久々にCOVID-19ネタ。
確かウィルスの伝播性と重症化の割合は反比例するというのが定説だった筈が、最近はCOVID-19の変異型が伝播性が高く、しかも重症化しやすい、というこの定説に矛盾する報道が最近目立ちます。
これ本当に定説が間違っていたのでしょうか?
このパンデミックの初期の頃、このウィルスの致死率が非常に誇張されて報道されていました。インフルエンザの10倍とかそういう報道です。しかしそれはほとんどが初期の限られたn数について言っているだけで、結局感染者が増えていくと致死率がどんどん低くなっていくということを既に経験しています。
おそらく変異型も同じことで、伝播性が強ければ感染者が増え、その結果単純に数だけは重症者も増え、それが目立つために「伝播性も強い上に重症化率も高い」という単なる推測での報道が成されているだけだと思います。現時点で変異型ウィルスの致死率についての科学的に信用出来るデータはまだほとんど無いと思います。印象報道に振り回されないようにすべきだと思います。
投稿者「kanrisha」のアーカイブ
「名曲名盤」本はもう要らない。
最近家のオーディオシステムを一新して、またクラシック音楽をかなりの時間聴くことが増えたため、何十年かぶりに「名曲名盤」ものを買いました。レコード芸術という雑誌が延々と何十年も定期的にやっているものを、何年かに一回書籍にするもので、これは2017年版です。
読んであきれたのは、
(1)未だにそれかい!
というのが多すぎます。ミュンシュの幻想交響曲、フルヴェン/バイロイトの第九、グールドのゴールドベルク変奏曲、等々。先日知人との論争で深く調べることになったモーツァルトのピアノ・ソナタイ短調(K.310)も未だにリパッティが圧倒的一位。(私はリパッティのイ短調ソナタの演奏はかなり特殊な演奏と思い、これがスタンダードだとはまるで思いません。)
(2)と思ったら流行に流されている!
(1)の一方で、モーツァルトの交響曲については、昔は(1970~1980年代)はワルターかベームかという感じでしたが、この本ではアーノンクールかブリュッヘン。このピリオド演奏というのも一種の流行りものであり、私は廃れる日が来ると思っています。
(3)ちゃんと色んな演奏聴いているの?
私が多分日本の誰よりも多く演奏を聴いていると思われるブラームスの交響曲一番(私はCD、レコードを210種くらい持っています)で、フルトヴェングラーが入っているのはいいとしても、北ドイツ放送響とのものに誰も投票していません。フルトヴェンのブラ1はこれ以外は不要と思うくらいの名演です。
シューベルトの「冬の旅」(60数種所有)についても、フィッシャー・ディースカウで一番いいのは55年のムーアとの初録音のモノラル盤だと思いますが、これに投票している人は一人だけ。クヴァストフ盤に投票している人は0。私が好きなフルラネット盤も0。女声でロッテ・レーマンが入っているのはいいとして、先ごろ亡くなったルートヴィヒや、白井光子に投票している人は0です。要はほとんど沢山聴いていない人が投票しているということです。
昔(1980年代)はLPレコードの新譜は一枚2,800円くらいで今より相対的に高かったので、折角買うなら名演奏のをということでこういう本の需要はそれなりにあったのですが、今はボックスものだと一枚当たり100円くらいのものまである時代で、こういう内容の、しかもほとんど過去と大差無く、さらには演奏の網羅性も薄い書籍が今後生き残っていくのか、正直疑問です。初心者の方にはこういう複数の人の投票制のものより、一人の人が偏見丸出しで選んだ本の方がはるかに面白いと思います。(有用かどうかは保証しかねますが。)網羅性として優れているのは吉井亜彦さんの「名曲鑑定百科」シリーズです。
ケーブル類の交換
最近のマイオーディオでアンプが一応FIX(アキュフェーズのプリメインアンプのE-600をプリとして使い{これ単体でプリメインアンプとして使うより超三結アンプと組み合わせた方が私好みでした}、それに音の工房のSK-60の超三結アンプの部品大幅交換品をパワーとして使う)し、スピーカーも先日ヤフオクで落としたオンキヨーのD-77NEがまあモニタースピーカーとしては優秀ではないかと思い、FIX。そしてSACDプレーヤーとUSB-DACも交換しました。そうなると残りはケーブル類ということになります。ただ私は非常に高価なケーブルの効果については疑問を持っており、ケーブルである程度良質な(良質そうな)ものを使うのは、一種の精神衛生上の問題だと思っています。それでRCAケーブルでモガミの2497という元々マイク用ケーブルだったのを使ってまあいいかなと思った(プラシボ効果ではないかとも思いますが)ので、スピーカーケーブルもモガミにしました。モガミ3104という1mあたり1,280円のケーブルを3m買って、半分に切って1.5mx2で使い、先端処理はYラグを付けました。(写真のようにゴムの被覆の中に4本のワイヤーが入っていますので、対角線同士を結線するスタガード接続にして使っています。)端子加工が非常に大変でしたが、これでまあまあ満足出来る音が鳴っています。
戦争博物館
NHK杯戦囲碁 谷口徹5段 対 富士田明彦7段
5月2日(日)の(旅行中だったので録画で視聴)NHK杯戦囲碁は。黒番が谷口徹5段、白番が富士田明彦7段の対戦でした。布石で左下隅の白に左辺からかかった黒がコスミツケられて立ち、白が一間に開いて、黒は三間に開けば普通ですが、欲張って(?)左上隅に左辺からかかりました。白は隅を受けずに左辺に打ち込みました。この進行自体は普通なのですが、黒の立った2子が攻められる展開になったのはどうかと思います。また、黒は右上隅で一間に飛んだのを利用して上辺に打ち込みました。白は上から包囲する手を打ったので、ここで黒が素直に渡っておけば普通でした。しかい黒は渡らず左に二間に開きましたが、すかさず白から右上隅にコスミツケを打たれ渡りが無くなりました。こうなると上辺の黒も攻められる石になりました。更に黒は下辺の白模様に深く4線に打ち込みました。白はボウシして攻めましたが、ここは黒がまあ上手く打って、下辺の打ち込んだ石は取られましたが、代償で右辺をかなりまとめることが出来ました。後は左辺から伸びる石と上辺の一団を上手くしのげるか、ですが、これが白から見て典型的なカラミ攻めになり、黒は苦心惨憺しました。中央は放置気味で上辺の一団を逃げ出し、右上隅の白を取ってしまおうと頑張りましたが、白にしのがれ、そうなると中央に取り残された左辺からの一団がほとんど死んでおり、仮に活きたとしても白地が多いということで、黒の投了となりました。谷口5段は初出場でしたが、ちょっと緊張していたのか手が伸びませんでした。
殺生石(那須湯元温泉)
那須塩原温泉
またPCL86入手(EUROPA80とHALTRON)
黒沼香恋の「フランスの夜会」(CD)
黒沼香恋さんのデビュー盤である「フランスの夜会」を聴きました。黒沼さんはまだ東京藝大の4年在学中ですが、既に年少の時から全日本学生コンクールで優勝したりと実績を積み重ねている若きピアニストです。本アルバムにはラヴェルのピアノ協奏曲と、「ラ・ヴァルス」、「逝ける王女のためのパヴァーヌ」、ドビュッシーの「月の光」、そしてプーランクの「ナゼルの夜会」が収録されています。最近の日本のピアニストは昔に比べると技術的には非常に向上していて、黒沼さんも非常に安心して聴ける確かな技量があります。そして黑沼さんんは音が色として見えるという「共感覚」の持ち主のようです。これはフランスのピアニストのエレーヌ・グリモーと一緒です。そういう感覚の人にはこのラヴェルのピアノ協奏曲は本当に色彩感溢れる曲なんだと思いますが、弾いている本人が楽しみながら弾いている感じが良く出ています。他の曲も良かったですが、プーランクの「ナゼルの夜会」は初めて聴きました。これはプーランクがある何夜かの夜会に招かれた時に即興で弾いた主題を元にした変奏曲で、それぞれの変奏曲はその夜会にいた友人一人一人が描写されているようです。在宅が多い中、音楽は本当に癒やしになっていますが、このCDは特にそうでした。これからの黒沼さんの活躍が楽しみです。
スター・トレックの第2シーズンの”Journey To Babel”
スター・トレックの第2シーズンの”Journey To Babel”を観ました。ある星の資源を巡っての戦争回避のために連邦の各星系の大使を集めた会議が惑星バベルで行なわれることになり、各星系の大使達100人をエンタープライズ号が運びます。その中にはバルカンから派遣された大使もいて、それは何とスポックの両親でした。スポックは父親が大学で研究生活をと望んだのに対し、スターシップの任務に着いたため、あまり仲が良くないようです。そんな中、ある星系からの大使が殺され、その殺し方はバルカン人だけが出来ることから、スポックの父親に疑いがかかります。その取り調べの際にスポックの父親は一種の心不全を起こして倒れます。治療のためには手術が必要で、Tマイナスという特殊な血が必要です。エンタープライズ号の中でそれを供給できるのはスポックだけでした。スポックは最初は輸血の提供を快諾していましたが、エンタープライズ号が謎のエイリアンの宇宙船に追跡されている最中に、カークがある星系の大使の付き人に襲われ、肺を刺されて動けなくなります。一度は輸血をOKしたスポックでしたが、カークが倒れ、なおかつ正体不明の宇宙船に追跡されている状況では自分が指揮を執る必要があるということで輸血を断ります。おそらく地球人のスポックの母親は何とか息子の心を動かそうとしますが失敗します。そうこうしている内にカークが意識を取り戻し、怪我した状態ながらエンタープライズ号の指揮を執り、スポックに輸血するように言います。エンタープライズ号はその後謎の宇宙船からの攻撃を受けますが、相手のスピードがエンタープライズ号を上回っていて、フェイザーも光子魚雷も外れます。そこでカークはエンタープライズ号の船内の電気を切り、死んだふりをします。エンタープライズ号が動けなくなったと思って近づいて来たエイリアンの宇宙船を今度こそフェイザーが捕らえ破壊に成功します。スポックのロジックと感情のせめぎ合いが見られた面白いエピソードでした。