Napoleon Le Blanc編の”Essay on Barber’s Razors, Razor Hones, Razor Strops and Razor Honing ..”(1893年出版)という理髪店用品の広告を集めた本をAmazonで入手しました。その中にこの鮫皮の革砥の広告がありました。確かに、現在の牛革や馬革(コードバン他)の革砥では軟らかく、本格的な研磨力はほとんど期待出来ませんが、鮫皮なら古来ヤスリやおろし金としても使われていますので、研磨用ペーストを併用しなくてもそれなりの有用性があったのではないかと思います。一般的に鮫皮と呼ばれて市販されているのはエイの革であり、成分はエナメル質です。エナメル質は人間の歯の成分であり、モース硬度が7ぐらいあるので、剃刀を研ぐことは可能だと思います。ちょっと試してみたくなりますね。