ウルトラマンAの「怪談!獅子太鼓」

ウルトラマンAの「怪談!獅子太鼓」を観ました。クリスマスが終ったら正月ということで、獅子舞超獣が登場します。獅子舞の踊り手の男性がある若者に獅子舞を馬鹿にされて足に怪我をしたのを恨んで、どこからか拾ってきたインド・チベット系?の「かいま様」(怪魔様?)にお祈りした結果、息子の新太がかぶったお獅子の面は取れなくなり、巨大化して新太を中に入れたまま超獣になります。そして父親はかいま様に操られて太鼓を叩いて獅子舞超獣を操ります。竜隊長が太鼓だけを撃って男を正気に戻すと、今度はかいま様もカイマンダに巨大化します。二匹に挟み撃ちにあって苦戦するエースですが、まずカイマンダを光線技で爆破し、それからシシゴランもメタリウム光線で倒します。普通それで倒したら超獣は爆発しますが、ご都合主義で超獣の身体が消えて新太が無事に現れます。うーん、ネタに困ってますね、としか言いようがありません。

最近の中央線の事故の多さ

最近の中央線、本当に事故が多いですね。特に23日(日)の16時過ぎ、24日(月)の7時半、26日の8時からの火災による運転見合わせと12時過ぎの八王子での人身事故、この3回の運転見合わせの全てに遭遇しました。5月31日から6月27日までで8回の人身事故だそうです。このまま行くと新記録更新ですね。まったく何だか呪われているんじゃ無いかと思ってしまいます。大体、中央線のホームドアの設置の遅れは何なんでしょう。八王子駅でも横浜線はホームドア化が完了していますが、中央線はまだです。

アディル・エル・アルビ&ビラル・ファラーの「バッドボーイズ RIDE OR DIE」

本日お休みで、「バッドボーイズ」を観て来ました。積極的に観たい映画ではありませんでしたが、まあまあ楽しめました。最初の映画から30年近く経っているので、主人公の2人組も老化が進み、片方がもう片方の結婚式で心臓マヒを起こして死にかけた後蘇生するというエピソードが出て来ます。その経験で自分が不死であると思い込むのがなかなか良い伏線になっています。またフロリダは出張で3回くらい行ったので懐かしいし、巨大ワニが出て来たのには笑えました。しかし、警察と麻薬組織が結託して、麻薬取引を見逃す代わりにテロリストの情報を麻薬組織から得る、という設定はアメリカ人にはある意味でリアリティーのある設定なんでしょうね。

トワイライト・ゾーンの”A Short Drink from a Certain Fountain”

トワイライト・ゾーンの”A Short Drink from a Certain Fountain”を観ました。ハーモンは40歳も若い女性のフローラと結婚しましたが、フローラは年老いて足腰も衰えているハーモンとの暮らしに不満たらたらです。ハーモンは弟で医者のレイモンドを呼びます。そしてレイモンドが開発し、動物実験では成功している「若返りの薬」を自分に打つように頼みます。レイモンドは人間に打ってどうなるかが分っていないと断りますが、ハーモンは打ってくれなければ33m下のコンクリートに身を投げるといい、レイモンドは結局承諾します。薬が効くには6時間ぐらいかかるので、レイモンドはハーモンに寝るように言います。次の朝、ハーモンは30歳くらいにまで若返っていて、それを見たフローラは大喜びです。しかしその後しばらくしてハーモンは苦しみだし、レイモンドは彼を再度寝かせます。フローラがその後制止を振り切ってハーモンの寝室に入ると、そこには赤ん坊に返ったハーモンが…レイモンドはフローラに赤ん坊を育てるように言います。もちろん時間が経てば赤ん坊は成長しますが、その時には逆にフローラが中年以降になってしまう…というエピソードでした。まあ結末は予想通りでした。楳図 かずおの「アゲイン」という漫画を思い出しました。

ウルトラマンAの「パンダを返せ!」

ウルトラマンAの「パンダを返せ!」を観ました。ウルトラマンAは1972年4月から73年3月までの放送ですが、72年11月には日中国交正常化によって中国から贈られた「ランラン・カンカン」が上野動物園で公開され、一大パンダブームが起きています。この回は丁度そのフィーバーの中のもので、スチール星人という宇宙人がパンダの現物だけでなく、ぬいぐるみやオモチャまで全て盗もうとします。そういう意味で名前の通り単なる「泥棒星人」でやることがせこいです。北斗はこのパンダ泥棒の現場に立ち会い、犯人を追いかけますが、山中隊員が例によって「そんなのはTACの仕事じゃ無い!」と怒鳴って否定します。この山中隊員のようなやたら威張っている中堅社員って昭和の時代には多数いました。今なら下手するとパワハラですが。でも結局宇宙人は北斗の追及で正体を現わして巨大化し北斗が危機に陥ります。そしてエースが最近パターン化している2種類の光線技で宇宙人を倒します。

スタートレック・TNGの”The Ensigns of Command”

スタートレック・TNGの”The Ensigns of Command”を観ました。レトリックの研究家?の私にとっては、2つの「説得」が同時進行するという面白いエピソードでした。シャリアックという連邦とは条約を結んでいるけどそれ以外はまったく交渉が無いエイリアンから突然エンタープライズ号に連絡が入ります。それによるとタウ・シグニ・Vの惑星は彼らの領域であり、そこに連邦の人間がいるのでそれを3日以内に排除するようにというものでした。それは条約上その通りですが、その星は強力な放射線が降り注いでいて人間が住むのは不可能ではないかと思われました。しかし放射線の影響を受けないデータが降り立ってみると、それは90年前の植民地開拓船がはるかに目的を逸れてその星に着陸し、放射線と戦いながら今は15,000人のコロニーを築いていることが分りました。しかし、そのリーダーのゴシェヴァンは、自分達の築いて来たものを捨てられない、戦うと退避を拒みます。一方でエンタープライズ号のピカードの方は15,000人の退避に必要なシャトルの準備に3週間かかることが判明します。それでピカードは条約を盾にフェイスツーフェイスの面談を申込み、3週間待ってくれるようシャリアックに頼みますが、向こうは条約の条文を示して撥ね付けます。一方データの方は、コンピューター好きのアードリアンからアドバイスを受け、「感情」に訴える説得に転じますが、これも失敗します。最終的に放射線の下で動かなくなっているフェイザーを自分の回路を移植して動くようにし、そのフェイザーでコロニーの水道を破壊するというデモンストレーションをします。(論理的・感情的説得に失敗して、結局は暴力の実演で無理矢理説得しているので反則だと思いますが…)
一方ピカードの方は、条約の中に両者でもめた場合には第三者の仲裁を要請出来るというのを見つけ、現在冬眠中の種族の仲裁を要請すると言います。冬眠は後半年続きます。こちらはいわば条文の穴を見つけるという、「ベニスの商人」以来の伝統的な方法で解決します。
ということで両方の説得に成功した、というエピソードでした。データとコンピューター好きの女性の間の恋愛?が挿入されています。

NHK杯戦囲碁 上野愛咲美女流立葵杯 対 呉柏毅6段(2024年6月23日放送分)


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が上野愛咲美女流立葵杯、白番が呉柏毅6段の対戦です。序盤、左上隅で両ガカリからの白の左辺の黒へのツケにいきなりハネ込んでいったのが上野女流立葵杯らしい打ち方でした。結局隅は活き活きになりました。この碁での最大の戦いは、白が黒の右辺の模様に打ち込んでいってからで、黒は白を攻めて行きましたが、白に下辺に降りられて、包囲している左方の黒にも眼がなく、結局下辺で劫になりました。白は劫争いの中で中央を上手く利かし、黒に継ぎを打たせてから下辺右の白を活き、劫は黒に譲りました。そして中央をケイマに飛び出して黒を攻め、これで十分という判断でした。その判断は正確で黒もヨセで食い下がりましたが、どうしてもコミを出すことが出来ず、白の中押し勝ちとなりました。呉6段の上野女流立葵杯の豪腕に負けない正確な読みが光った一局でした。

塩野七生の「ローマ人の物語」の「終わりの始まり」

塩野七生の「ローマ人の物語」の「終わりの始まり」[上][中][下]を読了。五賢帝によるローマの黄金時代も、最後のマルクス・アウレリウスになると、かなり土台の傾きが感じられるようになります。大体「五」というのが数字合わせ的で、本当の賢帝と言えるのはトラヤヌスとハドリアヌスだけじゃないかと思います。(五賢帝を言い出したのはギボンです。)ネルウァは治世が短くその功績と真に言えるのはトラヤヌスを後継にしたというだけと言っても言い過ぎではないようです。ピウスは人格者ではあったでしょうが、せっかくハドリアヌスが固めた前線の守りをメンテすることをまったくしませんでした。そしてマルクス・アウレリウスは哲人皇帝としてもっとも人気が高いローマ皇帝ですが、ミリタリーおたくの塩野七生にかかると、まあピウスのせいですが、まったく前線勤務の経験が無いまま皇帝になり、しかしゲルマン民族他の侵入が激化して前線に行かざるを得なくなりますが、年取ってから戦争をやっても出来る筈がなく、結局前線で病死します。それからマルクスのもう一つの失政は後継者を自分の息子にしたことで、このコモドゥスがまた出来が悪く失政を重ね暗殺されます。ここでまた内乱の時代になり、3人の軍人が帝位を巡って争い、結局セヴェルスが勝ち残ります。しかしこのセヴェルスによってローマ皇帝は完全な軍人独裁化します。
しかし、本当に皇帝という「職業」は大変です。

ウルトラマンAの「セブンの命!エースの命!」

ウルトラマンAの「セブンの命!エースの命!」を観ました。前回はウルトラの父の霊体でしたが、今回はウルトラセブン登場で、ウルトラファミリーがはっきりいって濫用されています。TACが開発中の新兵器を宇宙人が邪魔しようとして、ダンの叔父さんに化けてダンの家に入り込みます。その宇宙人ファイヤー星人は超獣ファイヤーモンスに炎の剣を与え、エースは敢え無くその剣に刺されて死にます。そのままだと最終回なので、ここでウルトラセブンが登場し、エースを復活させます。まあご都合主義。しかし復活したエースは超獣を倒せず、TACの新兵器が超獣を爆破します。この辺り初代ウルトラマンのゼットンの時の展開と同じです。結局エースは巨大化したファイヤー星人を何とか倒し面目をようやく保ちます。

トワイライト・ゾーンの”The 7th Is Made Up of Phantoms”

トワイライト・ゾーンの”The 7th Is Made Up of Phantoms”を観ました。1876年の6月25日、カスター将軍はインディアンのスー族を攻撃しようとしています。歴史的にはカスター将軍はスー族に虐殺されたということになっていましたが、史実はカスター将軍がスー族に対し総攻撃を決行し、数と武器で優るスー族に敗れて戦死したということみたいです。ところが突然時間が1964年6月25日に飛び、演習中だったM3戦車の3人が、何故かその時のカスター将軍の部隊(第7騎兵隊)に起きたことと同じことを経験します。彼らはその歴史を変えようとしますが、不思議なことはせっかく戦車という近代兵器があるのにそれを使用せず、ライフルとピストルでインディアンに立ち向かおうとします。(スー族はネイティブ・アメリカンという呼び方をごまかしだと批判していた過去があるため、敢えてインディアンとしています。)結局3人は死に、彼らを探しに来た隊長はリトルビッグホーンの戦いの戦死者の碑に彼ら3人の名前が入っているのを見つける、という終わり方です。うーん、アメリカ人にとっては有名な史実なんでしょうが、日本人には正直疎遠な題材でした。