ポビドンヨードでのうがいがコロナ予防になるか?

スタンドプレーの好きな大阪の知事が、ポビドンヨードのうがい薬がコロナの重症化防止に有効という発表をしていますが、N数40での1回限りの実験に基づいた話であり、そのまま鵜呑みにすべきではないと思います。既に新型コロナウイルスに感染している人については、ポビドンヨードのうがい薬でうがいすることは少なくとも咽喉部のウイルスを減らすから治療に有効性があるかもしれません。しかし、健康な人がポビドンヨードのうがい薬でうがいして、予防に有効かというと、おそらく逆でしょう。以前京大で風邪の予防についてのうがいの効果を検証していて、結果としてポビドンヨードのうがい薬でのうがいは、単なる水でのうがいに比べ効果が無く、ほとんどうがい無しと同じ結果だったことが報告されています。その理由として推測されているのは、ポビドンヨードのうがい薬が、害のないものも含めて全ての菌やウイルスを殺して一種の無菌地帯を作ってしまうため、逆にインフルエンザ他のウイルスが入り込みやすくなるのではないか、という説があります。ともかくきちんとした医学的な検証も無しに「本当の話です」などと発表するお調子者の政治家のことを簡単に信じるのは止めましょう。私は以前からこのブログで手洗いにポビドンヨードのハンドウォッシュを推奨しています。そちらはまったく問題無いと思います。(ちなみにイソジンのうがい薬も左下に映っていますが、現在私は外出から帰ってきたら水でうがいしており、イソジンは使っていません。持っているのは気休めです。)

N95マスク(FFP 2)テストの第3弾

N95マスクのテスト、第3弾。今回は正確にはN95ではなく、欧州規格のEN149のFFP 2のマスクです。捕集効率が94%以上なので、そんなグレードはありませんがN94ということになります。前の二つに比べるとある意味簡略で、固定用のゴム紐の長さは固定で調節出来ません。またノーズフィットは外側から金属製のものを両面テープで貼ってあるだけです。中身もパッキンなどはなく鼻の所にスポンジが貼ってあるだけです。全体は不織布が発泡スチロールで作られているかのようにある程度の強度があり、形状を保っています。このマスクはある意味一発勝負というか、顔の形状と合わなければ効果はあまり無いと思います。本当に94%の捕集効率があるのか疑問に思いますが、逆に言えば普通のマスクと付けた感じに大きな差は無く、一般人がそこまでクリティカルではない環境で使うのにはいいかと思います。1枚税込み、送料別で450円です。作っているのは南アフリカのメーカーです。おそらく南アフリカは鉱業が盛んなんで、粉塵対策マスクの需要があるのではないかと思います。

N95マスク第2弾

N95マスクの第2弾。今回のは内部に外周全体にパッキンが入っています。しかし本体は不織布だけで前回のもののようにマスク全体の強度を上げるような仕組みは入っていません。ただ、メーカーによると不織布は6層だとか。また、熱気と湿気を逃がすための弁がついています。パッキンは入っていますが、全体がフレキシブルすぎてきちんと密閉性を保つのがなかなか難しく、何度か固定用ゴムの位置を変えたりして、ようやく何とかという感じでした。ちなみに医療用ではないと書いてありますが、販売ページにはウィルスもOKとあって、今一つ信用出来ない感じです。価格は税込み送料別で1枚440円です。夏場これをずっと付けているのは結構大変そうです。

N95マスクをテスト

N95マスクというのは、「N」は耐油性がないという意味です。医療用には耐油性は必要ないということで、医療用にはNの方が使われます。95とは0.3μm以上の塩化ナトリウム(NaCl)結晶の捕集率が95%以上という意味です。基本的には防塵マスクですが、医療現場では普通のサージカルマスクよりウィルスに対する防護性を上げるためにこのN95マスクが良く使われます。捕集率が99%というN99というマスクもありますが、そこまでやると息がかなりしにくく、肉体で作業する医療関係には向かないということでN95の方が使われます。故にこれを付けたから100%感染しないということではありません。ちなみにAmazonでは現時点ではN95マスクは医療関係者でないと買えません。しかし、楽天市場でいくつか売っている店があったので、研究のため取り寄せてみました。あくまでも研究用で沢山買うつもりはありません。それでまず最初のタイプが届きました。早速付けてみましたが、密着性はそれなりで、息漏れが多少あります。普通の不織布のフィルターの上をメッシュ状の樹脂がカバーしていて、これが形状を保持しています。内側はゴムパッキンがあるのは鼻部だけです。固定の紐は上下が一体になっていて、まず上部の方を耳の上で固定し、その後下の紐を引っ張って止めます。このテンションはかなりあって、私が最初に作ったN95風アダプターで幅広のゴム紐を使ったものがありますが、それと同じようなテンションです。つまりは長時間付けていると耳が痛くなりそうです。息苦しさは多少ありますが、密着性がそれほどでもないせいか、こちらは長時間付けていても何とかいけそうな感じです。なお、価格は送料抜きで税込み1枚370円です。マニュアルは白黒のコピーで写真がつぶれていました。おそらく元は病院用に100枚で1箱とかを、業者が小分けして売っているんだと思います。このマスクはコロナウイルス対策というより、何か粉塵が飛び交う作業の時とかに良さそうです。

シャープ製マスクの評価

シャープ製マスクに前から申し込んでありましたが中々当選しなかったのですが、7月2日に当選の連絡があり、すぐ申し込んで1週間後に到着しました。開けて早速評価しました。不織布については、中国製と比べて厚いという感じはありませんが、剛性感はあってしっかりした感じです。ノーズフィットも若干硬めでしっかりしたものが使われています。サイズ的にも伸ばすと下顎をすっかりカバーする感じになります。またシャープが作っているんであれば、VFE試験やPFE試験でも99%以上というのは嘘では無いでしょう。しかしゴム紐については中国製マスクとまったく変わらない細いもので、しかも耳が痛くならないように配慮しているのかかなり弱いです。その結果として当然ながらマスクの密着性は他の中国製マスクと変わらず、横から息がダダ漏れの感じです。それで自家製N95マスク風アダプターとの併用ですが、これは効果あり、それなりに息苦しさが出てきます。という訳でいくら不織布にいいものを使っていても、密着性への配慮が見られず、この点でユニチャームや興和などの他の国産マスクより劣ります。価格的には1枚78円でユニチャームの超快適マスクの2倍であり、それに見合うメリットが見られないので、続けて注文することはしません。

コロナ接触確認アプリの惨状(第2アベノマスク)


この記事(週刊文春、「メンタルが破綻」 コロナ接触確認アプリ不具合の裏に安倍政権の”無理な発注”)を読んで暗澹としました。まるっきりアベノマスクと同じ、いやお金をきちんと払わないで安直にやっているだけアベノマスクより悪いです。
この接触アプリの開発の件、良く考えると本当におかしいです。

1)そんなに重要なアプリが何故無償のボランティア開発者1人+少数の協力者任せなのか。アベノマスクに100億円以上かけておいて、何故ソフトウェアにはきちんとお金を出さないのか。通常IT外注の1人月の相場は80万円~120万円くらい(IBMとかは除く)だと思いますが、仮に30人月かかっても最高で3600万円です。そんなの安倍首相のポケットマネーでも出せるでしょう。私は昔からLinuxをサーバーに使っているのでオープンソースは良く知っているつもりですが、こういう最低でも何百万もの人が使うアプリに責任の所在が不明なオープンソースは合わないと思いまし、また公開したアプリのバグ出しと改修には通常最低でも半年はかかると思います。
2)個人のプライバシーに深く関係するアプリなのに、使う人への説明もほとんど無く、また法的な検討もほとんどされていない。
3)きちんとした検証期間が当初から盛り込まれていない。
4)国民の6割が使わないと十分な効果が出ないと言いながら、どうやってそれを実現するかの計画がまったく無い。

アベノマスクも物を作ることに関わったことの無いド素人が仕切った結果の惨事でしたが、これもソフトウェアの開発がどういうことであるのか、どういうプロセスが必要なのかまったく知識が無い官僚が仕切った結果でしょう。一番問題なのは政治家なのに政策のド素人である安倍晋三首相ですが。

シャープ製マスク当選

シャープ製不織布マスク50枚、今さら感もありますが、当選の通知があり、購入申し込みをしました。このマスクが売り出された当初は非常に人気が高く当選確率は低かったと思いますが、生産も安定して来たし、一度当たった人は除かれるので、確率がかなり上がって来たんだと思います。まあ予想ですが、後2ヵ月くらいで抽選無しで買えるようになるのではと思います。50枚で税+送料込みで3,938円(1枚あたり79円)とまったく安くありませんが、信頼出来る国産マスクは歓迎です。これで国産マスクのストックがユニチャーム+興和+シャープで207枚になりましたのでコロナの第2波、第3波に対してもまず大丈夫でしょう。もちろん以前紹介した自作マスクの材料も70枚分くらいあります。

アベノマスク二度目の入手

アベノマスク2回目。カメラ関係の機材他を置くために別に借りている1ルームのポストに入っていました。配布方式からは当然ですが、ちょっと意表を付かれましたし、逆に大学の寮とかだと何十人もいてもポストが一個しかなく2枚しか届かない例もあると聞いており、間に合わせ的なのは否定しようがないです。袋に入ったまま保管しようかとも思いましたが、南京虫の卵が入っている可能性もあると報じられていて気持ち悪いので、前回と同じく開梱して次亜塩素酸ナトリウムで消毒しました。ここでまた欠点を発見。ガーゼが多層すぎて次亜塩素酸ナトリウムをすすぐのが非常に大変です。(口に直接当てるものだけに塩素が残留すると危険です。)また、前回指摘した通り、洗っても乾かすのは非常に時間がかかります。おそらく洗って何度も使っている人はほとんどいないのでしょう。政府はアベノマスクが感染拡大防止に効果があったなどと100%の虚言を弄していますが、今回の一連の政策についてはきちんと監査をやって二度とこんな馬鹿なことが行われないようにして欲しいです。まったく日本の指導者はインパール作戦から少しも進歩していません。

エチルアルコール70%のアルコールジェル

会社用にアルコールジェルをAmazonで物色していました。結果的に写真のこれを買ったのですが、右手前のアルコール度数計(エチルアルコールの屈折率を利用して度数を調べるもの、3000円弱くらいで入手出来ます。元はお酒の度数チェック用だと思います。)でチェックしてぴったり度数70%でした。まあ本当はエチルアルコールだけの場合は75%くらいがいいんですが。ちょっと高いけど一応お勧め出来ます。

ちなみにこの度数計は、エチルアルコール以外のアルコール、例えばIPAとかNPA(ノルマルプロピルアルコール)が混ぜられているものは駄目です。そういう混ぜ物をすると屈折率が変るため、正しい値が測定出来ません。(IPA70%で試してみましたが、目盛りが圏外になってしまいました。またアルコールの入っているアフターシェーブローションも駄目でした。)

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B087RF7HPW/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o03_s00?ie=UTF8&psc=1

花王で「ハイター」が付く製品

花王で、「ハイター」を含む製品を検索してみたら、以下のようになりました。
おそらくドラッグストアの店員でもきちんと全部の違いを言える人はほとんどいないのでは。また全てが塩素系(次亜塩素酸ナトリウム)で統一されているのなら誤解はされませんが、ワイドハイター系は過酸化水素ですし、洗濯槽ハイターは酸素剤です。病院用ハイターとメディカルハイターというネーミングについてはもはや冗談としか思えません。おそらくピューラックスと同じく医薬品なのがメディカルハイターで、病院用ハイターは単なる雑貨でおそらく中身はハイターそのものであり、クリティカルでない箇所の消毒には値段の高いピューラックスではなく、こちらをどうぞ、一応名称も「病院用」にしました、という理由でのネーミングではないかと思います。

ハイター
ハイターE
キッチンハイター
キッチン泡ハイター
キッチンハイター除菌ヌメリとり
ワイドハイター
ワイドハイターEXパワー
ワイドハイター CLEARHERO
ハイドロハイター
パイプハイター
キッチンワイドハイター
病院用ハイター
メディカルハイター
カビハイター
トイレハイター
パイプハイター
洗濯槽ハイター