白井喬二の「逍遙の歴史小説論と現代のそれと」

白井喬二の「逍遙の歴史小説論と現代のそれと」を読了。白鷗社の「文藝日本」の昭和28年7月号に掲載された2ページのエッセイ。内容はタイトル通り、白井が昔読んだ坪内逍遙の歴史小説論の紹介と、自分の歴史小説に関する考え方の表明です。坪内逍遙は西洋で歴史小説が盛んになったのが19世紀と言っていますが、ジャブロンカ曰くは歴史学と小説が別のものになったのも19世紀で、その辺りの兼ね合いがちょっと面白いです。また白井は「歴史小説」という場合に、「歴史」と「小説」のどちらに重点を置くべきかということに関し、「小説」だと明確に述べていることは注目に値します。白井の真骨頂は、「フェイク歴史」を作り上げることだと私は思っています。それは悪口ではなく褒め言葉です。

アニーシュ・チャガンティの「サーチ」(Searching)

昨日は有給休暇を取って「サーチ」(原題:Searching)を観て来ました。Eigoxのある先生のお勧めです。最近の映画には珍しく脚本がしっかりした映画だと思いました。原作はあるのかと思って調べてみましたが、インド系アメリカ人の監督が自分で書いているみたいです。監督がインド系、そして主人公が韓国系アメリカ人、場所がシリコンバレー(サンノゼ)と実にカリフォルニアのエイジャン・テイストが溢れる映画になっています。脚本の良さに加え、すべての画面がパソコンかスマホのアプリ画面上で映され、普通に撮影した動画はまったくないという、実に今日的な映画です。そしてFacebok, Twitter, Tumblerその他の実在のSNS画面が次々に登場し、何か映画を観ているのか、パソコンをいじっているのか分からなくなります。でも、今私が50年前のアーウィン・アレンのテレビドラマを観て笑っているように、後50年経ってこの映画を観たら、ああ、この頃はこんな原始的なことをやっていたんだ、と思うと思います。主人公の父親はシリコンバレーのハイテク企業勤務という設定なんでしょうが、ともかくインターネットを駆使して、娘の失踪の謎に迫って行きます。一部どうやって娘が使っているパスワードを突き止めたのかとか多少の突っ込み個所はありますが、全体的には非常に良く出来た映画でした。

「原子力潜水艦シービュー号」の”The human computer”

「原子力潜水艦シービュー号」の”The human computer”を観ました。今回の話は、久し振りに「某国」が登場します。シービュー号に最近開発された(その当時の)スーパーコンピューター(といってもリレー式(^_^;))を取り付けて自動運転させ、軍事演習でテストが行われます。最初のテストでは魚雷3発の内2発は回避しましたが、最後の1発に当たってシービュー号沈没の判定。開発した博士は一回目の失敗は1個のトランジスターの不良が原因といい、シービュー号は二回目のテストに入ります。この回ではそのスーパーコンピューターとクレーン艦長だけが搭乗します。ここで登場するのが某国で、こっそりとスパイをシービュー号に乗り込ませ(何でそんなに簡単に乗り込めるのかがきわめて不思議)クレーン艦長を事故に見せかけて殺し、その後スーパーコンピューターのプログラムを入れ替えて自国へシービュー号を持ち帰り、その秘密を全部解析してしまおう、という陰謀です。軍事演習は今回はスーパーコンピューターは完璧ですべての攻撃を回避し、海底に着地します。その後某国スパイが登場し、シービュー号の艦内でのクレーン艦長との息詰まるサスペンス劇となります。色々あって結局クレーン艦長は艦内の一番狭い部屋に閉じ込められ、そこで空気を止められ、窒息死寸前になります。たまたま(?)その部屋にあった短時間の潜水用のボンベを使って、クレーン艦長はバラストタンクの水中を潜ってその部屋から脱出します。取り敢えず、コンピューターとシービュー号を接続しているワイヤを切断し、自動運転を切ります。そして某国スパイと格闘戦になり、最後は何と潜望鏡を下げて敵スパイを動けなくします。
それで結局、クレーン艦長はサンタバーバラの母港へ帰るのですが、コンピューター無しに一人でシービュー号を運転したのだとしたら、恐るべきスーパー艦長です。
しかしこの回もシービュー号の艦内を移動するシーンがありましたが、どこにも「放射線注意」のマークがありません。シービュー号って本当に原子力潜水艦なんでしょうか?

NHK杯戦囲碁 趙治勲名誉名人 対 芝野虎丸7段

本日のNHK杯戦の囲碁はTOEIC受験のため、録画で視聴。黒番が趙治勲名誉名人、白番が芝野虎丸7段という、年齢差43歳という、往年の名棋士対新鋭バリバリという興味深い対戦でした。黒の趙名誉名人は1、3、5手目がすべて三々でした。先週の伊田篤史9段は2、4、6手目がすべて三々でした。もっとも1、3手の向かい三々の布石は趙名誉名人は全盛期から打っていたように思います。違うのはAIの影響で相手の星の構えにいきなり三々に入るところです。そういう風に趙名誉名人がひたすら実利に走ったので、対する芝野7段は当然厚みから模様を張る展開になりました。白の下辺から右辺にかけての構えに、趙名誉名人がらしく相対的に深く打ち込んで行きました。芝野7段は、右下隅で黒から切り取りがあった所をかけついで隅の黒に利かした後、打ち込んだ石にボウシしました。その後の一連の攻防で、黒は目一杯の手を打ち続けましたが、誤算があったのが取られていた黒2子を逃げ出したことで、この黒はその後色々やっても結局取られで、ここで黒は大きく損をしました。しかしここからの黒の趙名誉名人の粘りと反撃が見事で、下辺からの石は我慢して左辺に連絡し、今度は右辺に出ていき、右辺を荒らしながら、同時に右上隅の白への攻めを見ました。この打ち方はかなり効果的で一時かなり挽回したかなと思いました。しかし右上隅の白を攻めようとした時、白が右辺から下に一間に飛んで、黒を逆に切り離しました。結局攻め合いになるのですが、白の方が一手長く、結局中央の攻め合いで白に黒数子を取り込まれ,更には右辺でも白二子を取り込むことがかなわず、結局ここで黒の投了となりました。芝野7段の読みの的確さと、趙名誉名人の粘りの両方が楽しめました。

TOEIC L&R第234回受験

TOEIC L&R 第234回を受験しました。場所は明治大学の生田キャンパスで多分3回目です。前回965点取れたのでもういいかと思っていましたが、今回は1年半前の受験時よりリスニングがかなり向上したのではないかと思ってそれを確認するのが主目的でした。しかし、実際は風邪薬を飲んで若干頭がぼうっとしていたせいか、リスニングは苦戦し、よく聞き取れないで山勘で解答したのが数問ありました。下手したら前回より下がっているかもしれません。これに対し、リーディングは特に難しいと思う問題もなく、比較的すらすら解けて、最後は8分くらい余ったので最初の30問を見直して1問修正出来ました。こちらは前回よりいい感じですが、問題が全体的に易しい時は高得点が出にくいと聞いていますので、さてどうなるか。しかしどうでもいいですが受験者の8割以上は大学生に見えます。生年月日を解答用紙にマークシートで記入しますが、西暦の最初の選択肢が1と2があります。後数年で2000年以降生まれの人の比率の方が増えて、2をマークする人の方が多数派になるんだと思います。