小林信彦の「虚栄の市」、今読んでいますが、ひどく読みにくいです。色々実験的な手法を取り入れていますが、必然性が感じられず、肩に力が入りすぎている感じです。後年のサービス精神はまだ見られないです。後、何か人間に対する不信感のようなものも感じられます。
小林信彦の「虚栄の市」
小林信彦の「袋小路の休日」
小林信彦の短編集である、「袋小路の休日」です。
好きな作品なんで、中公文庫で持っていましたが、講談社文芸文庫で再版された時にまた買いました。
小林信彦が芥川賞の候補になっていた頃(小林信彦は1975年から1977年にわたり、3回芥川賞の候補になっています)の一連の作品のうちの一部です。(初出は、「北の青年」が「文学界」、他は「海」、1977年~1979年、この作品集に収められている作品の誕生には、「海」の編集長だった塙嘉彦が関わっています。)
これについては、以前amazonで書評を書きましたので、それを引用します。(一部誤字訂正)
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小林信彦ファン待望の復刊。
世の中の最先端に接して生きながら、その流れにうまく乗れない不器用な人間を味わい深く描いた珠玉の短編集です。
特に、博文館の「譚海」の元編集長であり、小林信彦が宝石社でヒッチコックマガジンを編集していた頃、嘱託として勤務していた真野律太をモデルにした「隅の老人」が秀逸。国枝史郎の「神州纐纈城」がきっかけになって、主人公と老編集者が交誼を結ぶエピソードは非常に印象的です。
また、「路面電車」も、言ってしまえば都電の荒川線に乗って、家族でちょっとした旅をするだけのお話ですが、主人公が下の娘さんを気遣う暖かさが、心に残ります。(このモデルとなった下の娘さんも、今や子供がいるのですが…)
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私は、国枝史郎もその作品「神州纐纈城(しんしゅうこうけつじょう)」もこの作品で知りました。(話は逸れますが、国枝史郎にはその後はまって、青空文庫に入っているほとんどの作品を読みました。)何度呼んでも飽きない作品ばかりです。また、「路面電車」はあらためて読み直してみると、実は結末部は幻想的なSFのようで、私は好きな作品といいながら、長い間それを読み落としていました。
アイスランドポピー
ベゴニア
多摩川のサギ類
スマホのバッテリー
ササゴイ
2007年9月1日に東京港野鳥公園の潮入りの池で初めて見たササゴイです。
シンガポールのジュロン・バードパークで、良く似たハシブトゴイ(このブログのトップ画像)を見てから、是非見てみたい鳥でした。ハシブトゴイはかつて小笠原諸島にも亜種がいたらしいですが、残念ながら絶滅してしまったということです。
八重桜まだまだ満開
尚智庵へのアクセス
ここのブログにGoogleアナリティクスを入れたついでに、「尚智庵」の方にも入れてみました。2日間の記録がこの画像です。1カ月のユーザー数が12,000くらいあることになります。英語のラテン語の教科書で、Wheelockというのがあり、この教科書の練習問題の解答を載せているのがキラーコンテンツで、アメリカからのアクセスが非常に多くあります。以前、アメリカの大学のラテン語の先生から、学生があなたのサイトを見て解答をコピーしてくるので、解答の掲載を止めて欲しい、というメールをもらったことがあります。