「帰ってきたウルトラマン」の「怪獣時限爆弾」

「帰ってきたウルトラマン」の「怪獣時限爆弾」を観ました。ゴーストロンという怪獣が登場しますが、MATは最初から最後までこの怪獣のことを馬鹿にして過小評価しており、それが原因で大変なことになります。前回の話で他の隊員を救ってようやくMATに溶け込んだと思った郷隊員ですが、今回はある新型の爆弾を怪獣に向けて発射したのに、即時爆発信管ではなく時限信管を付けて発射してしまうという大きなミスをしてしまいます。爆弾は10時間後にならないと爆発しません。そのまま怪獣が動かなければ問題ありませんが、怪獣は都心に向けて動き始めます。そのために避難命令が出ますが、結局怪獣は途中で向きを変え、ダイナマイト工場に向かいます。MATで対策会議が開かれ、麻酔弾を使って怪獣を眠らせその間に爆弾の信管を抜くというのが採用されます。しかし郷は音による誘導を主張し、隊長から理由を聴かれて「何となく」で答えて却下されています。しかしここでまたも郷は独断専行でMATのジープに音響装置を付けて怪獣をダイナマイト工場から引き離そうとします。それはほぼ成功しかけていましたが、ダイナマイト工場がまたサイレンを鳴らしたため、怪獣は工場に引き返します。もし郷隊員が怪獣が音に誘導されるということを良く隊長他に説明していればこういうことにはならなかった筈です。結局ウルトラマンが怪獣を抱えて宇宙に飛ばして処分しますが、何だかなあ、と思うのは私だけ?

トワイライト・ゾーンの”Little Girl Lost”

トワイライト・ゾーンの”Little Girl Lost”を観ました。クリスとルースの5歳の娘ティナがある夜泣いて母親を呼びます。父のクリスがティナのベッドまで行ってみると、声はするのにティナの姿がどこにも見えず、ベッドの脇にもベッドの下にも見つかりません。クリスが妻のルースを呼びますが彼女もティナの姿を発見出来ません。クリスは知り合いの物理学者のビルに電話して助けを求めます。そうしている内に犬のマックもティナの姿を求めてベッドの下に駆け込み姿を消し、鳴き声だけが聞こえるようになります。ビルは到着するとティナのベッドの周りを調べ、壁に彼の手が吸い込まれる場所があるのを発見します。ビルは何らかの理由で4次元と3次元がつながり、壁にその入り口が形成されたのだろうと説明します。彼らはティナとマックに呼びかけ、マックがティナを連れてくるよう誘導します。そしてクリスが壁の入り口に手を突っ込みティナを救いだそうとしますが、彼自身もその中に落ちてしまいます。クリスはティナとマックを大声で呼び何とか捕まえることが出来ます。その瞬間ビルがクリスを引っ張り出したので、全員無事に戻ることが出来ました。ビルによれば彼はずっとクリスをつかんでおり、クリスの半分は3次元、残りが4次元にいたのだと言い、もう少し遅ければ入り口は閉ざされビルのもう半分は永久に4次元に残されただろうと言います。
うーん、4次元の話は良くあるネタで、もう少し捻りが欲しいように思います。

「帰ってきたウルトラマン」の「怪獣レインボー作戦」

「帰ってきたウルトラマン」の「怪獣レインボー作戦」を観ました。カメレオンみたいに保護色で姿を消す怪獣ゴルバゴスが登場。次郎が郷とアキを撮った写真のバックに怪獣が写っていたのでMATに調査を依頼しますが、岸田隊員はトリック写真だろうと信用しません。郷だけが残って調査していて夜になって目だけのゴルバゴスが登場します。それで姿を消す怪獣対策としてMATが取ったのが7色の塗料を吹き付けるレインボー作戦です。ってそれウルトラセブンの第一話でウルトラ警備隊がクール星人の円盤にやったのと同じ…
このゴルバゴスのシルエット、何だかウルトラマンのオープニングの影絵で出てくる怪獣に似ているような気がします。岩を投げつける攻撃はレッドキング的でもあります。ただ火炎弾の発射はウルトラマンにあっさり防がれます。
今回は他のMAT隊員と対立することも多かった郷が、他の隊員の危機を救った結果となり、ようやくMATに溶け込みます。

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Hide and Q”

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Hide and Q”を観ました。第1話で登場した連邦の人よりはるかに進んだ知力を持つエイリアンのQが再登場。今回はピカード船長ではなくライカーに目を付け、ライカーにQと同等の能力を与えます。その目的は、Qは連邦の人々を現在は彼らより劣っているけれども、数世紀後には彼らを追い越す可能性があると恐れており、ライカーを彼らの仲間にしてその潜在能力を調べるということでした。ライカーはその力を使わないことをピカードに誓います。エンタープライズ号はある植民星の事故で被害を受けた人を救出に来ていましたが、その星で生き埋めになって死んだ女の子が見つかります。ライカーの今の力ではその子を生き返らせるのは容易でしたが、ライカーはピカードとの約束を守ります。Qはエンタープライズ号の中に現れ、ライカーに自分の友のために贈り物をしてはどうかとそそのかします。それでウェスリーは10歳大人になります。またウォーフはクリンゴン人女性を与えられ、ラフォージュは普通の視力を得ます。しかし3人ともその贈り物はいらないと言います。ある意味悪魔のように、人に神のような力を与えて誘惑しようとしたQですが、その任務に失敗し、彼はその仲間によって処罰されます。うーん、このQというリピートキャラクター、今一つ好きになれず面白いとも思えません。

帰ってきたウルトラマンの「二大怪獣 東京を襲撃」、「決戦!怪獣対MAT」

帰ってきたウルトラマンの第5話「二大怪獣 東京を襲撃」、第6話「決戦!怪獣対MAT」を続けて観ました。グドンとツインテールという二大怪獣が登場します。このツインテールという怪獣はグドンの餌であるという設定ですが、なんか愛嬌があって好きな怪獣で今でもツインテールというと女の子の髪型よりこの怪獣を思い出します。しかし愛嬌ある姿にも関わらず結構強く、噛みつき攻撃+尻尾で首を絞めるという攻撃でウルトラマンを追い詰め、そこにグドンが出てきたため、ウルトラマンは一度敗れます。
この二つの話を今見ると、実にMAT+地球防衛軍が日本型組織であることが良く分り、実力はあるけど正論をずばずば言って先輩に疎まれる新入り(郷秀樹)とか、理不尽な命令をやれ、と言う上司(藤田進の演じる長官)、間に入って苦労する中間管理職(加藤隊長)など、実に日本の会社の話を見ているようで、子供の時は別に何も感じませんでしたが、今見ると身につまされる部分が多いです。
二大怪獣とウルトラマンの戦いは、最後まで二匹で戦っていればウルトラマンは再び敗れたでしょうが、グドンが途中でツインテールを食うために倒してしまったため、ウルトラマンが勝ちます。怪獣の浅知恵というか…

トワイライト・ゾーンの”The Fugitive”

トワイライト・ゾーンの”The Fugitive”を観ました。久しぶりのほのぼの系で良かったです。アウター・リミッツは暗い話がほとんどですが、トワイライト・ゾーンはたまにこういう話があるのがいいです。オールド・ベンと呼ばれる老人は不思議な力を持っていて子供達にそれを示しますが、特にジェニーいう左足の悪い女の子が大の仲良しでした。ジェニーはベンにどうして私の足を治してくれないの?と聞きますが、ベンはそれは出来ないと答えます。しかしベンを追って二人の刑事のような男達がやって来ます。しかしベンはアブに姿を変えてやり過ごします。ベンはジェニーに自分は一種の犯罪者であの二人は自分を捕まえにやって来たので、別の世界に行かなければならないと言います。しかしその前にベンはジェニーの足を治してやります。二人の男はベンが逃げたのを知り、最後の手段でこれしかないと言い、ベンがジェニーを治すのに使ったのと同じ装置で、ジェニーを気絶させます。医者はジェニーは今にも死にそうだと言います。結局ベンはジェニーを元に戻すためにまたやって来ます。ベンは実はある星の王様で何千年もその星を平和に治めていましたが、その暮らしが嫌になって地球に逃げて来たのでした。二人は刑事ではなく、ベンの臣下でした。ベンは本当に良い王様なので戻って欲しいと二人は言います。すっかり元気になったジェニーはでは私も連れて行って、と言いますが、二人の臣下は審議官がダメだと言うだろうと言います。そこでジェニーはある作戦を思いついてベンに耳打ちし、ベンは二人に一分間席を外すように言います。二人が戻ってくるとそこには二人のジェニーがいました。二人にはどちらがベンだか分らず、間違った方を連れて帰ると彼らの責任となるため、結局二人とも連れて行くしかない、ということになります。ベンの正体は実はハンサムな王でした、というお話です。
ジェニー役の子役が実に可愛らしいのですが、スーザン・ゴードンという女優で、「五つの硬貨」という映画にも出ていた人のようです。18歳で芸能界を引退したので子役としてのみ記憶されているようです。

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”The Battle”

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”The Battle”を観ました。何話前に登場したフェロンギが再登場し、ボックという艦長がピカードと話し合いを求めて来ます。しかしその場所に行ったエンタープライズ号は2日間ただ待機させられます。最終的にフェロンギがコンタクトして来て、友好関係を示すためにピカード船長に贈り物をしたいと言います。それはピカードが以前キャプテンとして載っていたスターゲイザーでした。その船はある宇宙船から攻撃を受けたため、やむを得ずフェイザーで攻撃して撃破したのですが、スターゲイザー自体も損傷して放棄せざるを得なかったものです。ボックはその時の宇宙船がフェロンギのものだったといい、その「戦争」の記念にスターゲイザーを進呈すると言います。ピカードはここ数日原因不明の頭痛に悩まされていましたが、彼がスターゲイザーに移るとその痛みが激しくなります。ピカードはスターゲイザーに残っていた自分の荷物をエンタープライズ号に持ち帰ります。ピカードの頭痛はいよいよ激しくなり、彼はそれに操られるようにスターゲイザーに移動します。そこで待っていたのはボックで、ピカードが前に撃破した船の艦長はボックの一人息子であり、今回の件はその復讐だと言います。ボックはフェロンギで禁止されている人の精神を操る装置でピカードの脳をコントロールし復讐しようとし、またピカードの当時の行動についての偽のログまででっち上げます。しかしウェンズリーがフェロンギの宇宙船からの怪しい電波のパターンがピカードの脳波のパターンと一致していることを発見し、またヤールやウォルフがピカードが持ち帰った荷物の中から球体のアンプを発見します。最後はライカーがスターゲイザーにいてエンタープライズ号を当時の宇宙船と誤認して攻撃しようとしていたピカードに球体をフェイザーで破壊するよう強く言い、ピカードが少し正気に戻ってそれを実行して普通に戻る、という話です。
これまでの話の中では一番楽しめた話で、ピカードの過去が少し分ったのも有意義でした。ただフェロンギというエイリアンはオリジナルのクリンゴン他に比べると魅力的ではないです。

「帰ってきたウルトラマン」の「必殺!流星キック」

「帰ってきたウルトラマン」の「必殺!流星キック」を観ました。怪獣はキングザウルス三世(一世と二世がなく何故いきなり三世なのかは不明)で、第4話にして早くもウルトラマンを倒します。最大の特徴はカーテン状のバリアを360度に張り巡らすことが出来ることで、ウルトラマンの光線技を全部跳ね返します。それで負けたウルトラマン=郷秀樹が何をするかと言えば、当時まだスポ根ブームの名残があり、「特訓」します。それで身に付けたのが「流星キック」で、見事バリアを飛び越えてバリア発生源である角を蹴り折ります。って最初から飛行して上から攻撃すればいいだけ…ついでにMATも特訓して、こっちはまさに垂直降下して上から攻撃で理にかなっています。スポ根路線はいいんだけど、「帰ってきたウルトラマン」はこのエピソードもそうですが、結構負けるケースが多くて、初代に比べると弱っちいというイメージがあります。なお、主題歌中には「大地を蹴って流星パンチ」と何故かキックではなくパンチになっています。私の知る限り「流星パンチ」というのは一度も登場しません。
それから、この怪獣は原発を襲うのですが、MATの隊長は「東京が停電になる」という心配だけで、放射性物質が撒散らされるということについてはまったく心配していません。

トワイライト・ゾーンの”To Serve Man”

トワイライト・ゾーンの”To Serve Man”を観ました。
冒頭のシーンは宇宙船の中である男が退屈を持て余しているのに対し、それを監視している何かが色々と指示をしています。
シーンは地球に変わり、ある日突然カナマイトと自称するエイリアンが地球に円盤でやって来ます。彼らは国連総会にやって来て、地球にやって来たのは地球人に彼らの技術を教えて飢餓や戦争などの悲惨なことから地球を救うためだと言います。実際にカナマイトの技術でのある種の肥料により食料生産は爆発的に増え、飢餓が無くなります。また同じくその技術であるフォースフィールドを全ての国が使うことで核兵器を含む全ての兵器が無意味になり戦争も無くなります。カナマイトは、我々が地球にやって来た意図はこれだと言って、本を出します。その表紙を解読すると、”To Serve Man”でした。これを「地球人に仕える」と解釈すればこれまでのカナマイトの行動が理解出来ます。しかしある女性学者がその本の後半部を解読すると、それは「地球人を使ったクックブック」でした。カナマイトは既に多くの地球人を自分の星に送っていましたが、地球に残った人も結局は彼らの家畜になってしまいます。つまり”To Serve Man”の本当の意味は「地球人を食材として供す」でした。
という久々に捻りが利いたエピソードでした。原作があるみたいですが、SFでは良くありそうな設定だと思いました。

アウター・リミッツのProsとCons

1963-1965年に放送された、アウター・リミッツの全49話を観終わりましたので例によってProsとConsを。
Pros
・トワイライト・ゾーンの30分枠と違い、60分枠(実質50分)という長さを活かし、短編映画のような複雑なストーリーが使われているエピソードが多かったです。
・様々なSF的なテーマが使われ、それも単純なものではなく、結構考えさせるような深いものが多く印象に残りました。
Cons
・トワイライト・ゾーンと比べ、全体に暗くおどろおどろしいです。また出てくるエイリアン等がグロいのが多かったです。Eigoxの英語の先生(ネイティブ)が子供の時観て怖かった、と言ってましたが、それは良く理解出来ました。
・科学に対するネガティブな見方が強かったように思います。まあ核戦争の危機が叫ばれていた時代なので分らないではないですが。
トワイライト・ゾーンだと、話の内容で印象に残るエピソードがいくつかあるのですが、アウター・リミッツだとグロさや怖さの印象がどうしても先に立ってしまいます。しかし全体には視聴率は良かったらしく、1995年になって新編が作られています。