NHK杯戦囲碁 六浦雄太8段 対 伊田篤史9段(2023年10月8日放送分)


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が六浦雄太8段、白番が伊田篤史9段の対戦です。
布石では白が右下隅で黒の一間ジマリの横に付けて行き、結局はそこの石を捨て右辺に足早に展開しました。また左下隅で黒がケイマのカケを2回続けて打ったのに、白が直接受けずに隅を固く打ち、その後シチョウアタリとして中央でノゾキを打った後、ツケコシて行ったのがいい手で、白は下辺の黒地を減らして中央で居直りました。この辺りずっと白が優勢でしたが、中央で黒も白も眼の無い石が出来た時、黒が勝負手で白の連絡している石にコスミツケて切って行きました。これで白は切られた一団を活きる必要がありましたが、際どく黒が覗いて行き、そこを継ぐと白の一団に活きがあるのか、ということになり、結局白は継がずに一団の活きを優先しましたが、黒が切りに回って白の6子くらいを取り込んで20目以上の実利を得、これで黒の逆転となりました。結局白の投了となりました。六浦雄太8段はこれまで伊田9段に公式戦で6連敗でしたが、初勝利を上げて3回戦に進みました。