ジョー90の”See You Down There”

ジョー90の”See You Down There”を観ました。この時期のドラマによくある幻覚もの。悪辣だが合法のギリギリの範囲で株価を操作して会社を乗っ取っていくある会社の経営者に、その行動を止めさせるために、WINが乗り出すという話です。マクレーン教授がまずその会社に乗り込んで、給仕人に化け、その経営者にお茶を飲ませます。マクレーン教授はそのお茶にはドラッグが入っていて、解毒剤を飲まないと幻覚を見続けると言ってその経営者を脅します。その経営者はそれをブラフとして信じません。そこからWINとジョー90が、その経営者に対して幻覚を見ていると信じさせるための、色んな馬鹿げた仕掛けを作ってその経営者がこれまでのような行動を止めさせることが条件の契約書にサインさせようとします。ジョー90は今回は、声帯模写の名人の脳波を移して、その経営者の声で部下に無意味な命令を出したり、架空のテレビ番組を作ってその経営者の家のテレビに映したりします。まあ原子力潜水艦シービュー号でもシーズン4あたりはこうしたドラッグでラリったような話がいくつかありましたが、1960年代後半の一種の流行ですね。

トワイライト・ゾーンの”The Mighty Casey”

トワイライト・ゾーンの”The Mighty Casey”を観ました。トワイライト・ゾーンには珍しい野球ものです。ホーボーケン・ゼファロスというプロ野球チームは32年間優勝したことがなく、その年も首位から大幅に離されて下位に低迷していました。そのチームのトライアウトに、変な科学者がやって来て、ケイシーというピッチャーを連れていました。このケイシーをテストしてみたら、超剛速球、信じられない軌道の変化球、そして打者が待ちきれないで2回も空振りするスローボールと、スーパー投手でした。早速採用されたケイシーでしたが、実はその科学者が作ったロボットですが、球団はそれは内緒にして雇います。チームはケイシーの活躍でたちまち白星街道を突き進みます。しかしある日ケイシーはビーンボールを頭に受けて、入院することになります。そこで医者の診察により、ケイシーには心臓が無く、ロボットであることがバレます。医者がコミッショナーに連絡し、選手は人間でなけらばならず、心臓が無いものは人間ではないので、ケイシーは試合に出場出来ないと言います。それならと、科学者はケイシーに心臓があればOKなのか、と聞き、コミッショナーはYESと答えます。科学者は首尾良くケイシーに人工心臓を付けて、ケイシーがまたマウンドに立ちました。しかし彼の投げるボールは威力が無くなっていて、めった打ちでKOされます。実は心臓を付けたことによってケイシーには人間のような同情心が生れ、相手の選手に同情して速い球を投げなくなったのでした。ケイシーは首になって慈善活動を行うためにチームを離れます。科学者が別れ際に監督にケイシーの設計図を渡します。そこでおそらく監督が、ケイシー2号、3号(但し同情心抜き)を作ってもらうことを思い付き、それでチームがワールドカップで優勝、というのが匂わされて終ります。
なんかちょっと捻りが単純すぎてあまり感心しませんでした。人造人間キカイダーの良心回路による葛藤とかの方がよほど話としてはレベルが上のように思います。なお、ケイシーという名前は「ケイシー打席に立つ」という有名な野球詩から取ったもので、ホーボーケン・ゼファロスも当時観ていた人には、おそらくあのチームがモデルだな、と分ったものらしいです。

50シングルアンプのキット、製作中。

50シングルアンプのキット、少しずつ配線しています。配線だけなら2/3は終ったと思います。後はコンデンサーと抵抗の取り付けです。ともかく重くてでかいので動かすのが大変です。また配線材について、これまで私が使っている配線材は太すぎるかな、と思っていたのですが、このキットに付いていた配線材は私の手持ちのものより太めでした。細い線材の方がまとめやすくて、見た目は綺麗になりますが、音質的には太い配線材の方がいいと思います。なお、私はシールド線は使わない方針だったのですが、このアンプは縦のサイズが長く結構線を引き回さなければならないのと、シャーシアースじゃないんで線をシャーシに這わせてもノイズ削減効果が期待出来ないので、大人しく付いていたシールド線を今回は使いました。

デイヴィッド・グレーバーとデイヴィッド・ウェングロウの”The Dawn of Everything”

Facebookの紹介でこの本が出てきて、内容が学生の頃から私が思っていることにかなり近いので、取り寄せてみました。私は昔から「発展段階説」が大嫌いで、例えば日本のいわゆる「縄文時代」について、原始共産制みたいなユートピアでもなく、逆に現代から見て文字通り「原始的」で常に飢えに脅かされて必死に狩猟採集を行っていた時代とも思っていません。この本は、いわゆる原始時代の社会構造がきわめて多種多様であって、現代人が考えるような低レベルのものではないことを、様々な考古学や文化人類学の事例を元に論じているようです。同様の本にマーシャル・サーリンズの「石器時代の経済学」がありますが、そこでの議論からどう発展しているかに興味があります。
ちなみに、日本の原始時代を「縄文時代-弥生時代ー古墳時代」とするのはマルクス主義的な発展段階説に毒された結果であり、私は異を唱えています

ジョー90の”VIVA CORDOVA”

ジョー90の”VIVA CORDOVA”を観ました。これを入れて後3話ですが、いよいよ詰まらなくなっています。スペインで大統領選が行われ、10年以上独裁者的に大統領を勤めた男に代わり、コルドバが新しい大統領に選ばれます。しかし元大統領は彼を何とか抹殺しようと殺し屋を使います。コルドバの奥さんはコルドバにボディガードを付けるように言いますが、彼は自分は人民に選ばれた大統領でそんな者は必要無いと言い張ります。奥さんはWINに電話し、ジョー90が奥さんの従兄弟と称して秘かに大統領を警護することになります。今回のジョー90はWINのトップ級のエージェントの脳波を移されています。大統領の乗った車がトラックに囲まれそうになるのを突破したり、釣りをする大統領を水中から襲おうとするダイバーをジョー90が倒す、というまったく捻りの無いお話でした。

トワイライト・ゾーンの”The After Hours”

トワイライト・ゾーンの”The After Hours”を観ました。マーシャ・ホワイトという若い女性がデパートで捜し物をしています。エレベーターを待っていると、何故か隣のエレベーターのドアが開き、彼女だけを乗せて上に行きます。エレベーターマンは彼女の捜し物が金の指ぬきだと聞き、それは9Fの特別売り場にあると言って、彼女を9Fに連れて行きます。しかしエレベーターの外の表示は8Fの上はRで9Fはありません。マーシャが9Fで降りるとそこはがらんとした屋根裏部屋のような空間で、何も商品はありません。そのうち一人の売り子が声をかけていて、マーシャが探していた金の指ぬきを差し出し、マーシャはそれしか商品がないのを奇妙に思いながら、25ドルを払ってそれを受け取ります。またエレベーターで下に向かいますが、マーシャは指ぬきに傷が沢山あることに気付き、エレベーターマンに苦情を言います。彼は苦情受け付けは3Fですと、マーシャを3Fで降ろします。マーシャの話は信じてもらえず押し問答になりますが、その時マーシャは9Fの売り子を見つけましたが、それがマネキンだと分ってマーシャは気を失います。しばらくしてマーシャは眼を覚ましますが、誰もいない部屋に閉じ込められてしまいます。その内、部屋の中のマネキンが突然マーシャの名前を呼び始め、彼女は悲鳴を上げます。彼女はエレベーターに乗って再び9Fに向かいますが、そこには多くの男女が彼女を待ち受けていて、マーシャに元に戻るようように言います。そうです、マーシャも実はマネキンで、交代交代で1年に一ヵ月だけ本物の人間に化けて暮すのを、マーシャが元のマネキンに戻るのを忘れて自分が人間だと思うようになっていた、というお話でした。
なんか子供の頃、夜中になるとデパートの中をマネキンが歩き回っているといった夢を見たような記憶がありますが、もしかするとこの話をどこかで観ていたか、あるいはこの話に影響された漫画やアニメを観たのかもしれません。
ちなみにマーシャを演じた女優はアン・フランシスという有名な女優であの「禁断の惑星」にも出ていた人です。

NHK杯戦囲碁 許家元十段 対 蘇耀国9段(2022年9月11日放送)


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が許家元10段、白番が蘇耀国9段の対戦です。この碁の焦点は、白が上辺左の黒3子に対し、10の3の黒の左横(9の3)に付けて行き、黒が上からはねて、白が切り違った所でした。お互いが頑張ればもつれた戦いになる可能性のある所でしたが、黒は簡明に黒3子を捨てて中央を厚くしました。この判断が明るく、全体で黒は弱い石が無くなり、打ちやすく局面をリードしました。その後右辺の攻防も、白は目一杯打って中央を厚くしましたが、黒は白1子を取り込んでつながり、更に局面を簡明にしました。その後黒は左下隅から中央に展開する白を攻めながら左辺から中央の模様をまとめ、白も中央の右下方向に地を作りましたが、盤面で黒10目以上のリードは変わらず、白の投了となりました。許家元10段の明るい打ち方が光った一局でした。

ジョー90の”Trial At Sea”

ジョー90の”Trial At Sea”を観ました。新しいホヴァークラフト船がまさに処女航海に出ようとしています。おそらく世界最高速の船となるであろうこの船の処女航海には各国から名士が招かれていました。しかしある男がこの船の積み荷に時限爆弾を仕掛けます。最初の爆弾は幸いにも途中で発見され、ことなきを得ましたが、犯人は諦めず、今度は船内に飾られるこの船の模型に時限爆弾を仕掛けます。脅迫電話から犯人の声紋が分析され、その男が半年前にこの船の会社を首になった者だと判明しました。男は逮捕されますが、爆弾の位置について口を割らせるのに時間がかかるため、犯人の脳波をビッグラットに送って、それをジョー90に移します。ジョー90達はマクレーン教授のフライングカーで船に向かい、ジョー90が乗り込みます。ジョー90によって模型の中に爆弾が仕掛けられていることは分っていましたが、その時限装置の解除の方法は犯人=ジョー90にしか分りません。しかも最初の点火装置を無力化して10秒で次の点火装置が作動し、これはキャンセル出来ません。ジョー90は最初の点火装置を切断した後、マクレーン教授のフライングカーが船の模型を船外に運び、8秒後に海面に投下し、そこで模型が爆発します。うーん、何かもう一つのお話で、もう少し捻りが欲しいように思いましたが、そろそろネタ切れ気味です。

50シングルアンプのキット

真空管アンプ道楽の打ち止めのつもりのSUN AUDIOの50チョーク結合シングルアンプのキットが到着。キットといっても、トランスもソケットも各種端子類も全部取り付け済みで本当に配線するだけなので、2回徹夜くらいで完成しそうです。(元々自作を検討しましたが、電源トランスの仕様が特殊で高いなどで、ちょっと面倒でした。)ロッカースイッチが付いていたのは分っていたので、私の会社の製品を買って取替えてやろうと待機していたら、最初からNKKのJW-M11RKKがついていました。(ただマニュアルの部品表は「ニッカイ」)このスイッチの定格は125VACで10Aですが、このクラスのスイッチを最初から付けている真空管アンプは(残念ながら)珍しいです。なのでこのまま使おうかと思ったのですが、やっぱり片切りではなく両切りにしたいのでJW-M21RKKに交換します。幸いにパネルカットのサイズは同じです。また、スパークキラーの取付位置がスイッチの両方の接点に平行で、これだとスイッチを切っていても微小電流が流れますのであまり好ましいとは言えません。それからトランスとチョークはタムラ製です。一番品質的にはいいものです。というのもこのSUN AUDIOという会社は元々タムラのトランスの代理店だからです。他のパーツも良質のものを使っています。

トワイライト・ゾーンの”Mr. Bevis”

トワイライト・ゾーンの”Mr. Bevis”を観ました。ビーバスは30歳くらいの若者で、ちょっと変わっていて船の模型や動物のぬいぐるみ、チター音楽、フットボール、子供達と若い女性、そう言ったものが好きでした。今日も蝶ネクタイをして会社に向かいますが、よせばいいのに階段の手すりをすべり台にして転げ落ちてしまいます。彼の車は1924年製のリッケンバッカーというクラシックなおんぼろで、子供達に押してもらわないとエンジンがかかりません。会社の彼の机には様々なぬいぐるみや風変わりな置き時計、そういったもので一杯です。その会社のオーナーはそんな彼の仕事振りに不満でついにビーバスは首を言い渡されます。おまけに駐車していた彼のリッケンバッカーがアクシデントで動き出して横転して壊れてしまいます。何とかアパートに戻ったら、今度は家賃滞納で追い出されてしまいます。自棄になってバーで酒を飲んでいた彼の前に、鏡の中にだけ写る不思議な男が現われます。その男は彼の守護神だと言い、彼の先祖が大昔に誰かを助けたことの恩返しとして、代々その時代の子孫の一人を助けて来たと言います。守護神が最悪だった今日の一日をやり直させると言います。その通りになり、彼は蝶ネクタイではなくちゃんとしたスーツを着てアパートを出ようとすると大家からいつも家賃を前払いしてくれて有り難う、と言われます。車はリッケンバッカーから最新型のコンバーティブルのスポーツカーに変わっていて、それに乗って守護神と会社に向かいます。会社ではオーナーが、ビーヴァスの仕事が素晴らしいので、週給を10ドルアップする、と言います。しかし以前あった彼の机の上のガラクタは全て無くなっていました。ビーヴァスは週給10ドルアップよりも、元の暮らしがいいと言います。それで結局また首になります。彼はまたバーで飲んでいましたが、そこを出ようとすると彼の車が消火栓の前に駐車されているとして警官がチェックします。しかし守護神の助けはまだ続いていて、消火栓は警官のバイクの前に移動します。まあ人間にとって真の幸せとは何か、必ずしも物質的な満足だけではない、というお話でした。