TOEIC L&R 第237回を受験

第237回のTOEIC L&Rを受けて来ました。通算7回目の受験です。また前回が10月で、こんな短い間隔で受けたのは初めてです。目的は前回のリスニングのリベンジです。今回席が中央の前から2番目というベストポジションで、なおかつ音声の再生機器がいつものラジカセではなく、比較的大きめのスピーカーがついた専用の再生機でした。それもあってか、リスニングはPart 2の問いに対する3択で答えに迷うのが2問ありましたが、公式問題集(2018年10月10日発売の4)のTest 2で非常にトリッキーな問題が出ていたPart 4については今回は比較的平易でした。多分前回よりはいいと思いますが、自己ベストの480に達したかは微妙です。
リーディングも前回とほぼ同じ位の感触で、一応7分ぐらい余して全問解答し、Part 5の30問全部を見なおすことが出来ました。しかし前回は満点の一歩手前の490点だったので今回そこまで取れた自信はありません。
トータルで前回よりはいいと思いますが、自己ベストの965点には多分達していないかな、という感じです。
ちなみに会場は4回目くらいの明大の生田キャンパスです。実はここは戦争中に軍の登戸研究所があった所です。そうです、あの珍兵器の「風船爆弾」を開発した研究所です。もし資料館みたいなものがあるのなら、いつか訪問してみたいです。

237回の結果はこちら

アトマエコノミーによる砥石の面直し

砥石の面直しには、ツボ万のアトマエコノミーという、アルミのベースに、ダイヤモンド電着砥石を貼り付けたものを使っています。面直し用の砥石ももちろん持っていますが、それ自体が使っている内に変形して平面が出なくなるので、大まかに修正するまではそちらを使いますが、最終的な平面出しはアトマエコノミーが一番便利です。これはベースが厚いアルミの板なんで、平面性が大きく狂うことはありません。私は1回砥石を使ったら、必ずアトマエコノミーで面の修正をします。最終的に砥石の表面の平面度を確認するには、ストレートエッジというステンレス製の平面確認用定規を使います。(簡易的にはただのステンレス製の定規でも使えます。)
アトマエコノミーは元々は片面の製品ですが、私は替え刃も一緒に買って両面にしています。そして両方の面の荒さを変えていて、今回買ったのは中目と細目の組み合わせです。まず中目で平面出しして、それを細目でもう1回処理して仕上げます。

問題は価格で、かなり高くて「エコノミー」という名前はどこがそうなのか理解に苦しみます。ダイヤモンド電着砥石の部分がすり減ったら、替え刃を買って差し替えればエコノミーですよ、ということなのかもしれませんが、
アトマエコノミー 本体(中目) ¥5,899
アトマエコノミー 替刃(細目) ¥5,000
という値付けでは替え刃もほとんど本体と値段が変わりません。

それから、もう一つの些細な問題は、替え刃の裏に両面テープが付いているのですが、これがちゃんと全面を覆っているものと、今回買ったみたいに、部分的にしか覆っていないものがあることです。まあ替え刃自体も薄いアルミ板を使っているので、部分的な接着でいいのかもしれませんが、平面出しという目的では気持ちが悪いので、私はAmazonでわざわざ同じ両面テープ(日東 多用途両面接着テープ No.5015 50mm×20m 501550)を買って、全面的に両面テープを付けて接着しています。

New Year’s traditions in Japan

The following is my essay that I wrote as an assignment for an English school AEON:

Topic: New Year’s traditions in Japan
Style: Casual

There were a bunch of rituals, ceremonies, and customs related to New Year’s holidays. Most of them are currently lost in many families, but there is one area where a long tradition is still vital: food. The most important special food for a new year is mochi, or rice cake. Mochi is made from a special type of rice that is stickier than the usual type. We steam that rice and put it in a stone bowl and hit it by wooden beetles for say, 10 to 15 minutes. The rice is crushed enough to become like a pudding. Then we pick some apart and make it round (the way in the western part of Japan) or cut it with a big knife (the way in the eastern part of Japan). While the form of mochi in the western part of Japan is round, it is rectangular in the eastern part. The round form was the original, but the eastern type rectangular form was introduced to cope with increased population in Edo (the former name of the Tokyo city) to save time. Since I was born in Yamaguchi prefecture that is located in the west end of Honshu island. I was surprised very much when I saw rectangular mochi in Tokyo for the first time.
There are several ways to cook and eat mochi, but the most typical and important dish to use mochi is zoni, special soup with mochi. Zoni is prerequisite for the first three days of the New Year for breakfast. I just mentioned the difference of the form of mochi, but there are tens of hundreds of ways to cook zoni. When a newly married couple, each coming from different areas in Japan, holds a New Year ceremony together for the first time, one of the most troublesome things is how to cook zoni. Each has a completely different image for zoni, and since zoni is a very special and important dish for a New Year, it may cause a lot of trouble between the couple. Not mentioning the form of mochi, there are also two ways to prepare mochi for zoni: to bake or to boil it. There are also several types of soup such as soy source based, soy bean paste (miso) based, and in some limited area they use ‘sweet’ soup using red bean paste.
When I was living in Tokushima, there was an exhibition in a local museum regarding the types of zoni in the Tokushima prefecture. Since Tokushima (Awa) was governed by Hachisuka family came from Aichi prefecture, there are some families that use rectangular mochi while round mochi is popular in Tokushima which locates in the western part of Japan. There were actually almost forty or fifty different types of zoni in the prefecture. One thing that surprised me was that there are some people living in deep mountain area who eat soba noodle instead of zoni since they cannot plant rice because of cold weather.
Now, I usually spend New Year holidays travelling. It is always interesting to try a new type of zoni in different areas.

皮むき包丁(両刃)の刃


これは土佐の皮むき包丁(両刃、合わせ)の刃の部分です。剃刀に比べると、ややノコギリ状の刃が残っています。また、「スーパートゲール」を使用しなくても、きちんと一定の角度で研げるようになったことが分かります。テカっているのは、錆び止めに塗っているベビーオイルです。

日本剃刀を研ぐ(刃こぼれ修正)


日本剃刀の刃の状態を数回使った後X15倍のルーペでチェックしたら、一箇所刃こぼれがありました。念のため中国製のデジタル顕微鏡の「PlumRiver デジタル顕微鏡 デジタルマイクロスコープ 最大倍率 300倍〜500倍」で撮影してみましたが、結構ちゃんと写りご覧のように明らかに刃こぼれがあるのを確認できます。
これは#1000ぐらいから研ぎ直さないとダメだと思い、次の順で研ぎました。

(1)キングハイパー1000→(2)ナニワ研磨 日本製 堺伝 和砥石 20mm厚 粒度:4000→(3)キング 研ぎ器 刃物超仕上用砥石 台付 #6000 最終超仕上用 S-1→(4)天然砥石奥殿戸前→(5)奥殿戸前に液体石けんを数滴垂らしたもの→(6)革砥で仕上げ
その結果、2枚目の写真のように刃こぼれは消えてきれいな直線状の刃になりました。天然砥石に液体石けんを垂らすというのは、岩崎航介氏の本にあったものを採用したものです。(本ではシャンプーでしたが。)

岩崎重義作の日本剃刀


岩崎重義作の日本剃刀1丁掛を購入。¥32,400とかなり高価ですが、替え刃式剃刀を買うのを止めて、3年ぐらい使い続ければ元が取れるかと。
岩崎重義氏は、「刃物の見方」の岩崎航介氏の息子さんです。本当は玉鋼製なんですが、今は材料の入手に問題があるのか、これはスウェーデン鋼製です。ヤフオクで玉鋼のが出ていましたが、私が見た時点で100,000円を超していたので、さすがに入札はしませんでした。
で、早速自分の髭を剃ってみましたが、おっかなびっくりで剃ったので、結局ちゃんと剃れていなくて、シェーバーでもう1回剃り直しました。これ日本式の刃物なんで、片刃です。断面を見るとかなり強い裏スキがしてあります。片刃ということは剃る方向性があるということで、理髪師がお客さんの髭を剃る分には問題ないでしょうが、自分の顔を剃る時は結構これ大変です。
で、研ぎですが、附属の説明書ペラ一枚には、
・始め強めに、最後は剃刀の重さだけで研ぐ
・最初はストロークを長めにし、徐々に短くしていく
というコツが書いてあります。
包丁の研ぎの場合は、ミクロで見ると微小なノコギリ状の刃の状態で仕上げます。その方が切れ味としてはいいからです。しかし剃刀の場合は肌に当てるので、ノコギリ状の刃はダメで、刃先が一直線になるまで研ぐ必要があります。砥石は天然砥石の堅めのもの、私が持っているのでは戸前がいいと思います。人造砥石の場合は#12,000を使います。シャプトンとナニワ研磨工業から製品が出ています。岩崎航介氏が紹介しているように、シャンプーを数滴垂らして潤滑性を上げて研ぐといいかもしれません。

山中貞雄監督の映画「盤嶽の一生」のプログラム

白井喬二原作、山中貞雄監督の映画「盤嶽の一生」の当時のプログラムです。ヤフオクで落札。この映画が失われてしまったのは本当に残念です。どこかに奇跡的に残っていていつか観られることを期待しています。
配役見ると、高勢実乗が正直者と評判の医者の役で出ています。盤嶽が期待して会いにいくと、正直な振りを続けていつか一世一代の大きな嘘をつくつもりと告白されて盤嶽ががっかりする、という人物です。

研ぎ水が酸性になる砥石を中和するには→重曹ではなく洗濯用ソーダ

Wikipediaの「日本刀研磨」の項は、ほとんど私が持っている永山光幹の「日本刀を研ぐ」を参照して書いてあり、あまり目新しい情報はありません。また、研ぎ水を弱アルカリ性にするため炭酸水素ナトリウム(重曹)を加えると最初書いて有りましたが、炭酸水素ナトリウム(重曹)ではなく炭酸ナトリウム(洗濯用ソーダ)の間違いです。(証拠として、日本で日本刀の研ぎ用の砥石その他のほぼ唯一の専門店といってよい並川平兵衛商店でも、販売しているのは精製ソーダ{炭酸ナトリウム}です。
それで家の研ぎ桶(キッチンシンクに丁度収まるサイズ)で一応実験してみました。熱帯魚の水槽用のpHメーターで測定しました。(一応pH7の校正用の水で校正しました。)
(1)炭酸水素ナトリウム(重曹)の場合
何も入れないで、水道水だけを貯めた状態:pH6.67
炭酸水素ナトリウムを計量スプーン大すり切り一杯を入れてかき混ぜた後:pH7.74
(2)炭酸ナトリウム(洗濯用ソーダ)の場合
何も入れないで、水道水だけを貯めた状態:pH6.57
炭酸ナトリウムを計量スプーン大すり切り一杯を入れてかき混ぜた後:pH10.38
ちなみに、炭酸ナトリウムはまだ水に溶けますので、pHを11ぐらいまで上げられます。それに対し炭酸水素ナトリウムは水にあまり溶けないので、これ以上増やしてもpHは大きくならないと思います。

結論:炭酸水素ナトリウム(重曹)では、気休め程度の弱アルカリ性にしかならず、一部の天然砥石によって研ぎ水が酸性になるのを防止するには炭酸ナトリウム(洗濯用ソーダ)を使った方が効果的。(ただ、炭酸ナトリウムは洗濯に使われるくらいで脱脂効果が強く、ゴム手袋などを使わないと手が荒れます。)

ちなみに、炭酸ナトリウムは洗濯用だけでなく、こんにゃくを作る時にも使われるため、並川平兵衛商店でなくてもAmazonその他で簡単に買えます。

なお、天然砥石でどのくらい酸性になるかは、以前手持ちの天然砥石をいくつかリトマス試験紙でテストしたことがあります。その中では「巣板」が2種類ありますが、どちらも青色のリトマス試験紙をピンク色に変えました。リトマス試験紙で正確なpHを測定することは出来ませんが、それなりの酸性になっているようです。(pHメーターは溶液がある程度の量ないと測定出来ないので、砥石の砥汁のpHをpHメーターで測定することはほぼ不可能です。)ちなみに、以前からこのコッパの巣板で鋼の刃を研ぐと、研いだ後すぐに刃が茶色く変色する(錆が発生している)ことに気がついていました。京都の砥取屋さんのページでも巣板の中にそのようなものがあることが記載されています。

 

「原子力潜水艦シービュー号」の”The Killers of the Deep”

「原子力潜水艦シービュー号」の”The Killers of the Deep”を観ました。この回は良かったです。正統的な、駆逐艦対潜水艦の戦いです。といっても潜水艦はシービュー号ではなく、ある小国の旧式の潜水艦です。この潜水艦はアメリカが水中のサイロに保管していた核ミサイルを盗み出して自国に持ち帰ろうとしていました。それをフライングサブでネルソン提督とクレーン艦長が探りに来ますが、潜水艦のミサイルでフライングサブは撃墜され、二人は救命胴着とパラシュートで脱出します。ネルソン提督はアメリカの駆逐艦に救助されますが、クレーン艦長は敵の潜水艦に捕まってしまいます。駆逐艦の艦長は潜水艦からの魚雷攻撃で戦死し、ネルソン提督が替わって指揮を執ります。それでここからの潜水艦と駆逐艦の戦いが非常に見応えがあります。敵の潜水艦の艦長もなかなかの知恵者で様々なデコイを駆使して駆逐艦を翻弄します。クレーン艦長は手錠を外して敵の潜水艦の中を逃げ回り、レーダーを破壊したり、警笛を鳴らしてこの潜水艦の位置を駆逐艦に知らせたりと活躍します。駆逐艦は結局3発の魚雷をくらって船は炎上しネルソン提督は乗員に退避命令を出します。しかし潜水艦も爆雷攻撃で損傷して浮上し、最後はネルソン提督が駆逐艦自体を潜水艦にぶつける、という結末で、辛くもクレーン艦長が爆発の寸前で敵潜水艦から脱出します。しかし、今回はシービュー号自体は何の役にも立っていませんでした。

藤原正彦の「国家と教養」

藤原正彦の「国家と教養」を読みました。藤原正彦の本については、大体読まなくても内容を想像出来るので魅力を感じないのですが、この本については大衆小説の価値を強調しているという点に興味をもって読んでみました。しかしその点に関しては確かに立川文庫(たつかわぶんこ)などが出てきますが、中里介山も白井喬二も出てきません。もしこの筆者が「大菩薩峠」も「富士に立つ影」も読んだことないのであれば、そういう人に大衆小説がどうの、と言って欲しくないです。
私は「教養」学部「教養」学科という、ご丁寧に「教養」が2つも付く学科の出身なんで、「教養」の意義については、筆者に同意します。そういう意味で総論賛成ですが、各論ではいくつか異議があります。
一点目。マックス・ヴェーバーが「職業としての政治」で述べた内容がヒトラーの台頭につながったという主張。これはモムゼンという人が最初にそういう論旨でヴェーバーを批判して有名になったものですが、今ではヴェーバー学者でこの批判に賛同する人はほとんどいません。たとえて言えば、トランプみたいな大統領が出てきて無茶苦茶やっていますが、そのことについて大統領制というものを考えた人が責任を問われるべきでしょうか?それと同じだと思います。
二点目。イギリス人がバランス感覚に長けていて、EUからの離脱はその現れだという主張。まったくの噴飯ものと思います。私に言わせれば52:48の僅差でこのような大事なことが決まってしまうという事自体が、イギリス人が生み出した民主主義の欠陥だと思っています。多くの人が離脱に投票したことについて反省していて、今もう一度国民投票をやりなおせば残留派が6割くらいになると言われています。それを考えても離脱については多くの人が移民に対する嫌悪感などから衝動的な判断を行った結果であり、バランス感覚の現れだなどとはとても思えません。
批判ではありませんが、教養というより雑多な知識を得ることのメリットを私なりに挙げれば、それは「引き出し」を多く持つということで、何か新しいことを考え出したりするのは引き出しは多ければ多い程有利です。もう一つは今の学問の世界は細分化が行きすぎており、もう一度例えば社会科学だったら、法学・経済学・社会学などを統合した考え方が必要で(マックス・ヴェーバーなどはそれら全てをやっていました)、その基礎として教養が重要であるということです。