ヴェーバーの「中世合名・合資会社成立史」の日本語訳の第42回目を公開

ヴェーバーの「中世合名・合資会社成立史」(最終的な翻訳名はこれにしようと思っています)の日本語訳の第42回目を公開しました。
第5章が終わり、ついに結論の章に入りました。結論部はラテン語やイタリア語の出て来る割合が少ないので助かります。この箇所でもまた利子禁止(高利禁止)の話が出てきます。
この42回を含め、後5回で最後まで行く予定です。9月20日頃で一通り翻訳を完了し、その後校正に入り、年内には最終版を公開出来ればと思っています。最初の予想よりもかなり早く完成しそうで、ヴェーバーの没後100年の記念の年に間に合いそうで何よりです。

宇宙家族ロビンソンの”Junkyard of Space”

宇宙家族ロビンソンの”Junkyard of Space”を観ました。これが宇宙家族ロビンソンの全83話の打ち止めです。しかし、結局、何ら最終回的な話は無く、ロビンソン一家のこれからがどうなるのかはまったく分らずに突然終了します。ロビンソン一家は、宇宙のジャンク屋の星にトラップされ、何かの宇宙カビみたいなものですべての食料がダメになり、一家は飢えかけます。ドクター・スミスはチャップリンみたいに自分のブーツを食べようとしますが、そこにジャンクの星を管理しているロボットのジャンクマンが取引を持ちかけ、ロボットのスタビライザーを渡せば食料を渡すと言い、ドクター・スミスはすぐにそれに乗ります。ジャンクマンの要求はエスカレートし、トランジスターやロボットのメモリーまで結局ジャンクマンに取られてしまいます。悲観したロボットは自らジャンク星の溶鉱炉の中に自分を投じてしまいます。ジャンクマンはドクター・スミスを使ってジュピター2号を乗っ取って一家を後に残して発進します。しかしウィルがポッドに乗って、ジャンクマンの中のロボットのメモリーに呼びかけたためウィルはジュピター2号に乗り込み、ジャンクマンの説得に成功します。ジャンク星に戻った一行はロボットを探しますが、ご都合主義でロボットは溶かされずに無事でした。パーツを全部ロボットに戻して、一応ハッピーエンドでした。
なお、特典映像に1995年のウィル役のビル・マミーのインタビューがありますが、実は彼が本当の最終回の脚本のアイデアを作ったのですが、その後映画で当ててもうTV番組には戻りたくなかったアーウィンがそれを採用せず、結局お蔵入りとなったみたいです。

白井喬二の未読本(龍ケ崎市歴史民俗資料館蔵)

先週訪問した龍ケ崎市歴史民俗資料館で入手した、ここで過去に行われた白井喬二展の図録。ここが所蔵している白井喬二の本で私がまだ未読なのは、

彦左一代(地龍の巻)   
淡海社  昭和8年
新説岩見重太郎      
文芸図書 昭和27年
しぐれ草紙        
恭誠社  昭和33年

の3冊。その内貸してもらえないか手紙を書くつもりです。おそらく倉庫にしまってあるだけだと思いますが。上の2つは前からあるのを知っていますが、最後の「しぐれ草紙」は今まで聴いたことがなくてどんなものなのか不明です。

宇宙家族ロビンソンの”The Great Vegetable Rebellion”

宇宙家族ロビンソンの”The Great Vegetable Rebellion”を観ました。この回の特撮のプアーさは有名で、ほとんど昔の「8時だヨ!全員集合」の着ぐるみのレベルと同じです。植物が意思や感情を持っている星という設定は悪く無いので、もうちょっと特撮をちゃんとしたらそれなりの話になったかと思うのですが。後は終わり方が非常に唐突で、良く練られたストーリーとはとても言えないです。ドクター・スミスが何故かセロリになってしまうのが笑えますが。ともかく敵の主役が「人参人間」で何か怖くも何ともないですし、どうやってこの星全体をコントロールしているのかの十分な説明も無いです。またウィロビーという敵の部下が出てきますが、これがヒューマノイドで、植物との関係がどうなっているのかも良く分りません。ともかく後1話を残すだけになりました。

NHK杯戦囲碁 上野愛咲美女流本因坊 対 志田達哉8段


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が上野愛咲美女流本因坊、白番が志田達哉8段の対戦です。この二人は初手合のようです。対局は黒が上辺を深々とえぐった一団を巡って、二人の棋風とは逆に志田8段が攻め、上野女流本因坊が凌ぐという展開になりました。しかし黒は上手い手筋で中央に脱出し、また右上隅でも若干得をしたのでここで黒が若干優勢になりました。しかし白も簡単には土俵を割らずじわじわ挽回を図ります。その後大きな戦いはなく大ヨセに入りましたが、黒が右辺の白に対して4線のハネを打ったのが好手で、右辺の白地が減り、また右上隅の黒から1線のハネを先手で打てたのが大きくここではっきり黒が優勢になりました。その後、黒はヨセで定評のある志田8段の追い込みをかわし、最後は右上隅の劫に勝ち、後は紛れる所もなく白の投了となりました。上野女流本因坊はこれでNHK杯準優勝の経験もある志田8段を下して3回戦進出です。どこまで勝ち進むか楽しみです。

ヴェーバーの「中世合名会社史」の日本語訳の第41回目を公開

ヴェーバーの「中世合名会社史」の日本語訳の第41回目を公開しました。第5章も後1段落を残すのみで、全体でも残が21ページになりました。9月末までの完了(校正前版)を予定しています。面倒な中世イタリア語の翻訳も、最終章(結論部)では1箇所8行ほどが残っているだけであり、山は越えたと思います。

NHK杯戦囲碁 孫喆7段 対 結城聡9段


本日(金曜深夜)のNHK杯戦囲碁は、残念ながらレコーダーの設定が上手くいっていなくて見損ねました。
YouTubeの動画で概略だけ観ました。左上隅で大きな振り替わりがあり、白が左上隅の黒を取り込んで大きな地にし、その替わり黒は中央を厚くして、下辺から中央に飛んでいる白を攻めて得をしようとしました。それに対して白が下辺から中央の白をくつろげつつ、そして黒が構えた右辺に対し、右上隅の黒への攻めを見ながら荒らして行きます。そこが一段落した後、今度は右下隅に手を付け、黒は全て取ってしまう勢いで打ちました。しかし白のシノギが巧妙で下辺とからめながら、うまく打ち回し、中央上方で数子を取られた以外は、右辺を大きく荒らして下辺も活き、白が優勢でした。しかしヨセで黒が頑張り、まずは右辺の白をいじめて目二つで活かす形にしたのは大きなヨセでした。更には左下隅のヨセで白が頑張ったのがどうだったのか、黒が白3子を取ってかなり形勢は互角に近くなりました。その後また右上隅のヨセで白は頑張りきれずここでも黒が得をし、終わってみれば黒の半目勝ちという逆転劇でした。

ちあきなおみのCD「戦後の光と影 ちあきなおみ、瓦礫の中から」

ちあきなおみのCD「戦後の光と影 ちあきなおみ、瓦礫の中から」を聴きました。まずは何といっても古関メロディーが2曲入っているのが嬉しいです。「雨のオランダ坂」と「フランチェスカの鐘」です。オリジナルよりちあきなおみの方がはるかにいいとは言いませんが、どちらもちゃんと自分の曲にしています。「カスバの女」は不思議な曲で、「ここは地の果てアルジェリア」という歌詞が出てきますが、アルジェリアの人からすれば地の果ては日本の方かと。これを作詞した人はアルジェリアに行ったことがなく単に映画の「望郷」のイメージだけで作詞したみたいです。また「星の流れに」は、「こーんなー女にー誰がしたー」で有名な曲ですが、元々は戦後新聞に、元従軍看護婦で戦後日本に戻ったら実家は焼けていて家族は行方不明で、やむを得ず夜の女をやっている女性の手記が載り、それを読んだ作詞家の清水みのるが義憤に駆られて作った曲です。最初は淡谷のり子が歌う筈でしたが、淡谷が「パンパンの歌は歌えない」と断って、菊地章子が歌ったものです。(最初この話を読んだ時、淡谷のり子って何て嫌な女、と思いましたが、淡谷は音楽学校時代貧乏で、画家のヌードモデルをやっていた経験があり、そういう過去でこの歌を歌うと勘違いされかねない、とか思ったのではないかと思います。)ちあきなおみは、本当に情感を込めて熱唱しています。ともかく安直に「リンゴの唄」とか「青い山脈」などを入れない選曲が渋いです。

牛久大仏

牛久大仏。位置的に潮来の帰りに寄るのに丁度いいという理由だけで行きましたが(大体私は最初の会社の研修でほぼ一年間茨城県に住んでおり、茨城は私には珍しくない土地です)、かなりまともで良かったです。何よりニューヨークの自由の女神の3倍という巨大さに圧倒されました。昔淡路島を車で走っていたら突然見えた巨大観音像に驚いたことがありましたが、そちらは作った企業か個人かが破綻して放置状態になっているみたいです。

潮来 十二橋巡り

潮来の十二橋巡りという舟に乗って来ました。昔は当然櫓で操っていましたが、今は全部エンジン付きです。古関裕而がコロンビアに専属作曲家として入り、しかし5年間もヒット曲を出せずに悩んでいた時に、同じく「酒は涙かため息か」以降大ヒットがなくて悩んでいた作詞家の高橋掬太郎と、何か新しい曲のきっかけになればということで潮来に旅して、そこで女性の船頭さんが操る舟に乗り、その体験からまず「利根の舟歌」が作られそこそこヒットします。その成功で感触を確かめた二人はさらにそれを受けて「船頭可愛や」が作られ大ヒットし、ようやくコロンビアでの古関裕而の地位が安定します。
またそれがなくても、ここは「潮来花嫁さん」(花村菊江)や「潮来笠」(橋幸夫)など歌謡曲のネタになっています。舟は最初は細い川を遡ってまた戻り、最後の方では利根川に出ますが、その大きさにちょっと感動しました。川沿いにアヤメ類が植えられており、6月にアヤメ祭りがあります。その時は櫓の舟も出るし、嫁入り舟も行われるそうです。