アルゲリッチのバッハ、オリジナルと復刻盤の差(その2)

私の愛聴盤である、アルゲリッチのバッハのLPレコード、ヤフオクで1980年の初発の盤でかなり程度の良いものを落札することが出来ました。そこで改めてその1980年盤と現在発売されている180g重量盤とを聴き比べました。カートリッジは先日購入したばかりのオーディオテクニカのAT-OC9XSHです。
1.旧盤の方がカッティングレベルが高く、同一ボリューム位置では旧盤の方が音量が大きくなっています。
2.特に高域で、今使っているオーディオテクニカのAT-OC9XSHはダンパーがまだなじんでいないのか、トラッカビリティが最大針圧でも十分でなくビリツキが発生することがありますが、旧盤はかなりの頻度でFF部でビリツキが出るのに対し、新盤はまったく出ません。
3.新盤の方が全体に音が丸くなった感じです。

これの推定原因ですが、
1.新盤はデジタルリマスターされて、万人向けの音にチューニングされた可能性有りと思います。
2.カッシングマシンが違います。(41年経っていて当時のカッティングマシンが残っているとは思えません。)
3.盤の材質が違います。新盤は180g重量盤で厚さと重さで旧盤より上です。

といった所です。新盤も良い録音とは思いますが、オーディオマニア的にはやはり旧盤の方が上ですね。(ビリツキはカートリッジを選んで対処するしかないです。)