「原子力潜水艦シービュー号」の”Cradle of the deep”

「原子力潜水艦シービュー号」の”Cradle of the deep”を観ました。今回も変な話でウルトラQぽいもの。ややマッドサイエンティストめいた人が、タンパク質から生命を作り出す研究をしていてある程度成功し、それを更に進めるには深海にあるある物質が必要で、ということでシービュー号に依頼がかかります。しかし提示された場所は「潜水艦の墓場」と呼ばれた難所で、クレーン艦長は反対しますが、ネルソン提督の命令で仕方なくそこに向かいます。その地点で必要物質を採取し、試験物質に加えた所、手応えがあって、タンパク質は生命と化して成長を始めます。その科学者はシービュー号に24時間その地点に留まるように依頼しますが、地震計が大きな海底地震の徴候を示しており、シービュー号は間一髪で脱出します。その間に人工生命は一晩で急速に成長しました。その成長速度は速く、コンピューターに計算させたら、3時間で倍の大きさになります。ネルソン提督は人工生命がシービュー号を破壊しない前に全速力で基地に戻るように命令します。しかしネルソン提督とクレーン艦長が眠っている間に、艦は円を書いてぐるぐる回っていただけで、同じ位置に留まっていました。その間指揮を執っていたチップ以下は全員酔っ払ったようになっています。これは、「謎の円盤UFO」でも出てきましたが、低酸素状態が長く続いた時の症状で酩酊状態とそっくりになります。人工生命は酸素を元に成長しており、それが艦内の酸素をかなり吸ってしまったため、窒素濃度が高くなって低酸素症を引き起こしたのでした。結局人工生命が大きくなりすぎない内に基地に戻るのは不可能になり、ネルソン提督も人工生命の抹殺を決断します。人工生命は炭素を取り過ぎると駄目になるということで、シービュー号中の消化器が集められ二酸化炭素が放出され、何とか人工生命を倒しますが、元々その人工生命を作った科学者は人工生命に押しつぶされて死亡します。ネルソン提督は旧約聖書の創世記を読んで、人間が生命の創造なんかに手を出してはいけないんだ、みたいな科学者とは思えないことを言って終わりとなります。