NHK杯囲碁 鶴山淳志七段-藤井秀哉七段

jpeg000 13NHK杯戦の囲碁、今日から年度が変わって、1回戦第1局からです。黒番鶴山淳志七段、白番藤井秀哉七段の七段同士の一戦。対局は鶴山七段が下辺の黒模様を広げた所へ、白が打ち込んで戦いに。しばらくして今度は黒が上辺の白に打ち込んで(写真はその場面)、局面は石が絡み合った複雑な戦いに。黒は左辺の白の一部を取りましたが、その間に白は攻めていた黒の石を取って治まり、ここで白が優勢になったようです。その後色々あって、中央の黒は復活しましたが、その代わりに上辺の黒が取られて、この収支は白の得で差が開きました。結局白の九目半勝ちでした。

天頂の囲碁4 30秒モード 九路盤定先3目勝ち

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天頂の囲碁4との対戦、今度は黒3目勝ちでした。黒5と付けて、白6とハネた時、黒7とぶつかるのは定石にない手で変な手ですが、何故かこの手はコンピューター相手に勝率がいいです。最近アルファ碁が李世ドルに勝ったのが話題ですが、プロ棋士側にコンピューター囲碁を研究する時間が事前に与えられたら結果は違ったのではないかと思います。

天頂の囲碁4 30秒モード 九路盤定先1目勝ち

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天頂の囲碁4(Zen)は、思考時間を30秒にすると、「最強の囲碁~名人への道~」(Crazy Stone)の最強モードより強いです。その天頂の囲碁4と九路盤定先で対局、結果1目勝ちでした。このソフト、Windows 10で動かすと、目数計算がおかしいみたいで、この碁も「黒5目勝ち」と判定されました。

NHK杯戦囲碁決勝戦

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NHK杯戦の囲碁は、黒番が張栩九段、白番が寺山怜四段の決勝戦です。序盤大きな劫の振り替わりがあり、白番寺山四段が優位に立ちました。そこからの張栩九段の追い上げが見事で、少しずつ少しずつ得をして、いつの間にか白を抜き去って黒ペースに持っていく運び方は、張栩九段一流のものです。結局終盤ヨセに入ってからは白にチャンスがない碁になってしまっており、白が投了しました。張栩九段はNHK杯戦は8年ぶりの優勝です。張栩九段こそ、井山裕太棋聖にタイトルを奪取されて不調に落ちた棋士の最たるものですので、これをきっかけにして、井山棋聖が独占しているタイトルを奪い取って欲しいと思います。