スター・トレック・TNGの”The Icarus Factor”

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”The Icarus Factor”を観ました。何と言うか、しょうもないファミリードラマでした。ライカーが昇進のオファーを受け、彼はアライズの船長になって遠い外宇宙の探査の任務を与えられました。そのブリーフィングにやって来た民間人は何と彼の父親でした。しかし二人はライカーの母親の死を巡って何かの対立があり、とほとんど美味しんぼの山岡士郎と海原雄山です。しかもご都合主義で父親は女医のプラスキとかつて愛し合っていたという設定です。それで最後は二人はアンボジツというおかしな日本風(?)の武術で戦います。見た感じだとアンボではなくタンポ槍での戦いのようでした。それで結局父親はずっとライカーに勝っていたけど、実はルール違反で勝っていたことが分って、それで何でかしらないけど二人は和解し、そしてまた理由不明でライカーは昇進を断ります。それに取って付けたように、ウォーフがクリンゴンの一種の成人になる通過儀礼のようなものをクラッシャーがホロデッキで用意してあげるというのがくっつきます。どちらかというとこちらの方がマシでした。

ウルトラマンAの「鳩を返せ!」

ウルトラマンAの「鳩を返せ!」を観ました。TACが無人観測機(今風ならドローン)を開発していて、北斗がそれに鳩の帰巣本能を利用したらと提案し、ある少年の愛鳩である小次郎で実験することになりました。しかし実験中に小次郎はヤプール人に拉致られ超獣に改造されます。ヤプール人が鳩という弱そうな生物を選んだ理由は、帰巣本能でTAC基地に行くだろうということですが、そこに巣があった訳じゃないんだけど…
という経緯の超獣ブラックピジョンは、しかしこれまで最強というぐらいの強さで、エースの光線技も一度受け止めてからそれをエースに投げ返す、ということで、山中隊員から「エースも今度は終わりだ」とまで言われてしまいます。そんなエースのピンチを救ったのが飼い主の少年で鳩笛で大空を舞え、と命令されてその通りにしようと後ろを向いた所をエースに倒されます。しかし、北斗が余計なアイデアを出さなければ鳩は死ぬことはなかった筈で後味の悪い回でした。

トワイライト・ゾーンの”Passage on the Lady Anne”

トワイライト・ゾーンの”Passage on the Lady Anne”を観ました。成功している金融家のアランとアイリーンは結婚して6年になりますが、アランは1日28時間仕事をしているとアイリーンに言われるくらいで、二人の愛は冷えてしまっています。アイリーンはそれを何とかしようとアランのロンドンへの旅に行っていない新婚旅行の代わりに付いて行くと言い張り、それも船で、しかも一番遅い老朽船のレディー・アンを選びます。二人は乗り込もうとする時に男性二人組にこの船はある意味貸切りだから降りてくれ、と言われ、降りれば1万ドルを進呈するとまで言いますが、二人は断ります。船の中でも二人の関係は良くならず、アランはロンドンに着いたら離婚しようと言います。二人が気付いたのは、この船は船員も乗客も二人以外は皆高齢者だということです。他の乗客に聞いた所、皆リピーターでかつてこの船で新婚旅行に出かけ、この船が男女の愛を深める効果を持っているといい、そのためこの船の最後の航海に参加したと説明されました。二人が甲板で話していた時に突然アイリーンが行方不明になります。アランは必死に探しましたがどこにも見つかりません。他の顧客は、甲板から海に簡単に落ちたりしないから落ち着け、という感じであまり深刻に捉えてくれません。失望のアランが部屋に戻ると、そこにはアイリーンが他の客にもらったナイトドレスを着てベッドの中にいました。(先ほど探した時はいませんでした。)アランはこの事件でアイリーンが自分にとって一番大切な女性だということをやっと理解し、二人の仲は戻ります。ここでもレディー・アン号の奇跡が起きた訳です。しかし二人はパーティーの最中船長から、ボートを用意したからここで降りてくれ、と二人に言います。アランは理由をしつこく聞きますが、それを説明している時間は無いということで、ピストルを突きつけられてボートに乗ります。船長は二人の位置は別の船に連絡済みだから問題無いと言い、二人は船を離れます。二人は無事救助されましたが、レディー・アン号はそのまま行方不明になっていました。
というなかなか良い話ですが、最後のオチが「レディー・アン号はトワイライト・ゾーンに行ったのです」はこの番組の超基本パターンとは言え、イマイチでした。全員死の世界に旅立ったとか(それは乗客の会話で暗示されていました)、タイタニックのように沈むとか、あるいは保険金詐欺のための偽装事故など(最初に二人が乗る時に1万ドル、というのは明らかに犯罪のニオイがしました)、色々なオチがあり得たと思います。

ウルトラマンAの「ほたるヶ原の鬼女」

ウルトラマンAの「ほたるヶ原の鬼女」を観ました。夏の怪奇シリーズ第3弾ですが、今回はタイアップは無しです。というか「~ヶ原の鬼女」でとても日本的な夏の怪談です。おまけに超獣はホタルの超獣のホタルンガで、説明聞くととても弱そうなんですが、Aはかなり危なくなり、TACが開発した新兵器V7ミサイルの手助けでようやく超獣を倒します。次のエピソードの超獣は鳩の超獣みたいでこれも弱そうです。何でヤプール人は弱そうな生物ばかりをベースにするんですかね。鳥だったら猛禽類、昆虫だったらクワガタとかにすればいいのにと思います。

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Time Squared”

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Time Squared”を観ました。このエピソードは2人のピカードが出て来るというのが唯一の楽しめるポイント。エンタープライズ号がシャトルが彷徨っているのを回収すると、それは何とエンタープライズ号自身のシャトルで、番号が既にあるシャトルと全く同じでした。それから中を検めると、何とそこには意識を失ったピーカドが…ということで、もう一人のピカードはログを確認して6時間先の未来から来たことが判明します。しかもそのログでは何かのエネルギー体に遭遇したエンタープライズ号が完全に破壊され、何故か船長のピカードだけがシャトルに乗って逃げ出して無事だったということになっていました。結局本来の(?)エンタープライズ号も6時間後にやはりそのエネルギー体に遭遇します。意識を取り戻したもう一人のピカードは、シャトルで外に出ようとします。その理由は彼がエネルギー体がエンタープライズ号を生物の一種と認識し、その頭脳がピカードであると判定し、そのためピカードが外に出ればエネルギー体はそちらを攻撃するだろうという読みでした。しかしそれは上手く行かなかったことを本来の(?)ピカードは知っているので、フェイザーのスタンモードで撃って未来のピカードの行動を阻止し、そのエネルギー体から逃げるのではなく中に突っ込むという命令を出します。それで結果オーライなのですが、何か偶々という感じで何故その選択の場合エネルギー体が攻撃してこなかったかの説明は一切ありません。まあオリジナルシリーズの「二人のカーク」とちょっと似ています。

ウルトラマンAの「怪談・牛神男」

ウルトラマンAの「怪談・牛神男」を観ました。夏休み・冬休みの時期になると出てくる地方の観光地とのタイアップもの。そして設定が大体が誰かの故郷で里帰りした時に超獣が出る、というパターンです。ただ今回は蟹江敬三が演じるヒッピー風の男(さすがにもうこの当時はヒッピーは古くなっていたように思いますが)、ディスカバージャパン(当時の国鉄の観光キャンペーンのキャッチ)を気取って、里帰りした吉村隊員につきまとい、牛の鼻ぐり塚で、鼻ぐりを盗んで腕輪にして、挙げ句の果てはヤプール人によって牛の超獣にさせられてしまいます。新マンの時も牛鬼の怪獣がいました。Aと牛の超獣の戦いは、Aが腕にはまっていた鼻ぐりを本来の位置の鼻に付け替えると超獣が大人しくなり、人間に戻るということで、何と言うか全体に緩い話でした。

トワイライト・ゾーンの”On Thursday We Leave for Home”

トワイライト・ゾーンの”On Thursday We Leave for Home”を観ました。ある宗教集団(?)が戦争ばかりの地球を捨て、新しい住処の星を探して地球を離れ、ある星に定住しますが、そこは太陽が2つあって夜が無く、昼は50度以上(といっても最近地球も夏は50度くらいあちこちでありますけど)のある意味地獄のような星でした。しかし一行はそこで何とか30年間生き延びます。一行を指揮しているのは、ウィリアム・ベンティーンという男で、地球を飛び立った時には15歳だったのが45歳になっていました。数ヶ月前に地球から救助に向かっているという連絡が入り、人々はそれだけを希望にしています。そして遂に空飛ぶ円盤型の宇宙船が本当にやって来ます。人々は大喜びですが、一人ベンティーンがいらついています。ベンティーンは救助隊の隊長に一行は全員子供と同じで彼が指導しなければ何も出来ないと言います。また一行に対し、地球に帰っても一緒に住むというのを押しつけようとします。そして挙げ句の果ては、地球には汚れた醜い人の欲望が溢れた星なので、帰るべきではないと言い張ります。しかし隊長が多数決を取ると、全員が地球に帰るのを選びます。ベンティーンは宇宙船を壊そうとしますが、阻止され、結局一人だけがその星に残ることを選びます。何と言うか、旧約聖書のモーセをちょっと思い出しました。古代ユダヤの人々は必ずしもいつもモーセの言うことに従った訳ではなく、何かある度に不平・不満をぶつける様子が旧約聖書には沢山出て来ます。

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”The Royale”

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”The Royale”を観ました。クリンゴンの宇宙船よりセータ3という人が住めない惑星の軌道を漂う地球の宇宙船の残骸を発見したという連絡が入り、エンタープライズ号が調査に向かいます。その残骸には”NASA”のマークと星条旗がついており、21世紀の中頃に打ち上げられたものでした。しかしその時代にここまで来れる技術はまだありませんでした。その内エンタープライズ号は人の住めない星の上に奇妙なビルのようなものを見つけ、そこにライカーとデータ、ウォーフが転送されます。そこの静かな空間の中に何故か回転ドアがあり、3人は中に入ります。そこは何と20世紀のラスベガスのカジノで「ホテル・ロイヤル」という名前でした。その中では3人はエンタープライズ号と通信出来ず、また元の回転ドアから出ていこうとしても元に戻ってしまい、中に閉じ込められてしまいました。その内データがホテルの中に本物の人間のDNAを見つけ、調査に行くと、それは21世紀のNASAの宇宙飛行士の死体でした。彼の日記を見て、その宇宙飛行士のロケットは何かのエイリアンにより汚染され、そのエイリアンが贖罪のため全員をその星に連れて行ったけど一人だけしか生き残らず、彼がたまたま持っていた二流の大衆小説の「ホテル・ロイヤル」の世界をそのまま再現した中に入れられました。彼はそこで38年後に死んでいました。3人はホテルボーイを銃で撃ち殺した男が回転ドアから出ていったのを目撃し、小説の通りに行動すれば外に出られることを思いつきます。そこで3人は小説中の3人の外国人投資家になり、データがサイコロを振って目を当てるギャンブルで、いかさまサイコロでホテル側に有利な目が出るようになっていたのを修正し、7を出し続けて勝ち続けます。ついに彼らはホテル側を破産させ、「気前の良い外国人投資家」を演じて、その半分でホテルを買収、残りを他の客等に上げてしまいます。それで最後は小説の通りホテルから出て行くことに成功します。
大体エンタープライズ号の中に似たような装置があるのだから、最初から仕掛けは分った筈で、ちょっとその辺りのひねりがイマイチです。ちなみにピカール船長が「フェルマーの最終定理」を解こうとして出来ない様子が描かれていますが、1995年に完全な証明がされていますので、このエピソードはその前のものです。

ウルトラマンAの「黒い蟹の呪い」

ウルトラマンAの「黒い蟹の呪い」を観ました。「夏の怪奇シリーズ」と銘打っていますが、岡山の観光地のタイアップで、鷲羽山にあった遊園地が出て来ます。それでこの遊園地を舞台に、ウルトラマンAがカブトガニをベースにした超獣キングクラブと戦うんですが、途中でAが何故かいきなり四股を踏み、超獣と相撲を取り始めます。これが何故だか今の若い人が見ても意味が分らないでしょうが、この当時「鷲羽山(わしゅうやま)」というご当地力士がいて、最高は関脇止まりですが、北の湖を何度も倒して小兵ながら人気のあった技能派力士です。Aが相撲を取るのはそういうご当地サービスです。後は最後は亡くなった父親から貝を通じた通信で、北斗と南がウルトラマンAであることがある男の子にばらされてしまうんですが、いいのかな。

トワイライト・ゾーンの”The Incredible World of Horace Ford”

トワイライト・ゾーンの”The Incredible World of Horace Ford”を観ました。ホレース・フォードはある玩具メーカーの設計者でしたが、38歳になろうとする人間で未だにオモチャのピストルを振り回したり、設計用紙で紙飛行機を折ったりという性格でした。彼は会社の社長から彼の設計したオモチャのロボットの部品が多すぎてコストが高く儲からないので、再設計を命じられくさります。家に帰ったホレースは子供の時に遊んでいた通りを訪れます。驚いたことにその通りは彼が10歳だった時そのままでした。更に驚くべきことは、彼の10歳の時の友人達が年を取らずに10歳のままでそこで遊んでいたのを見たことです。彼はその後何回かその通りに行きますが、その度にまったく同じことが繰り返されます。彼は次第に戻る時間を遅くして行き、ある晩ついに子供達に話しかけます。彼らは10歳のホレースが誕生日のパーティーに自分達を呼んでくれなかったことについて不平を言っていました。ホレースはそれについて言い訳をしようとしたら、彼は突然10歳の時の姿に戻っていました。そして友人達は彼に殴りかかり、散々痛めつけます。実はこれが本当に起きたことでしたが、ホレースは過去を美化して真実を忘れていました。ようやく元の世界に戻ったホレースは追っかけてきた妻と一緒に家に帰ります。
うーん、私も1960年代のTVドラマばかり観ていますから、少し身につまされるような話ではありました。