2008年4月にフィンランドのヘルシンキを訪れた時に撮影したもので、ヘルシンキ最大のランドマークである、ヘルシンキ大聖堂です。フィンランドのキリスト教はルター派のプロテスタントで、この教会もそうです。ネオ・クラシック様式です。
フランクの弦楽四重奏曲
私は昔からフランキスト(セザール・フランクのファン)です。
今はフランキストという言葉が死語になるほど人気がなくなっていて、CDの点数もかなり減っているように思います。
そんなフランクの中でも一番好きで、最高傑作だと思うのが、弦楽四重奏曲ニ長調です。
愛聴盤は、フランスのパレナン弦楽四重奏団のものです。これ以外には、長らくレーヴェングートSQとかプラハSQとか、2,3枚くらいしか出ていませんでしたが、昔聴いた限りではパレナン弦楽四重奏団のものに比べればかなり劣りました。
レコ芸の2009年8月号で「蘇れ!名盤~求む「復刻」「再発」「再評価」」という特集があり、その中で、このパレナン弦楽四重奏団のCDを挙げている人がいて、我が意を得たり、でした。
このパレナン弦楽四重奏団のCD、長らく廃盤だったのですが、2014年11月に再発されて入手することができます。この曲を一度聴いてみたいという方には是非お勧めします。
その他、この曲は好きなので、他にも3枚ほどCDを所有しています。
1枚は、リトアニアのヴィリニュス弦楽四重奏団のもの。
もう1枚は、シュピーゲル弦楽四重奏団のものです。
最後は、ファイン・アーツ弦楽四重奏団のものです。
この中からどれか1枚、というならヴィリニュス弦楽四重奏団のをお勧めします。
長音符の記号「引」
以前、亡父の四十九日を自分なりのやり方で悼むため、浄土真宗のお経のCDを取り寄せました。それには、お経のテキストがついているのですが、「日本語における長音符の起源」で紹介した、本来の音引き記号である「引」が、お経では今でも使われていることを発見しました。(写真は「正信偈」の最後の方です。)
ちなみに現在の長音符の「ー」は、元々この「引」の旁(つくり)だけが残ったものと言われています。(なので、明治時代から昭和に入っても、横書きの時でも長音符だけは縦に書くことが行われていました。詳しくは上記のHP参照。)
カール・ベーム後期録音集
カール・ベームという指揮者は、毀誉褒貶の激しい指揮者です。かつて(私がクラシック音楽を聴き始めた高校生の頃)は、その実力以上に神格化された存在でした。カラヤン/ベルリンフィルの対抗馬がベーム/ウィーンフィルでした。今は逆にそこまで言わなくてもいいんじゃない、と言いたくなるぐらいに貶められているように思います。クラシック音楽を聴き始めて約40年が経過した今、客観的に見てみると、かつてのように神格化するのはやり過ぎとしても、そんなにひどくけなされる程悪い指揮者ではなく、名指揮者列伝の中でも、決して悪くない位置につけているんじゃないかと思います。かつては、モーツァルトはベームと言われたものですが、その後ピリオド演奏というのが流行し、ベームのスタイルは古くさいとされてしまいました。ベームの指揮はややもするとくどくなり、その最たるものがブルックナーだと思います。意外にいいのはオペラで、専門家であるR・シュトラウスはもちろんですが、ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」も最高の名演だと思います。まあ、こんな23枚組のCDを買うぐらいだから、私はベームが好きです。
ミヤコドリ
八重桜、サトザクラ
イッタラ社の鳥の置物
フィンランドの熊缶
麻薬犬
ダイシャクシギ
シギ・チドリの仲間の中でも、ホウロクシギと並んで大型なのが、このダイシャクシギです。名前の通り大きなクチバシを持っています。このダイシャクシギは英語ではcurlew(カーリュー)と言います。鳴き声から来ている名前みたいです。イギリスの作曲家ベンジャミン・ブリテンに、「カーリュー・リヴァー」というオペラ作品があります。直訳すれば「ダイシャクシギのいる川」になります。実はこのオペラは、日本の謡曲「隅田川」を翻案したものです。隅田川に都鳥が登場しますが、この都鳥は現在のミヤコドリのことではなく、ユリカモメのことだと言われています。ですが、ブリテンは文字通りミヤコドリ(シギ・チドリの仲間です)だと解釈して、同じシギ・チドリの仲間でイギリスにもいるダイシャクシギを選んでタイトルにしたんだと思います。いわば勘違いから生まれたタイトルです。