NHK杯戦囲碁 許家元8段 対 余正麒8段


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が許家元8段、白番が余正麒8段の対戦です。この二人の戦績は許8段から見て8勝2敗と許8段が大きく勝ちこしています。しかし先期のNHK杯戦でも3回戦でこの二人が対戦し、余8段が勝っています。この碁の最初の焦点は右上隅で、黒の小ゲイマジマリに白が肩付きしたのに黒が手を抜いて左上隅の三々に入りという面白い変化になりました。白が右上隅の黒を包囲気味に付けていった時に、黒はハサミツケで応えました。白は普通上に延びるのですが、下からハネたのが白の工夫で、黒は白が1子抜いた後に当てましたが、白は切って劫にしました。劫材は白には左上隅と右下隅にいくつかあり、黒はありませんでした。なので白が右下隅に劫立てしたのに黒は受けず劫を解消しました。代償で白は右下隅で黒のケイマを突き破りました。この別れは白が良く、しかも右上隅にはまだ手が残っていて、白は上辺の白が攻められた時に1線で渡って当てるという手をすぐ決行しました。結局右上隅の白と上辺の白が連絡しました。ただこの白には隅で後手1眼しかなく、黒はこの白への攻めにかけました。その後左上隅の白3子もカラミで攻められる形になり、黒にもチャンスが回って来ました。しかし白が上辺の黒の構えに置いていったのを黒は強く突き当たって受け、左上隅との連絡をさせないようにしました。しかし結果から見てこれが打ち過ぎで、白が準備した後この置いた石を動き出し、上辺で大きな攻め合いが発生しました。この攻め合いは上辺だけ見れば見れば黒が有利そうでしたが、中央が薄く白に切られて収拾が付かなくなり、結局白は上辺の黒を取って左右がつながり、どこにも弱い石が無くなりました。ここで黒の投了となりました。

サンバレーの300Bアンプ→半導体整流に変更

サンバレーの300Bのシングルアンプ、整流管を半導体ダイオードによるものに交換しました。真空管らしさがもしかすると若干後退するかもしれませんが、そもそもエレキットの真空管アンプは全て半導体整流ですし、マッキントッシュのパワーアンプも最近はそうです。何よりこれならスパークが出ることは無いという精神衛生上の安心感が大きいです。ただ過電流が流れないという保証にはなりません。5U4G/GB、GZ34、5AR4、5Y3管互換です。ミュージックプラントというギター関係のグッズを売っているオンラインショップで購入しました。

サンバレー300Bシングルアンプ再追試

昨日使用しないことを一度決定したサンバレーの300Bアンプですが、Webで調べたら整流管がスパークするというのは時々ある現象のようです。その理由が整流管自体が不良である場合と、何かの理由で整流管のヒーター電流が大きくなっているため、となっていました。思い当たるのは、今は整流管としてJJのGZ34を付けています。元々付属していたのはSovtekの5AR4です。5AR4とGZ34は同じ真空管のアメリカ名と欧州名なので、これを選んだのは間違いではありません。ですがWeb上の情報ではこの5AR4/GZ34は製造時期によって仕様が微妙に違うとのことです。とすると、GZ34に差し替えた結果として、それに適していないヒーター電流が流れ、それによって突入電流が流れた時にヒューズを飛ばしているのではないかというのが現時点での私の仮説です。この仮説を実証するために、元の5AR4に付け替えて、また音楽を流しています。2時間くらい経過しましたが、今の所スパークやヒューズ切れは発生していません。それからこのテストでは、万一高槻電器工業のTA-300Bが飛んだら大変ですから、こちらも最初から付いていたサンバレーブランドの中華300Bに付け替えています。それからヤフオクで、古い松下製の5AR4を落札して到着待ちです。

サンバレーJB300BVer.3使用中止

サンバレー製300Bのシングルアンプ、ヒューズを8Aに変えて様子を見ていましたが、スイッチ操作時だけではなく、音楽演奏中にも整流管の中でスパークが発生、これ以上使用すれば発火や真空管の破壊につながると考え使用を停止しました。おそらく抵抗やコンデンサーも劣化して過電流になっているのだと思います。わずか一週間ちょっとの復活でしたが、どういう音だったのか確認出来たのが収穫でした。やはりサンバレーの真空管アンプはダメです。

サンバレーのヒューズ飛び300Bアンプ追試

サンバレーのヒューズが切れまくる300Bのシングルアンプ、この際だと思い色んな定格のヒューズを取り寄せて実験しました。
この実験で分かったのはやはりヒューズが飛ぶ条件は真空管が充分熱くなっている状態でスイッチを切り、3秒以下でもう一度ONにすることです。
私も知らなかったのですが、ヒューズには定格以上の電流が流れると即切れるクイックブロータイプと、若干切れるまで時間がかかるスローブロータイプがあるということです。
実験結果は。
(1)5Aのクイックブロータイプ
これが元々入っていたものですが、これは上記の条件で即昇天します。
(2)5Aのスローブロータイプ
これもスローブローの効果は多少ありますが、それでも0.5秒くらい昇天するのが遅くなるだけでやはり上記条件で切れます。
(3)8Aのクイックブロータイプ
これを使うと上記条件で切れるのに時間が1秒くらいかかりますが、その間に整流管がブルッという感じで振動します。
(4)10Aのスローブロータイプ
これを使うと、上記条件では切れるまで数秒保ちますが、その間整流管の両極の間を白いアークの火花が飛ぶ、というかなり危険な状態になりました。
結果的に採用したのは、
(1)ヒューズは8Aのクイックブロータイプを使用する
(2)電源ON、OFFの時はボリュームを最小に絞る
(3)OFFにして再度ONにする時には、最低5秒以上開ける
という使い方で、これで様子を見ることにします。
しかし、10Aのヒューズが切れるということは、瞬間的に12Aとかが流れているということであり(アークが出るということはもしかするともっと高い)ほとんどデロンギのオイルヒーター並の電流量です。
なおこのアンプを設計したのが、ADVANCEの米田さんかどうかは不明です。米田さん(米田英樹さん、2007年に既にお亡くなりになっています)は、元々グヤトーンというエレキギターのメーカー(今はありません)でギターアンプを作っていた方のようです。そういう方ならここまでひどい設計はしないと思いますので、ADVANCEの設計ではないのかも知れません。
いずれにせよ、サンバレーが売っているアンプはこういうレベルの基本的な安全設計がまったくされていないものです。(最近売っているものについては未確認です。)自分で改良して使う分にはいいと思いますが、30万円~40万円も払って完成品を買うような品質のものではないということです。

サンバレーの真空管アンプ→やっぱりダメ

サンバレーの300Bのシングルアンプについて、ボリュームを交換して復活した話はここで書きました。それでここ数日ずっと聴いていて「何だ結構いい音じゃないか」と少し見直しかけました。(私はこのブログで過去にサンバレー製品を買うな、という記事を書いています。)しかしそれはやっぱりぬか喜びで、サンバレーはサンバレーでした。
このアンプ、昨日からヒューズが4回飛んでいます。最初に飛んだ時はスピーカーケーブルの交換中だったので、多分間違って+とマイナスをショートさせたんだろうと思っていました。しかし、新しいヒューズ(5A、5mmx20mm)が到着して交換し、音楽を聴いている時には問題ありません。しかしスイッチを切って、あまり間を空けないでまたONにすると、ほぼ確実にヒューズが飛ぶことが分りました。おそらく一度スイッチを切って、コンデンサーにまだ蓄電している状態でスイッチを入れると、そこに流れている定常的な電流に加え、スイッチの接点接触による突入電流が発生し、その相乗効果でヒューズが飛んでいるのだと思います。電源スイッチはオータックスのトグルスイッチであり、定格はおそらくAC100Vで6Aぐらいのものだと思います。この場合想像ですが、定常的な電流は定格の1/4ぐらいで1.5Aぐらいではないかと思います。それに突入電流として、この場合電源は平滑コンデンサーがあるためコンデンサー負荷と考えると、おそらく最低でも6A~7Aに近い突入電流が流れていると想定されます。そして最初から付いているヒューズが5A定格なら、定常的な電流にさらに突入電流が加われば、飛んで当然かと思います。元々このアンプはこの突入電流の対策がまったくされておらず、ボリュームを上げた状態でスイッチを入れるとかなりのレベルのボツッ音がしていました。なので私の方で、岡谷のスパークキラーをスイッチにパラに入れました。これでボツッ音はほとんどしなくなっていますが、しかしスパークキラーで吸収される前にヒューズが飛んでいるのだと思います。
対策として以下を試してみます。
(1)ヒューズを5Aではなく7A定格のものに交換する。
(2)溶断するのが若干遅いタイプのヒューズを使う。
(3)ヒューズではなく、リセット型のサーキットブレーカーに交換する。
Webで検索すると同様にサンバレーのアンプでヒューズが飛んでいる方がいて、その方がサンバレーにクレームしたら、2回それぞれ前のより電流容量を上げたヒューズを送って来たそうです。しかし1回目のはすぐ切れ、2回目のは切れなかったですが、その代りにトランスから煙りが出たそうです…さすがとしかいいようが無いサンバレーの対応です。ちなみにここの初期のアンプ、例えばプリアンプのSV-3は私が持っているADVANCEのEL34プッシュプルと筐体がまったく同じです。おそらく初期のアンプはADVANCEのOEMだと思います。ちなみにADVANCEは社長が亡くなられて廃業されたようで、現在ADVANCEの真空管アンプキットはオークションでの中古以外は買うことが出来ません。

寒川神社でお札をもらって来ました。

11日に神奈川の地元の神社として寒川神社に初詣に行きました。いつもここで寒川神社と天照大御神のお札を貰い、更に元旦の初詣に行った神社のお札と合わせて神棚に飾っています。元旦の初詣は今年は宮城の鹽竈神社でした。寒川神社は成人式で晴れ着姿もちらほら目立ちましたが、さすがに例年に比べると半分以下の人出でした。

オーディオリニューアルの一応の帰結

色々と機器が増えて、折りたたみ式のテーブルでは荷重に長期的に耐えられず、またスピーカー台としてみてもいいものではないので、AVラックに入れ替えました。サブウーファーの置き場に悩んでいたのですが、何と棚板とかガラス扉とか余計なものをつけなければピッタリサブウーファーが入りました!
今度のは耐圧50Kgですから荷重はまったく問題ありません。またスピーカー台としての質も当然前の折りたたみ式のテーブルよりは上です。一応これで完成形です。しかしPC用のサブシステムだったのがここまで本格的なものになるとはまったく予想していませんでした。
ちなみに天板に載せているはUSB-DACが2台(PC用とNAS型の音楽サーバー用)です。どちらもスイッチング電源のACアダプターではなく、昔からあるトランスを使ったアナログ電源を付けています。(エーワイ電子という会社の製品です。ここは私のこだわりです。スイッチング電源はAMラジオを近づけると分りますが、かなりのノイズを発生しています。)

NHK杯戦囲碁 村川大介9段 対 洪爽義4段


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が村川大介9段、白番が洪爽義4段の対戦です。最初の攻防のポイントは右下隅で白の低いカカリに黒が挟み、白がケイマにかけて黒が這ってという展開になりました。その後黒が白の再度のカケに出切っていって、激しくなりました。しかし結局黒は白に右下隅に沿う手を打たせたことに満足して切った2子は捨てて右辺の模様を築きました。その後黒が左下隅にカカり、白が挟んで、黒が中央下部の白に一本利かしを打ってから左下隅でカケました。これを白が出切って行きました。その後黒に疑問手が出て、一転切られた右側は捨て気味に左辺に付けて行きました。しかし結局白が左辺も頑張ったので、黒も右側を活きに行くことになり、黒が一応両方上手くしのいで、形勢はやや黒が良いかという感じでした。その後白は左辺から中央の黒を攻めましたが、黒も左上隅の三々に入り地を取りながらしのぎました。後は右辺の黒模様がどの位まとまるかでしたが、白は深く入らず浅く消しました。その判断は間違っていなかったと思いますが、その後黒がその消しの白の連絡を切りに来た時に上辺の黒の一間ビラキに割り込んだのが疑問手で、黒は白1子をポン抜いて厚くなり、その結果右上隅の二間ジマリがそのまま地になりました。この結果黒がわずかにリードとなり、終わってみれば黒の2目半勝ちでした。