一太郎2025と一緒に出るATOKの「新機能」をWebのニュースで見て、あまりのデジャビュ感に思わず苦笑しました。
1.「ATOKハイパーハイブリッドエンジン2」
確か1997年頃のATOK12だったと思いますが、(開発期間が短く)大した売りがなかったんで、当時ATOKの製品企画を担当していた私は「SuperATOKエンジン」と称して売りました。(変換プログラムをエンジンと呼んだ多分最初の例です。)実際には変換部がかなり変わったのはむしろその次のバージョンで開発のMNさんから苦言を受けました。遠い記憶。
どうでもいいけど、こういう素人騙し的な名称付けて売れる時代ではもうないと思います。変換の時代ではなく生成の時代でしょ?Copilot for Githubみたいに「あなたが入力したい文章はこれでしょ?」ぐらいやらないとダメだと思います。
2.「お好みの辞書を選んで「わたしの辞書」に」
これも2004年~2005年で元々携帯電話用ATOKの補助辞書でしたが、私は本当にバラエティに富んだ辞書を100近く作りました。それに比べて今回の例で出ているのを見ると、なんだこの程度か、という感じです。
ともかく1990年代後半から2000年代前半のATOKは方言から古文まで当時出来ることはほぼ全てやったと思っています。今のATOKはその当時の遺物ですね。肝心の変換もディープラーニングで辞書作成とか言い出してダメになってしまったように感じています。(最近のATOKはやたらとあり得ないような変な候補が第1候補で出て来て、トイラッとします。)今の会社では自分のPCの管理者権限をもらえないのでMS-IMEを使っていますが、今のATOKとの大きな差は感じません。