トワイライト・ゾーンの”Queen of the Nile”を観ました。パメラ・ハリスという大女優の謎を追って、ジャーナリストのジョーダン・ヘリックが彼女の自宅を訪問します。パメラは1940年の「ナイルの女王」という映画で大スターになっていますので、その時20歳台前半だったとしても、1964年当時は40歳台後半の筈です。しかし現れたパメラはどう見ても20歳台です。壁の絵は1940年当時のものですが、その時と全く変わっていませんが、パメラはその絵は彼女が子供の時に画家が想像力で描いたものだと言います。彼女とジョーダンは夕食の約束をして別れますが、庭でパメラの「母」という老婆は、ジョーダンに実は母ではなく、パメラの娘だと言います。ジョーダンは色々裏を取って次の日再度パメラの家を訪ねますが、パメラはジョーダンに睡眠薬入りのコーヒーを飲ませて眠らせ、壁の置物の中から小さな活きた甲虫が入ったケースを取り出します。それはエジプト人が不死の象徴としていた聖なるスカラベでした。パメラがスカラベをジョーダンの裸の胸に這わせると、スカラベはジョーダンの若さを吸い取り、見る見る内にジョーダンは老化して行き、最後は白骨化します。彼女は本当のエジプトの女王で、ファラオからもらったスカラベを使って若い男の生命を吸い取って自分がそれを吸収し、永遠に生き続けているというホラーストーリーでした。前に、永遠に歳を取らない男の話が出て来ましたが、その女性版でした。日本にも八百比丘尼という話がありますが、こちらは禁断の人魚の肉を食べたので罰として永遠に生きなければならなくなった、というものでした。また男性では源義経の家来であった常陸坊海尊が江戸時代まで残夢という名前で生きていたという話があります。
トワイライト・ゾーンの”Queen of the Nile”
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