたもので、これを使うことで開発費を半分に抑えることが出来ました。また、ExmentはMySQLを使うWebアプリの開発ツールであり、当然ちゃんとしたリレーショナルデータベースのアプリが簡単に作れます。今実際にExmentでデータベースアプリを作り始めましたが、生産性は非常に良いです。kintoneのコース変更は止めて、そのお金でAWSのEC2サービスでAmazon Linux 2023を動かし、その上でExmentを動かしています。前の会社ではExmentのインストールはその開発会社にやってもらいましたが、今回は自分でやりました。サーバーのその他の設定も含めて3日もかからず構築出来ました。大事なことを言い忘れましたが、Exmentはオープンソースのツールであり、一つの会社で一つのサイトを使い、また開発元にカスタマイズを要求しない限りは無償です。カスタマイズはプラグインを開発することで無償のまま可能です。私としてはkintoneよりもExmentを強くお勧めします。自分で開発するのが敷居が高ければ、NTTデータCCSという会社が構築サービスをやっています

「帰ってきたウルトラマン」の「許されざるいのち」

「帰ってきたウルトラマン」の「許されざるいのち」を観ました。郷隊員の小学校の時の親友がマッドサイエンティストとなって、植物であるウツボカズラとトカゲを合成した新しい生物を創り出します。それが巨大化して暴れ、というお決まりの展開で、発明者が郷に説得されてそれの弱点である光線で怪獣となったレオゴンを倒そうとしますが引き金を引けず、自らがレオゴンに食べられてしまいます。後はウルトラマンがレオゴンを倒す訳ですが、今回は比較的苦戦せず、ブレスレットで怪獣をバラバラにして倒しました。なお、この回の脚本は公募であり、それを書いた人は後に「ゴジラVSビオランテ」の脚本を書いた人とのことです。うーん、植物系怪獣って、ウルトラQのマンモスフラワー(ジュラン)から、グリーンモンス、ケロニアと既に色々あったので目新しさはありません。むしろ本当に動物と植物の間の存在である粘菌の怪物で、南方熊楠が蘇ってそれを操って神社合祀政策を進める政府を倒す、ぐらいはやってほしかったです。(笑)

トワイライト・ゾーンの”The Thirty-Fathom Grave”

トワイライト・ゾーンの”The Thirty-Fathom Grave”を観ました。真夏に観るのに適当な怪談ものです。1963年4月にアメリカのある駆逐艦がガタルカナル沖を航行中、水中に金属物を発見します。近付いてみるとそれは潜水艦であり、その中から誰かがハンマーで金属を叩く音がします。ダイバーを潜らせて調査しますが、それは難破した潜水艦であり、生存者はいなさそうでした。しかし音は断続的にし続けます。その音を聞いて、甲板長のベルは気を失い、医務室に寝かされます。その潜水艦は、1942年4月の第1次ソロモン沖海戦で日本の駆逐艦により沈められたもので、実はベルはそのただ一人の生き残りでした。彼はその潜水艦で信号係を担当していましたが、浮上中に探照灯に付けた赤外線フィルターを落してしまい、そのために潜水艦は日本軍に見つかり爆雷攻撃を受けます。その攻撃で潜水艦の乗員はベル一人を残して全員死亡しました。ベルは死んだ乗員の亡霊が自分を招くのを見ます。彼は自分のせいで潜水艦が沈んだにも関わらず、自分だけが生き残ったことに自責の念を感じており、亡霊に呼ばれた彼は甲板から海へ飛び込みます。そしてその身体はどこにも見つかりませんでした…
ダイバーが再度潜って潜水艦の中を調べたら、そこに8人分の骨があり、その中の一人がハンマーを持っていました…

「帰ってきたウルトラマン」の「怪獣使いと少年」

「帰ってきたウルトラマン」の「怪獣使いと少年」を観ました。このエピソードはこの新マンの話の中で一番の問題作です。何がかというと、親に捨てられ北海道江差から(少年はアイヌでは?とうのが暗示されています)東京に出てきた少年を、町の人がよってたかって宇宙人だろうと決めつけいじめる、という陰湿な話だからです。少年は地球に何かの調査にやって来たエイリアンによって、怪獣ムルチが引き起こした暴風雨の中で死にかけていたのを助けられ、実の親子のようになります。そしてエイリアンが地中に隠した宇宙船を掘り出してその母星であるメイツ星に一緒に行こうとしています。子供達が少年をいじめるだけではなく、町の人まで少年にパンを売るのを拒んだり、あげくの果ては集団で少年を連れに来て暴行しようとします。そしてそれを止めようとして出てきたメイツ星人を、警官はあろうことか撃ち殺してしまいます。その星人が念力で封印していた怪獣ムルチが同時に登場しますが、郷隊員は「怪獣をおびき出したのはあんた達だ」と言って戦おうとしません。そこに何故か雲水の格好をした伊吹隊長がやって来て、「町が大変なことになっている」と郷を諭します。それでやっとウルトラマンになって怪獣を倒します。
その怪獣が魚怪獣ムルチという名ですが、これは雷魚の韓国名のカムルチーから取ったのではないでしょうか。またメイツ星人の人間としての姓が「金山」も在日の人を思いださせる姓です。脚本を書いた沖縄出身の上原正三はおそらく関東大震災の時の朝鮮人殺害とかも意識しながらこの話を書いたのかと思います。

NHK杯戦囲碁 高尾紳路9段 対 鈴木伸二8段(2023年9月10日放送分)


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が高尾紳路9段、白番が鈴木伸二8段の対戦です。全体として淡々と進んだ本局ですが、白が黒の右下隅に仕掛け、2子を犠牲にして右辺で1子を抜いて、それにより右辺の白が活きた展開は白が打ちやすい感じでした。そうなると今度は右上隅から伸びる黒が狙われることになりますが、黒は劫を仕掛けて勝ち、黒もここははっきりと活きました。こうなると形勢は不明でヨセ勝負となりました。しかしそのヨセの中で、黒がツケこして白を切断に行った時に、白が上方のハネで応え、結果的に黒1子を取り込んで上辺の白地を増やしたのは、はっきりと白が得をしたように思います。その後黒は中央で白を切断して頑張りましたが、黒が覗いたのに白が横へ延びて受けたのが好手で、ここでは黒は戦果を挙げられず、結局そのまま白リードでヨセが進み、終ってみれば白の1目半勝ちでした。鈴木8段は最近各棋戦で活躍していますが、本局も隙の無い打ち回しでした。