伊香保 おもちゃと人形 自動車博物館

「伊香保 おもちゃと人形 自動車博物館」での写真の一部です。ここの館長の方はラリーで色々と活躍された方みたいですが、それ以外に大変な「オタク」で、年齢が近い私には非常に楽しめました。今の若い人にこれらの写真を見せても何だか分からない、というものが多いでしょう。ともかく実物大の戦車まで作ってしまう凝りようにはびっくりでした。

謹賀新年2022

明けましておめでとうございます。今年もこのブログにお付き合いいただければ幸いです。
伊香保温泉に来ています。初詣は榛名神社と伊香保神社に行きました。一番下の写真は「おもちゃと人形自動車博物館」にあった「頭文字D」のパンダトレノです。「藤原とうふ店」もモデルになった店の店舗を復元しています。黄色の車も「頭文字D」をご存じの方には説明不要でしょうが、高橋啓介のFD(マツダ アンフィニRX-7 FD3S型)です。

さらに真空管アンプの棚卸し-エレキットのTU-8200R

真空管アンプの棚卸しは続きます。今日はエレキットのTU-8200Rです。元々は6L6GCシングルアンプですが、このアンプはバイアス電圧の自動調整機構が付いていて、まったく調整無しで、KT66、KT77、KT88、EL34、5881などのオクタルピンの各種ビーム管・五極管に差し替え可能です。それで今挙げた真空管は全てペアで持っています。こういうのを球転がしといって、なかなか楽しいですが、気を付けないと真空管のソケットというのは、そんなに頻繁に抜き替えることを想定していませんので、やり過ぎるとソケットが壊れます。後それから、NF(負帰還)をかけたアンプでは、出力管を変えても音の変化というのはほんの微差です。ブラインドテストをやったら聴き分けられる人はほとんどいないでしょう。
このアンプは出力管が差し替えられる以外に、増幅の方式として、普通の五極管接続、ウルトラリニア(UL)接続、三極管接続に、ジャンパー線の変更で切り替えられます。なので真空管入門としては最適のアンプだと思います。価格はキットで実売6万7千円くらいです。エレキットの真空管アンプはプリント配線板を使っていますので、組立てるのが楽ですし、マニュアルも非常に良く出来ています。

トライオードのTRV-88SER

なんか年末大掃除じゃなくて、手持ち真空管アンプ棚卸しみたいになって来ました。これはトライオードのTRV-88SERです。KT88のプッシュプルで35W+35Wのプリメインアンプです。さすがにこれだけパワーがあると余裕を持ってゆったりと鳴ります。300Bみたいな繊細な感じではなく、大らかに包み込むような音で、オーディオマニアより音楽ファン向けのアンプです。作っているのは中国ですが、品質は非常に良いです。ただリモコンの電池ボックスだけはリード線付きの市販品そのままでこれはちょっといただけませんが…初めての真空管アンプにお勧めです。といっても18万円弱くらいしますが、私は逆に手配線のアンプで、よくこの価格で出せるなと思います。

超三結アンプ再び

真空管アンプを聴きなおしが続いています。今日の組み合わせはこれ。
LUXMAN CL-38uC + 音の工房 SK-60KT(PCL86超三結アンプ)。
これがなかなかいいです。超三結アンプは前は高音の独特の輝きみたいのが強すぎる感じがありましたが、しばらく聴かないでいたらそれなりに熟成したように感じます。私としては全段差動プッシュプルアンプよりもこちらの超三結アンプの方が音としては好みですね。定位とか音像の実在感は全段差動プッシュプルアンプがいいですが、何というか全段差動は音が太めな感じで、真空管アンプらしさが減じているように思います。
超三結は3W + 3Wで現代スピーカーを鳴らすには非力ですが、CL-38uCが上手く補ってくれる感じです。この超三結アンプは音の工房のキットの部品を7割方取っ替えて、私なりにベストの音を出そうとして作ったものなので思い入れがあります。良く超三結アンプの音をドンシャリと評する人がいますが、私に言わせれば普段真空管アンプのカマボコ形の周波特性の音ばかり聴いているから、超三結の音がドンシャリに聞こえるんだと思います。私としては超三結アンプの方が自然な音に聞こえます。

「ローマ土地制度史」の日本語訳の6回目を公開

ローマ土地制度史」の日本語訳の6回目を公開しました。いよいよ本論に入り、ローマの測量と区画割りの具体的な手法の説明があります。しかし公共建築で有名なローマの割りには、測量と区画割りの技術は原始的という印象です。特に基準線に東西の線を使うのですが、その基準とする日の出の方向が年間で移動するのを考慮していなかったというのは驚きです。

キャプテン・スカーレットの”Lunarville 7″

キャプテン・スカーレットの”Lunarville 7″を観ました。月面基地(人類が最初に月に降り立ったのが1970年と説明されており、アポロによる月面着陸より前のドラマということが分かります。)が突然通信を送って来て、それによると彼らはミステロンズとの平和裡な交渉に成功し、今後は中立を保ちミステロンズとは戦わないと言って来ました。真偽を確かめるため、カーネル・ホワイトは、キャプテン・スカーレット、キャプテン・ブルー、そしてルーテナント・グリーンを月面基地に送ります。(細かいことですが、3人ともロケットに乗り込むのに宇宙服を着用していません。)月面基地の司令官の説明だと、彼らは”Speech Intelligence Decoder”(SID)と呼ばれるAIを開発し、それによってミステロンズとの交渉が可能になったと言います。キャプテン・スカーレットは月面を見学したいと言い、モービル機で案内されますが、キャプテン・スカーレットがフンボルト海に行きたいと言ったら、月面基地の人間は急に時間が無くなったと言って引き返します。彼らは寝室に案内されますが、キャプテン・スカーレットはそこの盗聴器を見つけ大声でどなって無効化します。さらに司令官の寝室に忍び込み、IDバッジを交換します。そしてSIDに命じて再度モービル機を発進させ、フンボルト海でミステロンズの基地が建設中であるのを発見します。基地に戻ったスカーレット達を司令官が拘束しようとしますが、IDバッジをすり替えているため、SIDは司令官の言うことを聞きません。その間にスカーレットはロケットに乗り込み、司令官がSIDを銃で撃ったため基地が爆発したのを間一髪発進して地球に戻ります。といういつもとはかなりテーストが違いますが、ミステロンズがどうやって月面基地の人間をミステロナイズしたのかの疑問が残りました。SIDという名前のコンピューターやルナ・モービルなど、謎の円盤UFOの設定の先駆けといえるかと思います。

NHK杯戦囲碁 藤井秀哉8段 対 一力遼9段


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が藤井秀哉8段、白番が一力遼NHK杯選手権者の対戦です。布石では、右上隅の黒の大ゲイマジマリの小目の石の左に白が付けて行くという最近風の打ち方で黒が実利、白が厚みを築き、スソアキですが右辺が白の勢力圏になり、右下隅にかかっていた黒を白がハサミとヒラキを兼ねて二間に挟みました。黒は下辺で両バサミに打ち、結局白が黒1子をシチョウに抱えた後抜き、黒は隅の白2子を切り離して実利を得ました。この後は白の右辺の地模様が焦点になりました。黒は右上隅の白の壁の断点を覗いて継がせた後、3線に飛び込んで壁攻めを狙いました。しかしその後の追及が無く、結局黒の2子を取り込ながら、白が右辺をつながったため、白には不満の無いワカレになりました。劣勢の黒は左下隅の星の白に付けて行き、この黒がどれだけ威張って活きることが出来るかが焦点になりました。この途中で黒は中央の白を切り離し、その白も弱かったため、多少黒が形勢を盛り返しました。しかし上辺から中央に延びる黒に2カ所の断点があり、その切りを狙われていました。また、白が左辺上方の黒にもたれて切りを入れて行った後、黒が白1子を抜いた所を当てられたのに手を抜い中央を打ちました。この結果白が劫を抜いて継ぐと中央の黒が浮いてしまい、あまりいい打ち方ではなかったようです。中央の白は結局右辺に連絡したため、下辺左から中央に延びる黒の死活が問題になりました。途中白は左下隅で黒2子を取って実利を稼いで勝勢でしたが、更に厳しく全体の眼を狙いに行きました。この結果黒は劫にするしかなく、例え劫に勝っても劫立ての被害が大きくなるため、黒の投了となりました。一力9段は最近天元のタイトルを取られ無冠になりましたが、決して不調ではなく、日本の囲碁界が若手を中心にパワーアップしているのだと思います。

久しぶりに全段差動プッシュプルアンプ

明日、冬用のタイヤに交換するのでタイヤを取りに行ったついでに、4ヵ月ぶりに全段差動プッシュプルアンプを持ってきました。ルネ・フレミングのクリスマスアルバムを聴いています。久しぶりですけど、これはこれでいい感じです。全段差動らしく定位は非常にいいですが、300Bシングルに比べるとちょっと音が太め、という感じがします。

ジェイ・ハインリックスの「THE RHETORIC 人生の武器としての伝える技術」

ちょっと前に読んだ本。ジェイ・ハインリックス著、多賀谷正子訳の「THE RHETORIC 人生の武器としての伝える技術」。会社で部下に表現の技術としてレトリックの概略説明をしたことがありますが、その時に参考文献に挙げたものの一つ。ただ、Amazonで評価が高かったから選んだだけで自分では読んでいなかったので、読んだもの。私の学生時代はレトリックがある種のリバイバル・ブームで、正確に言えば1960年代くらいにフランスのロラン・バルトあたりぐらいから再度ブームになったのですが、教わっていた先生がレトリックの研究をしていて、そのため多分レトリックに関する本は20冊以上読んでいると思います。なので今さらなのですが、なかなか本当の意味での実践的なアドバイスを書いている本は少ないのが、この本はその点が良く出来ていると思いました。本当はレトリックについて知りたかったら、アリストテレスの「弁論術」から始めるのが本道ですが、手っ取り早く効果を出したい、という人にはお勧めかも。ただ出て来る例がアメリカに偏っているので(例えばアニメのシンプソンとか)、そういうの知らないと理解しづらいかもしれません。