各社のPCL86の音を比べたのではなく(超三結アンプで真空管の聴き比べをするには、30分ランニングした後バイアス調整をしなければならないので大変です)、中の構造を比較して見て、素人目かも知れませんが工作精度とか丁寧さという意味で一番高レベルに作られていると思ったのが、ドイツのVALVOです。今はもう無い会社ですが、品質の良さでは定評があって、テレフンケンのよりも良いと言われていたり、実はテレフンケンの一部のハイグレードの真空管はVALVOのOEM品だったみたいです。それでPCL86超三結アンプのPhilips製PCL86を取り外して、このVALVOを付けました。バイアス調整をし直して聞いてみたら、また少し発振が出るようになりましたが、スピーカーケーブルにフェライトコアのノイズフィルターを巻いたら、ほぼ問題ないレベルになりました。
それで音質ですが、Philipsがやや大人しめで、超三結らしい高音のきらめきが抑えられていましたが、このVALVOでまたきらめきが蘇りました!ちょっと癖がある高音といえばそうなのですが、耳には非常に快い高音です。PCL86の主流はPhilipsの方なんでしょうが、異端もいいものだと思います。そんな訳で、またeBayでVALVOのPCL86を何本か落札して取り寄せ中です。
なお、超三結というのは三極管で五極管に100%のNFを掛けているので、真空管を変えても差が出ないと思っていらっしゃる方がおられたら、それは違うと申し上げます。PhilipsとVALVOで音ははっきり違います。これはプラセボではなく、ある程度の耳がある人だったら誰でも分かると思います。













スター・トレックの第3シーズンの”The Cloud Minders”を観ました。エンタープライズ号はある星で植物の病気が流行り植物が全滅しかけているのを止める命令を連邦から受けます。その病気を治療出来るのはただ、ジーナイトという鉱石だけで、アーダナという星でそれが採れます。エンタープライズ号はジーナイトを受け取りにアーダナに向かいますが、鉱山の入り口に降り立ったカークとスポックはいきなり鉱山のスタッフ数人で女性が率いる集団に襲われます。しばらく格闘している内に、その星のトップであるプレイサスが現れ、カーク達を救います。この星には雲の上に空中に浮かぶ都市があり、貴族のような人間が住んでいました。一方で鉱山で労働するのはトログライトと呼ばれる種族で、貴族達は彼らをより知能が低い人間として馬鹿にしていました。カーク達はカーク達を襲ったトログライトの女性ヴァーナが拷問を受けていたのに抗議しましたが、プレイサスは立腹してカーク達に去るように言います。一旦エンタープライズ号に戻ったカークはマッコイから、精製していないジーナイトからは目に見えないガスが出て、人間の知能の働きを抑えかつ感情的にすると聞きます。カーク達はそのガスがトログライトの知性が十分発達しなかったことの理由と考え、ガスマスクを作って再びアーダナの空中都市に転送で降り立ちます。そこでヴァーナを説得し、二人で空中都市を脱出して鉱山に向かいます。しかしそこでヴァーナはカークを捕虜にしてしまいます。カークは隙を見てフェイザーを奪い返し、鉱山の岩を撃ってわざと閉じ込められた状況を作ります。そしてそこにプレイサスを転送させます。カークはヴァーナとプレイサスの二人両方にジーナイトの採掘作業を強います。カークとプレイサスはやがて感情的になり取っ組み合いの喧嘩を始めます。ヴァーナがコミュニケーターでエンタープライズ号に助けを求め、3人はエンタープライズ号に転送されます。カークはそこで正気に戻ります。結局、カークはトログライトのためにマスクを送ることを約束し、プレイサスもそれを渋々認めるという結末です。どうでもいいですけど、カークのやっていることは完全に内政干渉で、いくらジーナイトを手に入れるためとはいえ、やり過ぎのように思います。最近はカークが出てきた美人と関係を築くことが多いですが、今回はプレイサスの娘とスポックのほのかな恋愛関係が出てきます。
キャプテン・スカーレットの”Model Spy”を観ました。今回ミステロンズに狙われるのは、スペクトラムの欧州の諜報員網の元締めであるヴァーデインで、普段はファッションデザイナーを装っています。カーネル・ホワイトは、数日後にモンテカルロで行われるファッションショーが狙われると考え、キャプテン・スカーレット、ブルー、デスティニー、シンフォニーの4人を現地に派遣します。エンジェルの2人はファッションモデルに化けます。その前にモノレールの脱線事故で死んだ二人のモデルがミステロナイズされています。その内一人の声はシルヴィア・アンダーソンです。スカーレットはヴァーデインにショーに出ないように言いますが、ヴァーデインはここ数日でキャプテン・ブラックが欧州に出没しているので自分をエサにしてブラックをおびき出すと言います。まずはヴァーデインのクルーザーがミステロナイズされたモデル二人の工作で爆破されますが、全員無事でした。ショーの本番で、スカーレットは飲むものに追跡用の薬品を入れてヴァーデインに飲ませます。窓拭きを装ってブラックが外から麻酔銃でヴァーデインを撃ち、ミステロナイズされたモデルが灯りを消し、ヴァーデインを連れ去ります。しかしスカーレットが飲ませた薬品のおかげで、ブラックとモデルの車の位置は突き止められ、トンネルの中で追い詰められたブラックとモデルはヴァーデインを車外に落とし姿を消します。
スター・トレックの第3シーズンの”The Way to Eden”を観ました。エンタープライズ号は数日前に盗まれた宇宙船オーロラを追跡しています。警告を出しますが応答せず、エンジンを最大限にして逃げ切ろうとしますが、結局オーバーヒートして爆発します。爆発の寸前乗っていた10人くらいのグループを無事エンタープライズ号に転送させることが出来ました。そこにいたのはまさしくヒッピーみたいな若者で、一人のサーヴィンという博士に率いられており、理想郷である惑星Edenに行く、と主張しています。彼らは音楽を使ってエンタープライズ号の若い乗組員に影響を与え出します。またその中の一人の女性はチェコフのアカデミーでの同級生でしたが、途中でドロップアウトしていました。一行はチェコフから、サブのコントロールルームでエンタープライズ号を完全に操作できることを聞き出し、音楽でエンタープライズのクルーの関心を引いている間に、一人が監禁されていたサーヴィンを助け出し、サブコントロールルームを占拠し、惑星エデンに向かいます。エンタープライズ号のクルーはコミュニケーターに超音波を流され全員倒れ、その間に一行はシャトルを盗んでエデンに向かいます。正気に戻ったエンタープライズ号のクルーは一行を求めてエデンに向かいます。しかしそこは一見楽園の星でしたが、全ての植物は強酸を含み、そこの果物を食べたアダムという男は死んでいました。残りのメンバーはシャトルの中にいましたが、全員強酸で足に火傷を負っていました。それでもサーヴィンはこの星に残ると言い、外に出て果物を口にしますが、毒に当たって死にます。まあこういうエピソードが作られる時代(1969年)だったいうことで、今観ると馬鹿馬鹿しいお話です。