マックス・ヴェーバーの「ローマ土地制度史―公法と私法における意味について」の日本語訳の第47回を公開

ヴェーバーの「ローマ土地制度史―公法と私法における意味について」の日本語訳の第47回目を公開しました。グラックス兄弟のLex agraria でカルタゴの領地の処理について定められた内容に関する詳細な議論が続きます。この法律というかグラックス兄弟の改革は、一般には「没落したローマの自営農民の救済」と言われることが多いですが、実際には非常に色々な目的を持っていたことが分かります。まあご承知の通り、既得権益者の大反対で頓挫する訳ですが、グラックス兄弟がある意味性急に広範囲の改革をしようとしていたことが窺えます。
これで全体の2/3を終えました。