立川文庫の復刻版20巻セットを古書店で購入。なお「たちかわぶんこ」と読む人が多いですが、正しくは「たつかわぶんこ」です。大衆文学の研究者(?)としてはやはり立川文庫を押さえておかないとと思って購入しました。日本において「忍者」というものが一般に知られるようになったのは、この立川文庫とマキノ雅弘の一連のサイレント時代劇映画のお陰だと思います。なお立川文庫は全部で180巻以上出ているので、ここにあるのはほんの一部です。なお、「真田十勇士」とかの反徳川のお話が多いのは、制作されたのが大阪で、太閤贔屓の土地柄だったからです。徳川家康=狸親父というイメージはほとんどこの立川文庫が作ったといっても言い過ぎではありません。この文庫、装丁は結構豪華ですが、サイズが如何せん小さすぎて読みにくいです。総ルビなのはいいとしても、挿絵とかはまるでなく、当時の子供がよく読めたなと感心します。
立川文庫復刻版
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